橙
…
橙
あれ…
ここは保健室…
あれなんで俺ベットに?
橙
紫さん?
横に椅子に座っている
何か下を向いている…?
橙
あっ寝てるのか…
橙
紫さんが運んでくれたんかな
橙
うむ
橙
夕方…
橙
俺いつ気失った…
橙
気失った…?
橙
なんで?
橙
なんかまたあったんかな…
橙
なぁんも思い出せへん
紫
んっ…
紫さんは目を擦りながら俺の方えと目線を送る
紫
…
紫
起きた!!!
橙
わ!
紫さんは行き良いよく俺に抱きついてきた
紫
もぉびっくりしたぁ…
紫
顔真っ青ぐったりしてるし…
紫
本当に心配したぁぁぁ…!
橙
えっあの紫さん??
紫
わっごめん!!!
紫さんは少し俺から距離を取り
紫
う''っうん!
紫
橙君が倒れているのを発見して俺が保健室まで運みました
紫
体は平気?
橙
あっはい
橙
少し違和感があるくらい…
紫
あ〜…
紫
多分頭を強く殴打したから軽く脳がパニックになってるだけだろうから
紫
その内治るよ
橙
よくわかりますね…
紫
俺前の高校で保健室の先生だったから!
橙
保健室の先生…
橙
今は歴史ですよね…?
紫
そうだけど?
橙
凄いですね…
紫
えへへ…
紫
はっ…!
紫
まぁ俺の事は置いといて
紫
橙君はもう平気なんだよね?
橙
あっはい
紫
じゃあ俺この後少し用事があるから
橙
用事?
紫
うん
紫
気おつけるんだよ
紫
また頭が痛くなったら横になって目を瞑ってね
橙
それはどういう…?
紫
少し寝たら良くなるよ…って感じかな…
橙
まぁ確かに寝ると楽にはなりますね
橙
わざわざありがとうございます
紫
そんな事ないよ!
紫
あっそうだ
紫
ねぇ橙くん
橙
はい?
紫
旧校舎に近ずかないで
橙
旧校舎?
紫
うん
紫
じゃあね〜!
橙
えっまっちょっ!
彼は俺の呼びかけを無視し保健室を後にした
1人になるとここが広く感じる
橙
俺ん家みたい…
橙
っ…
紫さんと話していると不思議と安心していられたのか体に異変はなかった
だが1人になった途端激しい頭痛が襲ってきた
橙
いっ…!!
痛い
過去一痛い
なんで
俺は壁に寄りかかる
橙
帰らないと…
意識も朦朧としてきた
やばい
早く帰らないと
また学校で倒れるのは迷惑だ
速く……速く…速く速く速く
橙
はぁっ…
橙
はぁっ…っ…はぁっ……
1歩1歩がかなり遅い
頭痛や目眩もかなり酷い
「ガタッ」
橙
ん…
橙
教室……?
今の音は空き教室…だと思う
紫さんの用事とやらだろうか
あれからかなり時間が経っているのにも関わらず何かしているのか
それならなにか手伝わないと…
橙
っ〜〜!!?
俺は膝を着いてしまった
彼だ
彼がいる
そしてよく耳を澄ますと何人かの息遣いや談笑
喘ぎ声
橙
あっ…
彼と目が合った
嫌だ
気持ち悪い
聞きたくない
見たくない…
痛い…
橙
っ…!?
俺は誰かに口と腕を抑えられ
教室に連れ込まれた