シナナ
ところで、今からどこに行くの?
藍
あー。特に決めてねぇや
シナナ
え????
藍
んー。記憶が無くなることは普通にあることだし犯人も心当たりが多くてな
シナナ
そんなに日常茶飯事なの…??
藍
まぁ、剣と魔法がある世界では当たり前のことだ
シナナ
魔法…
藍
馴染みねぇか?
藍
記憶は無いのにそういうのは分かるのか…
シナナ
仕組みはよくわかんないけど…
藍
言葉とか通じてるしな…
藍
まあいいや。難しいこと考えてても仕方ねぇ、とりあえず魔女に会いに行くぜ
シナナ
そういえば、藍は箒に乗ってるけど魔女じゃないの?
藍
ああ。魔女だぞ
シナナ
えぇ…
藍
ふむ、自己紹介がまだだったな
藍
俺は藍。植物の魔女だ
藍の自己紹介によるとこの世界には複数人の魔女と呼ばれる人々がいるらしい
シナナ
ねえ、藍
シナナ
箒って速いんだねッッッ
藍
あー
藍
確かにそうだな。気にしたこと無かったぜ
シナナ
っ、
初めての空は広く、そしてとても
シナナ
落ちるぅううううううう!!!!
藍
大丈夫だって。なんせ俺は箒のスペシャリストだからな(ドヤ
そんなドヤられても… 私この世界のこと、全然わかんないし!!
藍
お、そろそろだな
シナナ
そ、そろそろ?
藍
心当たりがあるやつの1人目だ
藍
結構変わり者でな。森の奥の小屋に住んでんだ
シナナ
その人はなんの魔女なの…?
藍
あいつは記憶の魔女だぜ!
シナナ
じゃ、じゃあ私の記憶も戻る…!?
藍
いや、あいつに戻せるのはあいつが取った記憶だけだ。ただ見てもらうことは何かのヒントになるかもしんねえ
藍
ま、会ってみて損はしないぜ!
シナナ
魔女……
どんな人なんだろ…