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ビターチョコレートと記憶
桃 × 紫
start
仕事終わりに上司に誘われ人だかりのいる場所に居る
早く帰りて-
こいつ自慢話しかしてこないから嫌いなんだよなぁ
俺は上司のお気に入りらしく 、 肩を組まれ横に並ぶ
… ガルバ .ᐣ
自慢げにこの店の話をしてくる
あ- " うぜぇ…
持ち帰りとかきもすぎる
… まぁ 、 終電までに帰れればいっか
お - 中は案外こだわってんなぁ …
連れてこられた場所は特に衛生面等に文句はなかった
なんならいいくらい
しかし人はあんまりいなかった
タバコを片手に持ち 、 非常階段の方指さす
1人になりどうしようか悩みつつ、スマホを取り出す
今21時かぁ- 、あと1時間くらいで帰ろ
撫で声で 、 俺の隣に座る女性
変な髪色 …
前髪はピンクで後ろは後ろは黒髪だった
心を見透かされた気がして驚いた
でも、同僚からたまに聞くが上司は色んな人をここに呼んでると言う話を思い出す
頭いいのか.ᐣ
グラスに氷を入れ 、 水を注いでくれた
そういい 、 俺の手前にコップを滑らす
話すこと無さすぎる …
店内のBGMが聞こえるだけで 、隣の女性との会話内容は思いつかない
にこりと微笑む姿にどこか胸がザワつく
それからも 、らんはたくさん話題を出してくれた
そのため 、気付いたら1時間経ってしまっていた
その笑顔を見て確信した
あ 、 俺 … らんが好きなんだ
まともに女性と話す経験がなかったから 、こんなに優しくしてくれたのは初めてだった
よく怖いと言われた三白眼もかっこいいと褒めてくれた
らんは 、 他の女性とは違った
… また、来ようかな
手を振られ 、 会釈をしてその場から離れた
それからも 、 たまに仕事帰りにらんに会いにいく
らんは俺の話を聞いてくれて 、 アドバイスまでくれた
そんな優しいらんにどんどん漬け込んで言ってしまった
ある日 、 駅の近くに新しい店ができたと聞いたためひとりで様子を見に来た
すると 、 見覚えのある人が居た
少し大人びた彼は高校時代とは変わらず元気そうだった
俺となつは瓜二つのような存在でいつでもどこでもずっと一緒だった
そのため 、 またこうして話せたのがなんだか高校時代に戻った気がして楽しかった
手を振りながらなつの方に来たのは 、 紛れもない俺の好きな人だった
ら … ん 、 .ᐣ
2度目の初めましてをして 、 やっぱり同じ人だと確信する
すると、なつの方から電話のコール音が聞こえてきた
そういい 、 少し遠くで電話をしている
そっぽ向いてなかなか話題を出して来ようとしない
こわ …
怒っているような声色で言われたため 、 話かけるのが怖くなる
そこで立ち止まっていると 、 なつが帰ってきた
そんな2人に背中を向け自宅に帰っていった
あの後からこの店に入るのは少し気まずかった
しかし 、仕事中もらんのことが頭から離れなかった
愚痴を言えたのも 、 素でいれたのもらんだけだったから
震えた手足で店に入る
すると 、 らんがいつもみたいに隣に来てくれた
不敵な笑みを浮かべ 、 コップに水を注ぐ姿はどこかぎこちなかった
らんはテーブルの上にある水を見ながら少しためて答えたくれた
その時の表情はとても寂しげで 、 不安そうだった
まっすぐにそう伝えると 、苦笑いをして一言だけ返された
そこからの会話は全然弾まなかった
部長に叱られ 、 頭をぺこぺこと下げる
らんに重いと言われてから1ヶ月
またなにか言われるのが怖く 、 店に入れなかった
らんに重いと言われ 、 突き放された感覚だった
それが怖かった
しかし 、 どんどん仕事への支障は出てきた
ストレスも溜まり 、 人と話すことが無くなる
あ - 、 人生つらすぎる
毎日パソコンと睨めっこしてずっと過ごす
自分の弱さに辛さを覚えた
らん …
考えることどこかしらにらんはいる
らんならこうだ
らんはこういう
ずっとらんのことばかり考えてどんどん壊れていく
… 俺だけのらんだったら …
日に日に俺だけのらんでいて欲しい
そんな独占欲が膨らみ 、 さらに会うのが怖かった
しかし 、 なにもしなくちゃかわれない
たとえ俺がらんから離れようとしても 、 そのためには会わないといけない
最後ぐらい 、 別れを言いたいから
最悪な結果になってもいいように 、勇気を振り絞り店に足を踏み入れた
曇った表情で 、 コップを出す
らんが注いでくれたワインをどんどんと飲み進め
いつの間にか確実な判断ができないくらいには酔ってしまった
しばらくの沈黙の後 、 普段は聞かないBGMが流れる
歩くと吐きそうになるため 、 その場に止まる
頭が回らないなりに 、 らんの言葉に返事をして眠りについた
起きたら見知らぬ場所に居た
らんは俺のベッドに座り 、 スマホを見ていた
店の時とは違って 、なつと会った時の普段のらんだった
ため息をつき 、 スマホを机の上に置く
らんの言うことを遮るように 、 大声で話す
いつもはどんな時でも笑顔を絶やさないらんでも今は驚いた表情をしていた
少しした沈黙の後 、 らんは静かに喋る
普段は誤魔化すだろうことを酔いに任せ震えた声で喋る
するとらんは小さく笑う
らんの問いに 、 おれも小さく喋る
すると 、ため息混じりに馬鹿だなと言ってきた
その日初めて店の時でもなく 、 普段の時でもないちゃんとした素の笑顔が見れた
あの日からどこかおかしかった
いや 、 らんと会った時から心を打たれてからおかしくなった
俺はもう … らんが居ないと生きてけないんだ
仕事も友人関係もどうでも良くなり世界はらん一人だけで満ちていく
ベッドに座り 、 らんを待つ
寝室の扉が開き 、 目が合った
驚いた表情を浮かべ 、 その場で立ち止まる
らんに近づき 、 一緒に床に倒れる
両手を抑え 、 らんの唇に軽くキスをおとす
いつの間にか俺が下になりらんに手を縛られている
さっきよりきつく両手を抑えつけられる
俺がずっと抱き続けてきた苦い記憶も
らんへの愛に堕ちる苦甘さに変わる
息が荒いらんをじっと見つめる
さっきより深く絡み、息ができなくて苦しい
けど 、 甘くて美味しい
今日が終われば 、 もうらんは俺から逃げられないし逃げる気も無くなる
それを願い 、 らんの寝ているベッドに寝て 、 もう一度深いキスを交わした
終わりが分からなかったです👉🏻👈🏻🥲