mushroom

初めて僕らが出会った場所

大きな傘を持ち上げて言った

そして、大きな頭を振りかぶった

僕も頭を振りかぶった

彼はドヤついた

森中に彼の声が響いた

僕はぽつねんとした

すると遠くから足音が聞こえた

足音は遠ざかった

僕は小馬鹿にした

僕は興味をもった

大きなため息をついて同胞は言った

その言葉だけでどれほどの仲の良さか伝わった

僕らきのこは寿命が来たら生え変わる

今日もまた寿命が来て胞子をばらまいた

そう俺らはあの日この場所で計画を立てた

残り少ない体力で聞いた

相手も息苦しそうに話す

彼は消えていった

俺らが再会した場所は薄暗く湿っていた

どこからともなく現れたのは

松茸だった

僕は焦った、友の辛い顔を見たくなかったからだ

それを聞いた僕はゾッとした

ガサガサッ

振り向く間もなく松茸の首は飛んだ

僕は動けなかった

刃物がぎらつく度体が跳ねた

人間と目が合った

僕は少し安心した

その時

ガブッ

マッシュルームが人間の首に噛み付いた

噛みどころが悪かったのか

首からは大量の血が流れた

その場に人間は倒れた

マッシュルームは息が荒かった

マッシュルームは僕を見て笑った

僕は力が抜けた

同時に体は震えていた

松茸は助からなかった