テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
rara🎼
nmmn注意⚠️ キャラ崩壊注意⚠️ 誤字脱字注意⚠️ 二次創作
rara🎼
rara🎼
rara🎼
第28話『掴んだ手』
午前十一時過ぎ。
らんはソファに腰をかけ、スマホで買い物リストを確認していた。
らん
いるま
キッチンからいるまの声。
らん
今日は特に予定がなく、食材も減ってきたので、一緒に買い物に行くことにした。
理由は――まあ、ただなんとなく。
外に出ると、初夏の空気が心地よかった。
大通り沿いには新しいカフェができていて、テラス席には犬を連れた客の姿もちらほら。
いるま
らん
らん
いるま
スーパーまでの道は休日で人が多かった。
特に駅前はイベントでもあるのか、広場に露店やキッチンカーが並んでいる。
人波が押し寄せ、立ち止まっているとすぐ後ろからも押されそうになる。
その時――
いるま
不意に、いるまがらんの手を掴んだ。
温かくて、思ったよりも力強い。
らん
いるま
いるま
からかうでもなく、ただ淡々とそう言って、いるまはそのまま手を引いた。
心臓が、ほんの少し速くなる。
スーパーに着く頃には人混みも落ち着き、手は自然に離れた。
けれど、指先に残る感触はまだ消えない。
店内では、いるまが手慣れた様子でカゴを持ち、らんが商品を次々と放り込んでいく。
らん
らん
いるま
いるま
らん
らん
いるま
いるま
いるま
らん
普段の会話は、なんてことのない日常。
でもそのやり取りが妙に心地よくて、らんはつい口元を緩めた。
会計を終え、荷物を分けて持つ。
帰り道、さっきのイベント会場の横を通り過ぎると、また人が集まり始めていた。
いるま
らん
いるま
らん
らんはぼそっと答えた。
本当は――もう一度あの手に掴まれてもいい、なんて思ってしまったのは秘密だ。
家に戻ると、買ってきたものを冷蔵庫にしまいながら、いるまが言った。
いるま
らん
いるま
らん
いるま
いるま
らん
玄関の外は、まだ少し賑やかな声が届いていた。
らんは靴を履きながら、ちらりといるまの横顔を見た。
――また、あの時みたいにならなければいい。
そう思う反面、あの手の温かさを、もう少し覚えていたいとも思っていた。
第28話・了
rara🎼
rara🎼
rara🎼
rara🎼
rara🎼
rara🎼
rara🎼
rara🎼
𝙉𝙚𝙭𝙩 ︎ ⇝♡290
rara🎼
rara🎼
コメント
4件
ほうこれは照れた可能性が高いですね(?) 茈桃のあ〜んが見たいです!する方はどっちでもいいです! 想像しただけで尊い…