疲れた
人は人
私だって人形じゃない
こんな毎日は嫌だった
「私を誰か助け出して…」
これは一人の女の子のお話
どんなに優雅な生活をしていたとしてもきっとその優雅さがその人自身に重荷になってしまう
そんな中、優しく守ってくれる人が現れるのならばどんなにその人の心が
気持ちが救われるだろうか
※架空のお話です
楽しんでくれたらありがたいです🙇♀️
母
これから出て行くわよ
さっさと用意しなさい

父
大事な会議だから向こうに行ったら静かにお利口でいるんだよ
礼儀良く椅子で待っておくんだよ
わかったね

テナン
分かりました
お父様、お母様

テナン
(今日もじっと静かにいないとダメなのか…)

移動中、公園が見え沢山の小さな子供達が遊んでいたり学生が自転車や徒歩で登校していたのが見えた
テナン
(高校生になる私は、大企業を統括する会社を経営している社長の父と名のある銀行のトップにいる母のあいだに生まれた女の子
だから、小さい頃から会議や打ち合わせなどの場に連れて行かされていた)

テナン
あー、早くジミンと遊びたい…。

ナムジュ
お嬢様、大丈夫ですか?
無理なさらないでください
いつでもフォローいたしますので、

テナン
ありがとう、ナムジュ
でも大丈夫だよ

ナムジュ
(俺は、俺の家系が長年お嬢様のお父様の家系に仕えていた
だから、こと仕事は誇りのあるものだと思っていた
そして、お嬢様に仕えると知った時とても嬉しかった
でもお嬢様の表情は良くなかった、とても疲れていて希望を捨ているかのように)

テナンの父と母が会議している中、ナムジュの元にテナン宛に
一本の電話が鳴った