テラーノベルの小説コンテスト第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで

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こどものいばしょ

第13話 - あの人と再会　考え事

2024年02月09日

#インスパイア作品

#ミステリー

まつぼっくり

主

ランチルーム

主

次の日

双木　詩乃(ふたぎ　しの)

よし…今日も頑張るぞ！

長瀬　葵(ながせ　あおい)

新しい仕事はどう？

双木　詩乃(ふたぎ　しの)

順調だよ。

長瀬　葵(ながせ　あおい)

良かった！今日も頑張れ！

双木　詩乃(ふたぎ　しの)

朝ごはんは食べたし、早く行こう！

双木　詩乃(ふたぎ　しの)

私の担当の患者さんは……え？

双木　詩乃(ふたぎ　しの)

お、奥寺海斗…。聞いた事あるけど誰だっけ…？

主

注意　第5話　人間を解剖してコレクション！？をまだ読んでない方は、そちらを先に読むことをお勧めします。

双木　詩乃(ふたぎ　しの)

まぁ、いっか！

主

ガラガラ

主

病室

双木　詩乃(ふたぎ　しの)

私が中に入ると見覚えのある顔の人が居た。

奥寺　海斗(おくでら　かいと)

あれ……？

双木　詩乃(ふたぎ　しの)

あれ……？

双木　詩乃(ふたぎ　しの)

私達は、顔を見合わせる。

奥寺　海斗(おくでら　かいと)

君って僕の相談を聞いてくれた人だよね……？

双木　詩乃(ふたぎ　しの)

(えっ？あっ、あの人か！？)

双木　詩乃(ふたぎ　しの)

私は、凄いスピードで持って来た朝ごはんと薬を机に乗せて警戒した。

奥寺　海斗(おくでら　かいと)

いやー、まるでドラマみたいな再会だね！

双木　詩乃(ふたぎ　しの)

そうですかね、、あはは。

奥寺　海斗(おくでら　かいと)

ごめんね！今回は、凶器持ってないんだ。

双木　詩乃(ふたぎ　しの)

良かった…。海斗さん相変わらず狂気ですね…。

奥寺　海斗(おくでら　かいと)

ダジャレやめてくれる？今日は、僕移動したいんだ。

双木　詩乃(ふたぎ　しの)

は、はい。どこへですか？

奥寺　海斗(おくでら　かいと)

大きい広場だよ。

双木　詩乃(ふたぎ　しの)

あー。あそこですね。

主

病院の広場

奥寺　海斗(おくでら　かいと)

いやー良い天気だね。しかも人も結構居るし…。

奥寺　海斗(おくでら　かいと)

実はさ…前に家族から縁を切ろうって電話があって…。人生終了だよ、、。

双木　詩乃(ふたぎ　しの)

(そりゃサイコパスな夫とは奥さんも娘さんも暮らしたくはないだろうなぁ。)

奥寺　海斗(おくでら　かいと)

でも明日で退院なんだよね。一様薬は貰うけど、また暴走しそうで怖いよ。

双木　詩乃(ふたぎ　しの)

私も怖いですよ…。でも退院する事は良い事ですよ！少し早いですけど退院おめでとうございます！

奥寺　海斗(おくでら　かいと)

ありがとう。君は、何か良い事あったかい？

双木　詩乃(ふたぎ　しの)

私は…新しい仕事がやれている事ですかね。これからも頑張りたいと思います。

奥寺　海斗(おくでら　かいと)

そうか君も大変だね。

奥寺　海斗(おくでら　かいと)

なんか最近悩みあるんだよなぁと思いながらSNS見てたら急にこの病院のサイトに飛んでここ来たんだよ。往復何時間もかかるんだよね。だから大変なんだけど、ちょっとずつよくなってきてるし来て良かったよ。

双木　詩乃(ふたぎ　しの)

(そうだったんだ…。)

奥寺　海斗(おくでら　かいと)

はぁ…家族失ったよ…どうしたらいいんだ？

双木　詩乃(ふたぎ　しの)

とりあえず頑張って下さい！

奥寺　海斗(おくでら　かいと)

めっちゃ他人事だね、、。ていうか君僕より若いけど、ここでずっと働いてるの？

双木　詩乃(ふたぎ　しの)

えっ…そ、そうですけど。

奥寺　海斗(おくでら　かいと)

この若さで働いているなんて偉いね。他の子も若い子だし、、。家族とか友達とか会えなくて恋しくないの？

双木　詩乃(ふたぎ　しの)

家族や友達に会えなくて恋しい…その言葉に私は深く考えてしまう。

双木　詩乃(ふたぎ　しの)

(私は、もうあそこは捨てたんだ。だから…だから家族や友達なんかに会えなくても別にいい。大丈夫…。)

双木　詩乃(ふたぎ　しの)

私は、大丈夫ですよ！ほら雨降ってきましたよ、中に入りましょう！明日退院なのに風邪でも引いたら大変です！

主

詩乃の部屋

双木　詩乃(ふたぎ　しの)

海斗さんのあの言葉気になってしょうがない。

双木　詩乃(ふたぎ　しの)

他の子から聞いたことがある。私が前までいた現実世界では私は今行方不明の状態になっているらしい。

双木　詩乃(ふたぎ　しの)

確かに、私はもうあんな辛い思いはしたくはないだからここに居る方がもっと幸せ。でも…今頃家族や友達はどうしているだろうか。凪ちゃん…。

双木　詩乃(ふたぎ　しの)

凪ちゃんの顔が浮かんでくる…今日も新しい友達と仲良くしているんだろう。私の家族だって私が居ない事に対してどうも思ってないはずだ。今更戻ったって、、。

双木　詩乃(ふたぎ　しの)

そんな考えが私の心をいじめていた。

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