星明
昴
星明
星明
星明
星明
昴
昴
昴
星明
星明
その日、家に帰った俺を待っていたのは、鬼の形相をした両親だった…
昴の母
昴の母
昴の父
昴の父
昴の父
昴
翌日
昴
星明
星明
星明
昴
昴
星明
星明
昴
昴
昴
星明
星明
昴
昴
昴
昴
昴
昴
昴
昴
昴
星明
星明
昴
星明が鞄の中から取り出したのは、天の川のようにキラキラと輝くキーホルダーだった
星明
昴
昴
昴
昴
星明
ガタン、ゴトン…
電車が揺られながら、俺は欠伸とともに目を覚ました
昴
昴
昴
昴
昴
鞄の中から、今まで届いた星明からの手紙を取り出す
星明
星明
星明
去年から、返事は来ていない
星明も忙しいのだろうか
昴
昴
車掌
昴
車窓からは、懐かしい景色が見えていた
昴
昴
昴
昴
昴
昴
昴
しかし、表札には見知らぬ名前が刻まれていた
星明の苗字は、琴吹だったはずだ
昴
ピンポーン
家の人
昴
昴
家の人
昴
家の人
昴
昴
でも、それも当然かもしれない
戻ってくるのが、遅すぎたんだ
昴
昴
昴
昴
昴
手の中のキーホルダーを強く握りしめると、ある場所が脳裏を過った
昴
俺は、思い浮かんだ場所へと歩き出す
約束の、丘へと
昴
昴
昴
腰まで伸びた栗色の髪
日差しを跳ね返すような、純白のワンピース
…美少女だった
こんな子、この町にいただろうか
美少女は、俺に気づいたのか、こちらを振り返る
昴
その少女の髪飾りには、見覚えがあった
昴
星明
少し控えめになった、懐かしい声
いた。星明は約束どおり、ここにいた
待っててくれたんだ
ずっと俺を、待ち続けてくれたんだ
昴
星明
昴
昴
星明
星明
昴
昴
昴
星明
星明
昴
昴
星明
星明
昴
昴
星明
星明
昴
昴
星明
星明
星明
それから、俺がいなかった6年間のことを
変わってしまった故郷のことを、たくさん聞いた
それは、長いようで短い時間だった
一通り聞き終わったのは、日が落ちる頃だった
昴
星明
星明
昴
昴
星明
昴
昴
星明
星明
昴
星明
星明
昴
昴
昴
星明
昴
昴
祖母
祖母
祖母
祖母
昴
祖母
祖母
祖母
昴
祖母
祖母
ばあちゃんは、戸棚から大量の手紙を取り出してきた
昴
昴
信じられない
だって、さっきまで話していたじゃないか
そんな話、受け入れられるわけがない
祖母
確かめなければ。あの場所に行かなければ
手紙を奪い取るようにして、俺の足は走り出していた
昴
昴
昴
昴
昴
会って確かめればいい
きっと、あれはばあちゃんの悪い冗談だ
手に力を込めれば、握りしめた手紙がくしゃりと潰れた
昴
昴
昴
昴
星明
星明
星明
昴
昴
昴
昴
星明
昴
昴
星明
昴
星明
星明
星明
昴
昴
星明
星明
昴
昴
星明
星明
星明
星明
星明
星明
星明
星明
星明
昴
星明
星明
星明の声が、震えている
昴
昴
昴
昴
星明
星明
もういい。いいよ、話さなくて
昴
星明
星明
昴
昴
星明
星明
昴
昴
俺がいない間に、星明はひとりで戦っていたんだ
ひとりで、俺を待とうと、約束を果たそうと必死に…
昴
昴
星明は、ゆるゆると首を振った
星明
星明
星明
星明
こんなの、残酷すぎる
せっかく、これからを楽しみにしていたのに
昴
星明
星明
天の川なんて、見たくなかった
見たら、星明が消えてしまう、もう、会えなくなってしまう
それでも、星明は空を見上げた
俺も、涙がこぼれ落ちないように、空を仰いだ
できることなら、星明を取り戻したい
でも、そんなことはできないのは分かっていた
昴
昴
昴
昴
星明
星明
昴
昴
星明の身体は、透けて見えた。 もう、あまり時間がないのだろう
星明
星明
これ以上、俺に出来ることなんて…
ふと、ある考えが浮かんだ
昴
昴
星明
昴
昴
星明
星明
星明
星明
星明の答えは、予想通りだった。 だから、俺も答えるんだ
滲む天の川を見ながら、考えた答えを
昴
昴
昴
昴
昴
昴
星明
昴
昴
昴
昴
星明
星明
言われた通りに手紙を開けると、星明がつけていた髪飾りが入っていた
星明
昴
昴
昴
星明
星明
昇った太陽の光が辺りを包み、その眩しさに目を瞑る
目を開けた時には、もうそこに、星明の姿はなかった
昴
俺はその場に泣き崩れた。 星明からの手紙が、辺りに散乱する
昴
背景、昴くん。 私…約束、守れたかな。 私たちは、七夕の日にちゃんと会えたかな
私はもう、君の前にはいないんだよね。 でも、昴くんと見た天の川は、絶対に忘れないよ
織姫の星は、こと座の中にあって、 彦星の星は、わし座の中にあるんだって
琴吹と鷲尾…私たちの名前みたいだね。 だからまた、私たちはきっと会えるよ
織姫と彦星だもん。 きっと…ううん、絶対にまた会えるよ
この天の川の下で
俺は、手紙と髪飾りを強く抱きしめた 強く、強く抱きしめた
そうして、しばらく大きな声でわんわん泣いた
昴
立ち上がった俺は、そっと近くの木の枝にキーホルダーをかける
そして、前を見据えると歩き出す
朝日の中を、まっすぐに
この夏を、星明と過ごした夏を思い出に抱いて、歩いていく
絶対に、立ち止まったりしない。 投げ出したりしない
また、天の川の下で 約束を果たすまでは
昴&星明
コメント
11件
お話作るのうますぎます
夏さん、こちらも読んでくださりありがとうございます!! その通りです!重くて変換変になっちゃいました…教えていただきありがとうございます!!🙏