テラーノベル

テラーノベル

テレビCM放送中!!
テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

短編集

一覧ページ

「短編集」のメインビジュアル

短編集

3 - 不幸を呼ぶと言われる黒猫。でも中には……

♥

80

2022年02月19日

シェアするシェアする
報告する

ある日、俺と友花はスキーに来ていた。

奏太

う、うぅ…

奏太

滑れない…

友花

大丈夫!頑張って!

俺は情けないことに滑れずにいた

すると、黒猫を見かけた

黒猫

奏太

黒猫……?

友花

珍しいね、こんなところにいるの

奏太

よーし!

奏太

なんか猫を見たら滑れる気がしてきたぞー!

猫が好きだった俺は不思議とやる気が湧いた

友花

頑張れ〜!

奏太

えいっと…

滑り出した時

俺はかなりのスピードで進み出した。

急斜面だったからだろう

でも、不思議とバランスが取れていた

奏太

滑れてる!

奏太

ねえ見て友花!滑れてる!!

俺が振り向いて友花を見た時…

友花

奏太危ない!!

奏太

え……?

途端、足を踏み外して、俺はゴロゴロと崖の下まで転がっていった。

友花

きゃぁぁぁぁ!!!

奏太

ゆ…う…か……?

黒猫

最後に見た景色は、黒猫が俺を眺めている光景だった。

奏太

奏太

あれ……

奏太

ここは……?

友花

良かった……!

友花

目が覚めた……!

奏太

確か俺……

友花

うん、崖から転げ落ちたんだけど、ドクターヘリで運ばれてきたの

奏太

そっか…

友花

ほんと、死ななくてよかった……

友花

すっごく心配したんだから……

奏太

心配かけてごめんね、友花

友花

ううん、こうして目覚めてくれて良かったよ

俺は、幸いなことに左手と右足、首の骨折だけで済んでいた。

これが不幸中の幸いということなのだろう

友花

ところでさ、奏太……

友花

あそこに猫ちゃんがいるんだけど、知り合い?

黒猫

奏太

え?猫の知り合いなんていないけど…

友花

そう…だよね…

友花

じゃあ何者なんだろう…

黒猫

にゃー

猫は一声鳴くと窓から外へ出ていった

奏太

わぁ!

友花

だ、大丈夫かな……

奏太

そういえばあの猫…俺が転げ落ちた時にもいたかも…

友花

じゃあもしかしたら、普通なら死んでもおかしくなかったその状況を助けてくれたのかもね

奏太

そうだね!

黒猫

にゃー

氷由

お帰り、“亜朱花”

亜朱花

そう、私は亜朱花

人間の頃の記憶を保ったまま猫に生まれ変わった。

私は奏太が転落したあの場所で死亡した

奏太は私がいた事で奏太の軌道をずらし、何とか生かすことが出来た。

氷由

今日のおやつは何がいい?

氷由はそう言うと私の前にスマホを置いた

私は肉球でスマホを操作する。

さーもん

氷由

OK、サーモンだな

亜朱花

にゃー

猫の肉球だと、上手く文字を打てないため、結構時間がかかってしまう

そんな状況を氷由は理解してくれ、ちゃんと待ってくれる

氷由

はい、サーモンだ

亜朱花

にゃー!

亜朱花

ハグハグ

猫になってからは人間のおやつを食べていない

猫の体に悪いから

それでもたまにつまみ食いしてしまうことがある

すると氷由はすごく怒る

私の体を気遣ってくれてるのだろう

氷由

俺は人間の時のお前も、猫になったお前も好きだよ

亜朱花

にゃー!

私もだよ、氷由

この作品はいかがでしたか?

80

コメント

3

ユーザー

スキーは初心者はとにかく八の字よ!!!( めちゃ好きです()

ユーザー

わあ、、なんだろうこれ

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚