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息苦しい。
ほんっとに息苦しい
マスクしてるから余計に?
ああ、違う
マスクなんてしてなくても
ここは息苦しいんだ
そういう
世界なんだ
いつも賑やかなクラスの雰囲気も
友達との距離感も
教員との関係性も
ほんとにめんどくさい
そう思ってるくせに
友達の前だと
笑って接して
教員の前だと
とりわけ問題のない普通の生徒を演じて
ほんとなら
「ごめん、無理」なんて言って
自分の殻に閉じこもりたいし
「先生、さようなら」なんて笑顔で言って
授業ばっくれて帰りたいし
なんなら、夜眠るときなんか
「このまま眠り続けたい」なんて思っちゃってるし
でも、本当は…
クラスメイト
クラスメイト
私
私
私
なんて言ってる自分が
気持ち悪くて吐きそうなくらいに無理
はぁ
後何日?
卒業まで後何日?
そろそろ息苦しいんだけど
もう限界なんだけど
泣きそうなんだけど
来るんじゃなかった
ほんと、来るんじゃなかった
うるさい
暑い
最悪
めんどくさいし帰ろっかな
なんて思ってるけど
友達になんて思われるかわかんないし
なんて言い訳して帰らない自分嫌い
私
見ず知らずの他人
20代くらい?
…好都合
私
私
私
私はこの人の手をとって駆け出した
私
夏祭りを開催している場所の奥
山の中
もうすぐ花火が上がるし誰も来ないはず
私
私
私
私
私
私
私
私
私
未来から?
私
私
「愛してる」
私
未来人?
私に会いに来た?
愛してる?
何、私愛されてんの? あいつに?
私
クラスメイト
クラスメイト
私
私
クラスメイト
あの後、とにかく戻らないと
そう思って戻って
気がついた
空気が軽いと感じた
息苦しくなくなった
それは多分あの人のせい
あの人があんなことを言ったせい
私は
数年先の貴方に恋をした
数年後
私
今でも私は貴方を探している
貴方の言うとおり
作家にはなってみたものの
売れる予感などまるでない
私
そもそも名前すら知らない
覚えているのは顔と声
毎年"なんとなく"来てしまうのだ
貴方を探してしまうのだ
私
私
私
私
あぁ
なるほどね
あの人ほんっとに私の性格わかりきってたのね
それなら
ちょっとやり返し
そして助けてよね
過去の私を
私
私
今は
目の前の貴方に恋してます。
コメント
22件
お久しぶりです…! みゆです…覚えていらっしゃるでしょうか…😳 やっぱり、さきさんの作品はすごいです… 私だったら、ここはこういう言葉を入れちゃうなーというところでも さきさんは予想外の言葉を入れているので、全てが…好きです...!!

なんとなく、未来から?なんて思ってたけど、想像以上に素敵だった! やっぱり、さきちゃんにしか表現出来ないよね、この素敵な物語は🥺🥺🥺