テラーノベル
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――太宰の家・二階奥、普段は物置としか思われていない扉。
太宰
中也
太宰は中也を見て、少しだけ得意げに微笑んだ。
「ほら驚けよ」と言っているようで――
中也の胸がドキッと跳ねる。
太宰
ガチャ…ではなく、
扉の“横”をコンッとノックする。
すると――
カチャンッ…
中から機械音がして、扉が静かに開いた。
中也
太宰
中也が足を踏み入れた瞬間――
そこはまったく別世界だった。
◆◇◆
隠れ部屋の中は、驚くほど整っていた。
シンプルで、静かで、誰にも邪魔されない空間。
壁には本棚。
机には分厚いノートとペンが整然と並び、
小さな冷蔵庫まで置いてある。
そして、窓は外から見えない構造になっていて、防音もしっかりしている。
中也
太宰
中也
太宰の“天才”らしい孤独が滲む言葉。
それを聞いた瞬間、中也は胸がちくりとした。
中也
太宰
中也はぐっと太宰の袖を掴む。
迷いなく、真っ直ぐな声で言う。
中也
太宰
太宰
中也
太宰の喉が震えた。
その瞬間、中也がぽつりと呟く。
中也
太宰
中也は赤面して視線を泳がせる。
太宰は逆に真っ赤になった。
太宰
中也
太宰
けれど、太宰の中で理性と恋心がまたぶつかり合う。
逃走計画。
中也の未来。
正しいとは言えない選択。
しかし――
中也は太宰のシャツを引っ張って、そっと寄り添った。
中也
太宰
太宰は隣に腰を下ろした。
距離は指一本分。
触れたら崩れる。触れなくても崩れそう。
太宰
中也
太宰
中也
太宰
中也
太宰
中也
太宰
太宰が思わず赤面すると、中也はニッと笑う。
その笑顔は、この状況を理解していないほど無邪気で、でも確かに太宰の心臓を撃ち抜いてくる。
中也
太宰
中也
太宰
ドクン、と胸が跳ねた。
言葉の意味が重たすぎて、息が止まりそうになる。
中也
太宰
中也
太宰
中也
太宰
中也が太宰の肩に頭を預ける。
その体温が、太宰の正しさも、罪悪感も、全部溶かしてしまいそうで。
中也
太宰
ふっと中也が顔を上げる。
上目遣いで、甘い声を落とす。
中也
太宰の理性がぐらりと揺れた。
太宰
声が震え、喉につかえて出てこない。
中也は太宰の服の裾をきゅっと掴んだまま、じっと見ている。
中也
太宰
中也
太宰
中也
太宰
太宰
太宰の瞳はまっすぐで、必死で、どこまでも優しかった。
その優しさは、同時に残酷だった。
中也
太宰
中也は太宰の胸ぐらを掴んで、ぐいっと引き寄せた。
二人の額がぶつかるほど近い距離。
中也
太宰
中也
中也
太宰
中也
ぎゅ、と太宰の服を握る手が強くなる。
中也
太宰
太宰の声が弾けた。
中也がびくりと目を瞬かせる。
太宰
中也
太宰は震える指で、中也の頬を包んだ。
太宰
中也
小さく、苦しそうな声。
中也
二人の想いが、真っすぐにぶつかって溶け合う。
どっちも間違っていて、どっちも正しい。
ささやかな優しさが、どこまでも歪んでいく。
太宰
中也
太宰
中也
太宰
中也はその言葉に、そっと微笑んだ。
嬉しくて、切なくて、どうしようもなく愛しくて。
中也
太宰
中也
太宰
中也が太宰の胸にそっと顔を埋めた。
中也
太宰の腕が、そっと中也の背に回った。
太宰
――歪んだ優しさが、もう後戻りできない形で結ばれていく。
コメント
5件
いやー共依存的なやつですかね最高です( ´ཫ` )👍最近絵チャやりまくってて見れてませんでした!すみません💦
ぐわぁぁぁそのままその部屋でセッ(ゴホッ...ヴ...ゲホッゴホッゴホッ...何もないからね?まじこっちまできゅん死しちゃーう💕︎ちゅーやに心打たれちゃったﮩ٨ـﮩﮩ٨ـ
No.1!