中也の仕事事情は誰にも、太宰にすら教えて居ない。
バレれば速攻で警察送りになるからだ。
しかし、昼夜常に動いて生活を続けて居る状態で、中学生の体力が保つ訳が無い。
だから中也は学校内で睡眠を取っているのだ。
これが中也にとっての、『普通』なのだ。
しかし
___数日後、事は起こった。
ある日、中也にいきなりの仕事が入った。
余りにも時間が無かった為、制服の上からパーカーだけ羽織って出て仕舞ったのだ。
何時もの通り定型文を口にし、殺した。
後始末もやって、現場を後にする。
帰宅後パーカーをさっと脱ぎ、課題を済ませて登校する。
そこまでは何も無い、『普通』であった。
一時間目は学年での総合的な学習の時間。
取り敢えず出ておこうと思い、のこのこと体育館へ向かう。
幾つかのグループに分かれての話し合いであった。
逸樹
目の下にうっすら隈が出来て居る生徒_逸樹、と云う_が欠伸を交ぜ乍ら云う。
律
此方もまた同じグループになった一人_律_が困った様に首を傾げ、答える。
勿怪
からり、と口の中で飴を転がし云うのは勿怪。校則違反、と云う言葉は飲み込む。
詩音
満面の笑みで勿怪に乗ってきたのは詩音。すこぶる明るい為、中也にも見覚えがあった。
シロ
少し心配そうに声をあげたのは、小柄で内気そうな生徒。筆箱に書かれた名前はシロ。
中原中也
詩音
勿怪
律
勿怪
逸樹
シロ
律
其のやりとりを見て中也が思わず吹き出す。
逸樹
律
詩音
勿怪
シロ
中也がステージ付近に目をやると、見慣れた白衣姿の太宰が級の担任と話をして居る所だった。
話を終えた太宰が中也に気付き、彼の方へやって来る。
グループの生徒達が「やっべ、先生来た!」「全員真面目な振り!」と慌て出す。
太宰が中也の横にしゃがみ込んだ。
太宰治
律
慌てた其の表情を見て、太宰が軽く苦笑する。
太宰治
「バレてた」全員の声が重なった。
逸樹
班員達が漸と話し合いを始めたところで、太宰は中也に耳打つ。
太宰治
太宰治
其の後の一言は、中也にとって一瞬理解が追いつかない内容だった。
太宰治
中原中也
それだけ云うと、太宰は他の班の見回りに歩いて行った。
コメント
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\( 'ω')/イヤアアァァァァアアアァァァァアアア!!!! 出てるぅううう!! 嬉しすぎて爆ぜそう。。 ありがとうございます!!
あ、現実の我と似ておる。ま、まさか、主様は神様なのでは? ありがとうございますm(*_ _)m続き楽しみです(*´﹀`*)