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中也の仕事事情は誰にも、太宰にすら教えて居ない。

バレれば速攻で警察送りになるからだ。

しかし、昼夜常に動いて生活を続けて居る状態で、中学生の体力が保つ訳が無い。

だから中也は学校内で睡眠を取っているのだ。

これが中也にとっての、『普通』なのだ。

しかし

___数日後、事は起こった。

ある日、中也にいきなりの仕事が入った。

余りにも時間が無かった為、制服の上からパーカーだけ羽織って出て仕舞ったのだ。

何時もの通り定型文を口にし、殺した。

後始末もやって、現場を後にする。

帰宅後パーカーをさっと脱ぎ、課題を済ませて登校する。

そこまでは何も無い、『普通』であった。

一時間目は学年での総合的な学習の時間。

取り敢えず出ておこうと思い、のこのこと体育館へ向かう。

幾つかのグループに分かれての話し合いであった。

逸樹

話し合い…って云っても、なぁ?

目の下にうっすら隈が出来て居る生徒_逸樹、と云う_が欠伸を交ぜ乍ら云う。

正直話す事ないですよね…

此方もまた同じグループになった一人_律_が困った様に首を傾げ、答える。

勿怪

いっその事雑談しちゃう?

からり、と口の中で飴を転がし云うのは勿怪。校則違反、と云う言葉は飲み込む。

詩音

良いね良いね!そうしよう?

満面の笑みで勿怪に乗ってきたのは詩音。すこぶる明るい為、中也にも見覚えがあった。

シロ

良いのかな…今日は先生達、いっぱい居るし…

少し心配そうに声をあげたのは、小柄で内気そうな生徒。筆箱に書かれた名前はシロ。

中原中也

ま、良いんじゃねぇの?

詩音

中也君が云うならOKだね!君、真面目だし

勿怪

よっしゃあ、雑談会だ!

題材は何なんです?

勿怪

…分かんない!

逸樹

え…話膨らまなくねぇか?其れ

シロ

こうしてる時点で雑談なんじゃ無い…?

確かに

其のやりとりを見て中也が思わず吹き出す。

逸樹

にしても、先生等めっちゃ居るよな

そうですね…あ、太宰教諭も来た

詩音

学年担当の先生集合だ

勿怪

え、太宰教諭って2年担当?

シロ

知らなかったの…一応所属は2年らしいよ

中也がステージ付近に目をやると、見慣れた白衣姿の太宰が級の担任と話をして居る所だった。

話を終えた太宰が中也に気付き、彼の方へやって来る。

グループの生徒達が「やっべ、先生来た!」「全員真面目な振り!」と慌て出す。

太宰が中也の横にしゃがみ込んだ。

太宰治

やっほ、ちゃんとやってる?

え、あ…勿論、です!

慌てた其の表情を見て、太宰が軽く苦笑する。

太宰治

大丈夫だよ、私は他の講師と違って評価とかは付けないから

「バレてた」全員の声が重なった。

逸樹

そろそろ真面目にやるか…

班員達が漸と話し合いを始めたところで、太宰は中也に耳打つ。

太宰治

中原君

太宰治

後で保健室おいで

其の後の一言は、中也にとって一瞬理解が追いつかない内容だった。

太宰治

ズボンに返り血付いてるから

中原中也

…ぇ?

それだけ云うと、太宰は他の班の見回りに歩いて行った。

中学生殺し屋は養護教諭に恋をした。  太中※学スト改変

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コメント

14

ユーザー

\( 'ω')/イヤアアァァァァアアアァァァァアアア!!!! 出てるぅううう!! 嬉しすぎて爆ぜそう。。 ありがとうございます!!

ユーザー

あ、現実の我と似ておる。ま、まさか、主様は神様なのでは? ありがとうございますm(*_ _)m続き楽しみです(*´﹀`*)

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