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Let me know

8 - Let me know

♥

1,236

2020年11月11日

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テヒョン

○○の家、ここだよね?

彼女に問いかけても、返事は返って来なかった。

テヒョン

…○○?

彼女は、綺麗な顔で眠っていた。

テヒョン

………綺麗だね

あの時、ソクジンさんと話した記憶が蘇ってくる。

テヒョン

あッ

ソクジン

…あ、

テヒョン

……今帰るんですか??

ソクジン

ううん、忘れ物取りに来ただけ

テヒョン

ふぅん

そのまま、彼の横を通り過ぎようとしたけど

テヒョン

…!!

ソクジンさんから○○の匂いがしたから、引き止めた。

テヒョン

あのさぁ

テヒョン

○○の事、正直どう思ってる訳??

ソクジン

○○の話題を出しただけで、彼の目が泳いだのを俺は見逃さなかった。

テヒョン

早く答えろよ

ソクジン

…年上に向かってその言い方は無くない?

テヒョン

年上だろうと何だろうと○○を傷付けた奴は許さない

ソクジン

はは、ご立派で

テヒョン

ッ、答えろって言ってんだよ!!!

頭に血が上って、彼の胸ぐらを掴んだ。

テヒョン

これ以上曖昧な気持ちで○○に近付くな

ソクジン

…オフィス

テヒョン

オフィスが何だよ

ソクジン

オフィスに、あの子がいる

テヒョン

ソクジン

早く行けよ

そう言って、俺の背中を押した彼の表情は

あまりにも悲しい笑顔だった。

テヒョン

………………

テヒョン

ありがと

そのまま、走ってオフィスに向かった。

テヒョン

……はぁ…

○○の頭を撫で、寝顔を見つめる。

2人共似てるんだよなぁ、本当。

テヒョン

…このくらい、許してよね

瞼を閉じ、彼女と顔を重ねた。

テヒョン

………何してんだろ俺

車のドアを開け、インターホンを鳴らす。

ジョングク

ヌナ!?!?!?

テヒョン

あ、いや彼…

彼氏、と言おうとしたけど止めておいた。

テヒョン

…同じ会社のキムテヒョンです

ジョングク

男ですか。ヌナに何かしたんですか

テヒョン

してないよㅋㅋ

テヒョン

○○運ぶの手伝って欲しいんだけど

ジョングク

!?!?ヌナの事殺したんですか!?

テヒョン

馬鹿なの?

テヒョン

…良いから早く出てきて

ジョングク

ぐぬぬぬ…

変な呻き声を上げて、インターホンを切られた。

一体何なんだこの人は…

ガチャ

ジョングク

…キムテヒョンさんですか

テヒョン

キムテヒョンさんです

ジョングク

ヌナはどこですか

テヒョン

俺の車の中

ジョングク

!?まさか襲ったんじゃないですよね…!?!?

テヒョン

そんな事しないし

テヒョン

ただ眠ってるだけだから

助手席のドアを開け、○○をお姫様抱っこする。

ジョングク

なぁぁぁッッ!!!!!!!

テヒョン

ちょ、近所迷惑!!

ジョングク

だって!!あなたが!!抱っこするんですもん!!!!

テヒョン

別にそれくらい良いでしょ…

ジョングク

ダメです!!僕のヌナなんですから!!!

彼は○○を奪い取り、俺を睨み付けた。

ジョングク

もしヌナに何かしてたら…

テヒョン

はいはい、おやすみ~

車に乗り込み、窓を開けてまだ此方を睨み続ける彼にこう言った。

テヒョン

一応言っとくけど、俺達キスした仲でーす

そのままアクセルを踏み、家に向かう。

テヒョン

……ふふふッㅋㅋ

さっきの彼の顔は傑作だったなㅋㅋㅋ

目を大きく開いて、ぽかんとした面白い顔

テヒョン

本当最高~!!!

自分も近所迷惑になるくらいの大声で、夜道を走り抜けた。

あなた

おいこらキムテヒョン

テヒョン

何じゃい

あなた

私の弟に何吹き込んだんだ!!

テヒョン

え?

テヒョン

キスする仲でーすって公言しただけだけど…

あなた

あれから大変だったんだからね!?

テヒョン

ごめんごめんㅋㅋ

あなた

今度ご飯奢ってくれるなら許す

テヒョン

分かりましたよお姫様

あなた

うるさい

それから、ジンさんの事なんて考える暇も無いくらい忙しい日々が続き

いよいよ、テヒョンと約束した最後の1日になってしまった。

やっと山場を乗り越え、ゆったりとした雰囲気の中

突然それは起こった。

テヒョン

○○~

あなた

はーい

テヒョン

…ユリさん、居ないね

あなた

ほんとだ

テヒョン

さっきさ、見ちゃったんだよね

あなた

何を??

テヒョン

ユリさんが他の男とキスしてるの

あなた

え!?!?

テヒョン

そんな事は置いといて

テヒョン

○○大好きッ!!!!

あなた

へッ!?

テヒョンに思いっきり抱き締められて、頭が混乱する。

あなた

え、え!?!?

こんな人前で抱き着くことなんて、無かったのに。

しかも、ジンさんや皆も見てる中で。

あなた

テ、テヒョン!?

テヒョン

ㅎㅎどうしたの?

あなた

皆見てるからッ…!!

恥ずかしさのあまり、顔が熱くなる。

テヒョン

○○照れてるの~??ㅋㅋ

あなた

照れてない!!

テヒョン

んふッ、可愛い~!

テヒョンがもう一度抱き着こうとした時だった。

ソクジン

やめろよ

あなた

!!

テヒョン

何の用ですか

テヒョンの言葉は、驚くほど冷たかった。

あなた

テヒョン、??

テヒョン

何の用かって聞いてるんですけど

ソクジン

…何でもない

テヒョン

じゃあ何で止めたんです??

テヒョン

普通何でもないなら止めませんよね?

テヒョン

何か用があったから来たんでしょ?

ソクジン

…いい、本当に何でもないから

テヒョン

もしかして、○○の前では言えない事なんですか??

あなた

え、

ソクジン

………………

ジンさんは、黙ったままだった。

テヒョン

あ、分かった

テヒョン

俺と○○がハグするのが嫌だったから止めたんでしょ?

テヒョン

…嫉妬しちゃうから、ねぇ??

何を、言ってるんだ。

テヒョン

黙ってるって事は図星でしょ?

ソクジン

別にどうだっていいだろ

テヒョン

は?

テヒョン

俺言いましたよね

テヒョン

これ以上曖昧な気持ちで○○に近付くなって

あなた

…!!

テヒョン

今更彼氏面しないで下さい

テヒョンの一言で、ジンさんの顔色が変わった。

ソクジン

別に彼氏面してる訳じゃない

ソクジン

俺が○○をどう思おうと俺の勝手だろ

テヒョン

あんたのその考えのせいで○○は傷付いてるんですよ

ソクジン

何でお前にそんな事が分かるんだよ

テヒョン

あんたと違って隣で見てきたからですよ

テヒョン

あんたがあの女とイチャついてる間

テヒョン

○○がどんな気持ちだったか分かります??

テヒョン

いつも泣きそうな顔になってたのに、気付かなかったでしょ?

あなた

…テヒョン、

これ以上、私の弱い所を晒け出さないで。

テヒョン

そんな事にも気付かなかった奴に

テヒョン

止める資格なんて無いです

ユンギ

テヒョンア、いい加減にしろ

ユンギの声は今まで聞いた事がないくらい低かった。

ユンギ

それから、ソクジンさんも

ユンギ

2人共、熱くなりすぎです

ユンギ

1度頭冷やしてきて下さい

ソクジン

………………

ジンさんは何も言わず、外へ出て行った。

ユンギ

……テヒョンア

テヒョン

ん?

ユンギ

言い過ぎだ。仮にもソクジンさんは年上だぞ

テヒョン

わざとです

さっきの真剣な顔とは打って変わって

いつものアイドルスマイルに戻っていた。

テヒョン

○○、行きな

あなた

え?

テヒョン

早くソクジンさんの所に行きな

そう言って私の背中を押した彼の表情は

あまりにも悲しい笑顔だった。

あなた

…ありがと、テヒョン

テヒョン

俺が出来るのはこれくらいだからねㅋㅋ

テヒョンは笑って手を振った。

本当に、テヒョンは最後まで良い人過ぎる。

ジンさんを探しに走り回っているとユリさんの声が聞こえた。

ユリ

ねぇ、人来ちゃうよ…??

男性

別によくない?笑

ユリ

もぉ…♡

給湯室の陰で知らない男性とチュッチュしてた。

やっぱり彼奴はクソ女だ(

あなた

どこ行ったんだろ、

会社を出て、周辺を探してみる。

あなた

………あ

ジンさんはベンチに座り、空を見上げていた。

あなた

…ッ、ジンさんッ!

ソクジン

え、○○…??

あなた

えと、その…

あなた

なんて言えば良いんだろ、

ソクジン

へ?

口に出てたああああ…!!!

焦りながらも、テヒョンの悲しい笑顔が脳裏に過ぎると

本当の事を言わなきゃって、思った。

あなた

私、ジンさんが好きでした

あなた

ジンさんに振られてからも、ずっと

あなた

今までずーっと好きでした

あなた

ジンさんがユリさんを好きでも

あなた

どれだけ憎んでも、恨んでも

あなた

ジンさんを好きなままでした

ソクジン

…うん

あなた

テヒョンとは上辺の関係…って言ったら聞こえが悪いですけど

あなた

一時的な関係、でした

あなた

でももう決めたんです

あなた

ジンさんが私を好きじゃなくても

あなた

私はジンさんが好きです

ソクジン

………………

ジンさんは、見た事の無いような笑みを浮かべた。

感情が全く読めない、そんな笑顔。

ソクジン

……あのね、○○

あなた

はい

ソクジン

僕も○○が好きだよ

あなた

えッ

ソクジン

ユリは、○○と同じ上辺の関係

ソクジン

あの子がどう思ってるのかは知らないけど、僕はあの子は嫌いだよ

あなた

可哀想…

ソクジン

で、○○と別れた理由は

ソクジン

…僕、海外に引っ越す事になったんだ

ソクジン

流石に知らない土地に○○を連れて行ける訳ないから

ソクジン

ごめんねって言ったんだ

あなた

………はい?

ソクジン

海外に行くなんて、急過ぎるよね、

あなた

馬鹿なんですか??

ソクジン

えッ?

あなた

ジンさんは馬鹿なんですか!?!?

ソクジン

え、え、え!?

あなた

私がそんな理由で納得するとでも!?!?

あなた

私の悩みと苦労返して下さいよ…!!!!!

ソクジン

何に怒ってるの…??

あなた

ジンさんとなら何処にでも行きますよ!!!!!

ソクジン

!!!!!

あなた

海外でもジャングルでもアマゾンでも火の中水の中でも!!

あなた

ジンさんとなら本当に何処でも良いんです!!!!!!

あなた

だから勝手に私の気持ちを決めつけないで下さい!!!!!

思い浮かんできた言葉を叫びまくった。

何だか、凄くスッキリした気分だ。

ソクジン

…じゃあ、着いて来てくれるの?

あなた

当たり前じゃないですか!!

ソクジン

ありがとおおおおおお!!!!!!

ジンさんは付き合い初めの時のように、強く抱き締めた。

あなた

うぅ、潰れるッ…

ソクジン

良かった、良かったぁぁぁ

ソクジン

て事で明日からアメリカ行こうね!!

あなた

………明日?

ソクジン

うんッ、明日!!

あなた

はぁぁぁぁ!?!?!?

ソクジン

駄目だった…?

そんな迷える子羊ちゃんみたいな顔されても…

あなた

いいけどさぁぁぁ

あなた

じゃあテヒョン達に挨拶行ってくる

ソクジン

え、ま、待って!!

あなた

??何?

ソクジン

…大好き

あなた

ッ、ジンさんのばか野郎

ソクジン

えぇ!?

熱くなった顔を隠しながら、オフィスに戻る。

あなた

テヒョンッ!!

テヒョン

わ、○○??

ユンギ

どうしたんだよ

あなた

私、明日からアメリカ行く

テギ『…は??』

あなた

ジンさんに着いて行くの

テヒョン

…そうなんだ、

あなた

ありがとうテヒョン

あなた

…我儘に付き合わせてごめんね

テヒョン

ううん

テヒョン

短い間だったけど幸せだったよ

ユンギ

俺にもありがとう言え

あなた

ありがとー

ユンギ

何だよその棒読み感

あなた

棒読みだもん

ユンギ

最悪

テヒョン

ㅎㅎ○○とユンギさんは最後まで面白いね

あなた

ありがとう?

ユンギ

…行ってらっしゃい

テヒョン

行ってらっしゃい、○○

あなた

うんッ、行ってきます!!

…なんて話してるけど、まだ仕事途中だった。

ジンさんもオフィスに戻り、皆で何とか全部終わらせて

ユリさんは仕事が終わった瞬間から他の男とイチャイチャし始めた。

テヒョン

何あいつ

あなた

ジンさんに嫌われてるからどうも思わなくなった

テヒョン

嫌われてたんだㅋㅋㅋ

ふと、テヒョンと目が合って

テヒョンは笑って私の頭を撫でた。

あなた

子供扱いですか

テヒョン

んーん、可愛いなぁって思って

ソクジン

浮気か!?!?

テヒョン

○○は俺の中で1番綺麗だから

テヒョン

幸せになってね

あなた

…うん、ありがとう

あなた

テヒョンも1番格好いいよ

ソクジン

なッ!!!!!

ソクジン

俺は格好よくないの!?!?

テヒョン

ㅋㅋありがとう

テヒョン

…じゃあね、○○

あなた

またね、テヒョン

ソクジン

無視するなぁぁぁぁ

ユンギ

最後くらい許してあげてよ

ソクジン

くそぅ、僕の彼女なのに…!!

ユンギ

テヒョンアは俺の恋人なんで

ソクジン

………え?

あなた

今凄い事聞いた気がする

テヒョン

てへ

ユンギ

俺達どっちもいけるみたいでさ

あなた

そうなの!?!?

テヒョン

えへへ、でも1番綺麗なのは本当の事だよ??

テヒョン

俺の中で1番好きなのがユンギヒョンってだけ

あなた

意外すぎるコンビ…

テヒョン

ま、とりあえず!!

テヒョン

俺の事は全っ然気にしないでね!!!!!

ユンギ

俺もお前の事好きだったよ

あなた

ほ??

ユンギ

ま、もう吹っ切れたけどな

あなた

何それ聞いてない!!

ユンギ

言ってないから聞いてなくて当然

あなた

えええ…

ソクジン

○○帰るよ!!!!!

あなた

え、あ、うん

テヒョンとユンギに手を振り、家へと帰った。

あなた

…というか何故私の家に来た

ソクジン

なんとなく

あなた

はい?

ソクジン

ちゃんと言いたくてさ

あなた

?何を??

ソクジン

今度こそ

ソクジン

一生涯○○を幸せにします

ソクジン

だから、僕と付き合って下さい!!

ジンさんはお辞儀をしながら手を差し出した。

あー、本当バカみたいだなㅋㅋ

何であんなに悩んだり、泣きそうになったりしたんだろ。

あなた

…条件があります

ソクジン

何でございましょう

あなた

二度と離れないで下さいね

ソクジン

当たり前じゃんんんんんんん

勢い良く抱き着いてきたジンさんに懐かしさを感じながら、

明日の準備をした。

ソクジン

アメリカってこんな広いんだね!!

あなた

そりゃそうでしょㅋㅋㅋ

ソクジン

○○~

あなた

何?

ソクジン

はぐれないように、手繋ごっか

あなた

ㅋㅋ繋ぎたいだけの癖に

ソクジン

バレた??ㅋㅋ

前のようにまたこの手を離さずに

もう迷わないように

これからは貴方と手を離したりしないように

強く、強く握り締めた。

Fin .

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コメント

29

ユーザー

え?主様神?

ユーザー

主様TikTokやってますか❔もし良かったら繋がりたいです🥺

ユーザー

えっ好き

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