赤
あ”ー 、ねむっ
重たいまぶたを擦る
すると桃橙が俺の顔を覗いてきた
桃
絶対昨日夜更かししただろ
橙
夜更かししたらあかんで
赤
まだ何も言ってない
紫
そうだよ赤くんまだ何も言ってないよ
赤
てか夜更かししてないし…!
紫
えっ、そうなの?!
赤
なんで紫ーくんが1番驚くんだよ()
そんなたわいも無い話をしていると
上の階から女子達の悲鳴が聞こえた
階段を上ると黄先生が女子生徒達に囲まれていた
赤
またかよ
桃
それな
紫
迷惑だよね
橙
ほんっと、黄先生て罪な男やわ〜…
赤
なんそれ
一応、この騒ぎもこの3人のせいでもあるけれど
3人とも気付いていないらしい
鈍感モテ男め…
桃
あれ、赤どこ行くの
赤
ん、いつも通り黄先生救出して来ます
そう、これはもう俺の日課
じゃないと女子が邪魔で教室に辿り着けないから
橙
別に良いのに
紫
俺達は助かるけど、赤くん疲れるでしょ…?
紫ーくんが心配そうに俺の顔を見つめる
赤
んー 、いい運動にもなるし
赤
じゃっ、行ってきまーす
3人
行ってら/っしゃい
赤
はー い、通りますよー
女子達が嫌そうな顔をしてくる
「また来たよ…」 「もう来んな」 「黄先生を連れていかないで」
と、色々な事を言われるが無視をし、黄先生の手を引っ張る
赤
ほら逃げますよー
黄
う、うんっ
「待てー!!」
と、女子達から追いかけられる
「廊下を走るな!!」、という先生の声も聞こえるが
皆同犯になるので怖くない
やっと、2階の男子トイレに駆け込み、逃げ切った
赤
ふぅ…
黄
ぁ、いつもありがとう
赤
んー ん、全然
赤
んも、これも黄先生が優しすぎるせいだからね
黄
あはは…
子犬のように目を細めて頭を搔く
黄
犬崎さんが居なかったら僕逃げるの無理だったよ…
黄
本当にありがとうペコ
赤
どーいたしまして…
頭を下げられるとさすがに照れくさくなり
そっぽを向いてしまう
黄
ふふっ、かわい
赤
へ、?!
黄
ん、どうしたの?
赤
いや、なんでも…
かわい、と聞こえた気がしたが
黄先生は平然としている
黄
じゃあ行こうか
赤
は、はい…
先生
黄先生に犬崎!
黄
あ…
赤
大丈夫ですよ、俺も怒られますから
黄
ふふっ、確かに、2人だったら怖くないや
その後、チャイムが鳴り、説教がなかった2人でした
続き♡100






