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『おにーちゃんへ!』
『ななみね、おおきくなったら、おにーちゃんと、けっこんするから、待っててね』
藤倉 翔(ふじくら しょう)
何度、この手紙を読み返したか、、。
この手紙を、渡してきた、あの時の顔が、、頭から離れない。
「七海」こいつは、俺の義理の妹だ。
俺の親父が亡くなって、七海の家に引き取られた。
七海の家も、父親はいない。
俺が来た時は、七海はまだ2、3歳頃だった。
俺は、7歳頃で妹が出来たっ!なんて、喜んでいた。
……
その後、、好きになるなんて思いもしないで、、、。
藤倉 七海(ふじくら ななみ)
お義母さん
藤倉 七海(ふじくら ななみ)
お義母さん
藤倉 翔(ふじくら しょう)
藤倉 七海(ふじくら ななみ)
藤倉 七海(ふじくら ななみ)
藤倉 翔(ふじくら しょう)
お義母さん
お義母さん
七海 10歳 翔 14歳
藤倉 七海(ふじくら ななみ)
藤倉 翔(ふじくら しょう)
藤倉 七海(ふじくら ななみ)
七海 15歳 翔 19歳
藤倉 七海(ふじくら ななみ)
藤倉 翔(ふじくら しょう)
藤倉 七海(ふじくら ななみ)
藤倉 翔(ふじくら しょう)
藤倉 七海(ふじくら ななみ)
ドキッ
…なんだ、、今の。
こいつの、、笑顔をみて、、
…多分、この頃にはもう俺の心には、芽生えていた。
「七海」への恋心が
でも、俺は知らないフリをしていた。
だって、こいつは仮にも「義妹」なんだから、、、。
…叶うはずもない、恋心は、毎日毎日、一瞬一瞬、膨らんでいく。
ある日
藤倉 七海(ふじくら ななみ)
藤倉 翔(ふじくら しょう)
なんか、こいつ、顔が赤い気が、、
…まさか、な。
藤倉 七海(ふじくら ななみ)
藤倉 翔(ふじくら しょう)
…軽く言ってるけど、嫌な予感がしたのは、確かだ。
藤倉 七海(ふじくら ななみ)
藤倉 七海(ふじくら ななみ)
藤倉 七海(ふじくら ななみ)
藤倉 翔(ふじくら しょう)
頭を殴られたような、衝撃がはしった。
…そうだよ。こいつに彼氏ができないわけがない。
こいつも、女子高生だ。
恋だって、するに決まってる。
…嗚呼、、俺は、遅かった。
もう、二度と、、叶わない。
少しだけの、、「もしかしたら、、」なんて、希望を持って馬鹿みてぇ。
藤倉 七海(ふじくら ななみ)
藤倉 翔(ふじくら しょう)
藤倉 七海(ふじくら ななみ)
藤倉 翔(ふじくら しょう)
藤倉 翔(ふじくら しょう)
藤倉 七海(ふじくら ななみ)
藤倉 七海(ふじくら ななみ)
藤倉 翔(ふじくら しょう)
藤倉 翔(ふじくら しょう)
藤倉 翔(ふじくら しょう)
藤倉 七海(ふじくら ななみ)
この時の俺は、絶望に浸っていた。
でも、いつか別れるだろう、と安易に自分に言い聞かせる。
なんて、惨めなのか。
俺が、出来ることは、自分の欲は捨て、「義兄」としてアイツの側に居ることだけ。
…ただ、、それだけ。
だが、、その7年後、、事件は起こった。
七海 22歳 翔 26歳
藤倉 七海(ふじくら ななみ)
藤倉 七海(ふじくら ななみ)
廣井 悠真(ひろい ゆうま)
七海の高校時代の付き合っていた、彼氏らしい。
…まさか、結婚までとは。
お義母さん
藤倉 翔(ふじくら しょう)
藤倉 翔(ふじくら しょう)
廣井 悠真(ひろい ゆうま)
藤倉 翔(ふじくら しょう)
藤倉 翔(ふじくら しょう)
廣井 悠真(ひろい ゆうま)
藤倉 七海(ふじくら ななみ)
その夜
プルプルプル プルプルプル
藤倉 翔(ふじくら しょう)
…七海からか、、。
藤倉 翔(ふじくら しょう)
『あ、お兄ちゃん?』
藤倉 翔(ふじくら しょう)
『あ、確かに!ごめーん』
藤倉 翔(ふじくら しょう)
『なっ!!失礼だねっ!昔から!』
藤倉 翔(ふじくら しょう)
藤倉 翔(ふじくら しょう)
『ふぇ?!、、ご、ごめっ!』
藤倉 翔(ふじくら しょう)
藤倉 翔(ふじくら しょう)
『ち、違うしっ!』
『こほんっ。では、本題に入ろう。』
藤倉 翔(ふじくら しょう)
『ふふっ、いいでしょっ!』
『それでね、結婚式をしたいんだけど、バージンロード、、歩いてくれないかな?』
藤倉 翔(ふじくら しょう)
『ダメ、、かな?お兄ちゃんが歩いてくれないと、歩いてくれる人いないんだよ、、』
藤倉 翔(ふじくら しょう)
『ありがとう、、お兄ちゃん』
『じゃ、電話切るね!』
藤倉 翔(ふじくら しょう)
『おやすみ、お兄ちゃん』
そして、今に至る
藤倉 翔(ふじくら しょう)
藤倉 翔(ふじくら しょう)
俯く
ポタッ、、ポタッ
涙が、頬を伝う
藤倉 翔(ふじくら しょう)
藤倉 翔(ふじくら しょう)
藤倉 翔(ふじくら しょう)
分かってる、、分かってるんだ
遅いって、もう届かないって
俺は、アイツの義兄でなきゃ、、ダメなんだよ。
藤倉 翔(ふじくら しょう)
藤倉 翔(ふじくら しょう)
この恋心を、、どこにやっていいか分からず、、
枕に突っ伏して、泣き明かした。
結婚式 当日
お義母さん
お義母さん
お義母さん
藤倉 翔(ふじくら しょう)
テンション上がってるな。
…俺は、歩きたくもねぇよ。
まぁ良い。さっさと済ませて、、七海を忘れる。
この家を出て、1人で暮らす。
アイツを忘れるために。一生かかるかもしれねぇ。
…まぁ、そん時はそん時だ。
藤倉 翔(ふじくら しょう)
お義母さん
お義母さん
藤倉 翔(ふじくら しょう)
お義母さん
お義母さん
藤倉 翔(ふじくら しょう)
そう、笑顔で送る。
それが、最後に俺が出来るキミへの義兄としての、出来ること。
藤倉 七海(ふじくら ななみ)
お義母さん
藤倉 七海(ふじくら ななみ)
藤倉 翔(ふじくら しょう)
藤倉 七海(ふじくら ななみ)
藤倉 七海(ふじくら ななみ)
藤倉 翔(ふじくら しょう)
藤倉 七海(ふじくら ななみ)
藤倉 翔(ふじくら しょう)
藤倉 七海(ふじくら ななみ)
藤倉 翔(ふじくら しょう)
お義母さん
藤倉 七海(ふじくら ななみ)
アナウンス
アナウンス
藤倉 翔(ふじくら しょう)
藤倉 七海(ふじくら ななみ)
藤倉 翔(ふじくら しょう)
すーっ(扉が開く)
藤倉 七海(ふじくら ななみ)
藤倉 翔(ふじくら しょう)
藤倉 七海(ふじくら ななみ)
藤倉 翔(ふじくら しょう)
藤倉 翔(ふじくら しょう)
藤倉 七海(ふじくら ななみ)
2人揃って、一歩踏み出す。
俺から、涙が、一滴頬を伝う
でも俺は、それを気にしないで、ゆっくりと歩いた。
コメント
3件
泣けるお話ですね。
ありがとうこざいます!
最高ですね……!!!