ずっと、見ないふりをしていたのに。
それはそう長く続かない
先輩ナース
あ、あれ忘れちゃってた!!
先輩ナースが、何か慌てている。
夢主
あ、それ私持ってますよ!!
夢主
これ、、ですよね!?
どうやら、患者の書類らしい
先輩ナース
あ、ありがとう〜!!
先輩ナース
なくて困ってたところなの。
先輩ナース
“さすが”夢主ちゃん!!
部屋は拍手で包まれた。
マルコ
五番隊の隊員の担当は誰だよい?
彼は、突然にして現れた
夢主
わ、私...ですけど、、
夢主
もしかして、何か間違えて――
マルコさんが、不意に頭を撫でた
マルコ
そうじゃねぇよい!
マルコ
技術が上がったって、褒めてたんだよい!!
夢主
わ!本当にですか!?
目をキラキラさせている
よほど嬉しかったのだろう。
幸せそうだ、何よりも。
先輩ナース
あ、夢主ちゃん!2番隊隊員も、お願いしていい?
夢主
あ、はい!哀歌も、見てよ!!
周りの目が物凄く痛かったが
断るともっと痛くなる気がした
哀歌
う、うん、見たいな。
そう返事をして、ついて行った
夢主
えっと、包帯と、注射しますね。
目を疑った。
今までの夢主より、格段に成長していた
プロのナースほどに、上手くて早い
やっぱり、私など向いていなかったのかもしれない
夢主に勝てるものなんて、何もなかったのかもしれない
夢主
どう!?
夢主
私、すっごく頑張ったんだ!!
努力した夢主が悪いわけじゃなかった
けれども私は、
ただ傷ついた、ただ情けなくなった