「うぅっ……(涙」
『大丈夫?』
「うっ、うんっ…ありがとう…じんくん…」
『ううん、大丈夫。はぁ…可愛い…泣いてる○○可愛いよ。』
「ぁ、ありがとう…?」
『(笑)(笑)』
私の彼氏は、少し可笑しい。
だって、私が泣いてても怒ってても笑ってても何してても、
『可愛いね。』
そう言ってくる。
悪い気はしない。むしろ嬉しい。
けど…可笑しいぐらいに言ってくる。
私が病んだときとかも、
『俺は、どんな○○でも大好きだから、病んでる○○でも大好きなんだ。』
なんて言ってきて…少し怖い。
けど、その『大好き』としつこく言ってくる以外、何も悪い所がない。
料理できるし、歌うまいし、かっこいいし、可愛いし、優しいし、真面目だし、頭良いし…
言い出したら止まらないほど、良い所でいっぱいだ。
けど彼は…
私を愛しすぎてる。
そう確認できたのは、ある日突然起きた事件きっかけだった
〈 NEWSです。昨日の午後、❖❖県❇❇市で、殺人事件が…〉
「…」
近所で殺人事件が起きた。
『怖いねぇー…』
「ぅ、うん…」
しかもまだ犯人は…
〈未だ犯人は捕まっておりません〉
…だから怖い。
『…気をつけてね?…まぁ○○がそんなやつに捕まったら俺が助けに行くけど✨』
「(笑)うんっ(笑)ありがと。」
ピンポーン
「ん?」
『誰だろ』
「出てくるねっ」
『うんっ!』
「はぁーい?」
〘こんにちは、❇❇警察署の者です。〙
「ぇ、あどうも…」
〘近所で殺人事件があったのはご存知ですか?〙
「はい…」
〘事件について、何か知ってることは?〙
「ちょっとわかんないです…すみませんっ…」
『○○ー?』
「ぁ、じんくん…」
『…警察の方ですか?』
〘はい〙
『僕らは事件には関わってないので。もういいですか?』
〘あなたも事件については何も?〙
『知りません。では。』
ガチャンッ!
『はぁ…』
「…ごめん…」
『ほんとだよ…他の男と話すとかどうゆう事?』
「ぇ…そこ…?」
『なに?』
「ぇ、いや…その…事件のことは…」
『いやいや(笑)事件とか関係ないから。』
『見えなかった?今の警察官。男だったよね?』
『わかる?オ・ト・コ。』
「ぃ、いや…わかるけど…」
『……はぁ…もう変な空気になっちゃったじゃん…』
「ご、ごめんなさいっ…」
『…(笑)かーわいっ♡』
『そんな申し訳なさそうな○○好きぃー♡』
ギュウッ
「わあっ!…(笑)ありがと(笑)」
『ずっと好き…だから、○○も俺の事ずっと好きでいて…?』
「……うん…ずっと好きでいるよ…」
『じゃあ約束っ!』
小指と小指をかけて、指切りをした。
『指切りげーんまーんうっそついたーらずぅっとずぅっとストーカーするっ!』
「えっ!?(笑)」
『ゆーびきった!』
「(笑)(笑)」
『針千本飲んでる○○も可愛いけど…怯えてる○○も可愛いからっ!』
「……ぇ…」
『はぁ…お腹空いたねっ!何作ろっかなー♪』
「……」
『?どしたの?リビング行こ?』
「ん!?あ、うんっ…!」
やっぱり彼は、可笑しいんだ。
その日からずっと犯人は見つからなかった。
連日、NEWSに取り上げられ、カメラが毎日来るようになった。
けど私は、申し訳ないけど、そんな事件よりじんくんのことが気になって仕方なかった。
『○○ー!愛してる。大好きだよっ!』
そう明るく私に愛してくれると言ってくれるのが、嬉しかった。
けど、彼のその笑顔が、私には恐怖でしか感じられなくなった。
皆様こんちわえむです❗
いかがだったでしょうか!
後編も是非お楽しみください😌⤵️
いいね、コメント、followお願いします!
それでは、素敵な一日をお過ごし下さい。
コメント
8件
え、、事件の事…嫌な予感してきた←