ぶら猫
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ぶら猫
リンク https://m.youtube.com/watch?v=QXowcxvNTTQ
ぶら猫
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「昨日、人を殺した」
って君は言ってきた。
梅雨時ずぶ濡れの儘、家の前で泣いていた。
夏は始まったばかりなのに、君は冬くらいに震えていた。
そんな一言で始まる
あの夏の日の記憶だ。
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そんな君に俺は言った。
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財布を持って、ナイフを持って、携帯電話も鞄に詰めて
要らない物は全部壊して行こう。
あの日記も、あのパソコンも、今となってはもう要らない。
人殺しと、駄目人間の
君と俺の旅だ。
そして俺達は逃げ出した。
狭いこの世界から。
家族もクラスの奴等も何もかも
全部捨てて君と2人で
遠い遠い誰も居ない場所で
2人で死のうよ
もうこの世界に価値などない。
人殺しなんてそこら中に居る。
君は何も悪くないよ
結局俺達、誰にも愛された事が無かったんだ。
そんな嫌な共通点で俺らは簡単に信じあってきた。
君の手を握った時、微かな震えも無くなっていて
誰にも縛られずに2人で桜の下を歩いた。
金を盗んで、2人で逃げて、何処にでも行けるような気がしたんだ。
今更怖い物は俺達には無かった。
額の汗も、落ちた眼鏡も、今となっては
どうでもいいさ。
あぶれ物の小さな逃避行の旅。
いつか夢見た優しくて誰にでも好かれる主人公なら
汚くなった俺達を見捨てずに
ちゃんと救ってくれるのかな?
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当てもなく彷徨う蝉の群れに
水も無くなり揺れ出す世界に
迫り狂う鬼たちの怒号に
馬鹿みたいにはしゃぎ合い
ふと君はナイフを取った
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死ぬのは僕1人で良いよ
そして君は首を切った。
まるで何かの映画のワンシーンだ。
白昼夢を見ている気がした。
気づけば俺は捕まって、
君は何処にも見つからなくて、
君だけが何処にも居なくって__
そして時は過ぎて行った。
ただ暑い暑い日が過ぎてった。
家族もクラスの奴等も居るのに
何故か君だけは何処にも居ない。
あの夏の日を思い出す。
俺は今も今でも歌ってる。
君をずっと探しているんだ。
君に言いたい事があるんだ。
九月の終わりにくしゃみをして
六月の匂いを繰り返す。
君の笑顔は、君の無邪気さは
頭の中を飽和している。
誰も何も悪くない。
君は何も悪くないから___
もう良いよ、投げ出してしまおう。
そう言って欲しかったのだろう?
なぁ?__!!
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おらふくん
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コメント
2件
うわぁぁ…!! 感動だあああ…!