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清
"二人を救う"。
そう決めたはいいものの、まずは国内の様子から見ておかないと。
後々、革命が起こったりするかもしれない。
そうしたら二人を救うどころではなくなる。
まぁ、そうなったとしても崩壊する直前まで我は二人を救おうとするだろうけど。
そう思い、戸を開けた。
…その光景は、見慣れたようで、どこか違う町並みだった。
瓦屋根の角度も、
家々の配置も、
大気の匂いさえ違う。
一致するようで一致しない、外。
おかしい。
微々たる違いかもしれないけれど...それでも。
"何か"が、違った。
清
これは、単なる巻き戻しなんかじゃない。
これは、
この現象は、
この世界は________
仏帝
聞き覚えのある声。
馴染みはない声だった。
振り返ると、そこにいたのは、フランス______
…の、兄の、...仏帝?だった。
清
仏帝
あぁ、そういえば。
そもそも清侵攻と義和団事件、WW2以外でこいつを見たことなんて無かった。
だから一応...初対面、だったのか。
清
仏帝
清
仏帝
そんなくっだらない茶番を繰り広げていると、仏帝が口を開いた。
仏帝
仏帝
急に雰囲気が変わったものだから少々びっくりしたが、
我は"違和感"を正直に吐くことにした。
清
ぽつり。
呟くように吐き捨てる。
仏帝からのリアクションがなくて、何なんだと彼を見てみると、
仏帝が目を見開いていた。
仏帝
清
はぁ、とため息をつきながら、仏帝は続けた。
仏帝
仏帝
清
不意に空を見てみれば、太陽が黒い雲で覆われていた。
仏帝
イングランド。
たしか、アヘン戦争のときの...
あと、__________の、弟で......
清
脳に、鋭利な頭痛が走る。
彼の兄を思い出そうとしただけだった。
それだけなのに、その記憶を掻き消されるかのように。
酷い頭痛が、した。
仏帝
清
頭が急激に、さらに痛くなる。
思い出そうとすると、余計に。
清
痛くていたくて仕方なかった。
やがて頭痛が引いたときには、誰の名前を思い出そうとしていたのか、わからなくなっていた。
清
仏帝
仏帝の指先が、震える。
震える声で、我に問い質した。
仏帝
清
仏帝
また思い出そうとすると、また頭が痛くなった。
仏帝
不意に、仏帝がそう言った。
仏帝
仏帝
仏帝
清
そうかもしれない。
恐らくこの世界の根底に関わる彼がそう言っているのだから。
だったら、我がなにか変えたら...崩れるかも知れない。
それでも。
清
仏帝
仏帝
清
仏帝はそう言い残すと、我の進行方向の逆の方向へと消えていった。
そして、空を見上げ_______
決意をさらに固くするように、呟いた。
清
清
我は、静かに目を瞑った。