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キャアァァ!!

この世界には多種多様な性別が存在する

こっち向いてー!

男、女、α、Ω、Switch、Dom、Sub

最高すぎる〜!!

α、Switch、Subの割合は少なく、その他の性別はほぼ均等に存在する

ジャンプくださいー!

そんな世界で人気No.1と言っても過言ではないアイドルグループがいる

キャアァァアァアァァッ!!

男性アイドル4人で結成されたそのグループの名前は

ROMS!!

ROMS!!!!

ROMS(ロムズ)と言う

RYO☆(緑汰:りょうた)

おいおい皆!

RYO☆(緑汰:りょうた)

最初っからそんな大声出して大丈夫かー?

RYO☆ 本名:瀬尾 緑汰(せお りょうた) 性別:男性Switch(DomとSubの両性)

SIO☆(紫音:しおん)

ライブは長いんだ

SIO☆(紫音:しおん)

ちゃんと最後まで体力取っておけよ?

SIO☆ 本名:本間 紫音(ほんま しおん) 性別:男性Switch(DomとSubの両性)

りょーお!

しーお!

MOMO☆(桃也:とうや)

皆〜!

MOMO☆(桃也:とうや)

来てくれてありがとー!

MOMO☆(桃也:とうや)

最後まで楽しんでね〜!

MOMO☆ 本名:田所 桃也(たどころ とうや) 性別:男性Ω

OTO☆(黄都:おうと)

今日はここに居る全員

OTO☆(黄都:おうと)

200%満足させますよ

OTO☆(黄都:おうと)

最後までしっかり付いてきてくださいね!

OTO☆ 本名:神谷 黄都(かみや おうと) 性別:男性α

もーも!

おーと!

RYO☆(緑汰:りょうた)

さぁ、皆!

SIO☆(紫音:しおん)

もう一度!

"Say!(俺達を呼んで!)"

ROMS!!!!

RYO☆(緑汰:りょうた)

"Good Boy"

SIO☆(紫音:しおん)

"Good Girl"

ギャアアアァァアァァァッ!!

MOMO☆(桃也:とうや)

わはっ!

MOMO☆(桃也:とうや)

すっごい盛り上がり!

MOMO☆(桃也:とうや)

僕もDomだったらなぁ...

OTO☆(黄都:おうと)

何言ってんだMOMO

OTO☆(黄都:おうと)

お前がΩだからこそ

OTO☆(黄都:おうと)

その美貌で皆を魅了してるんだろう?

MOMO☆(桃也:とうや)

ほ、本当?

OTO☆(黄都:おうと)

あぁ

OTO☆(黄都:おうと)

それに、俺の番はお前だ

OTO☆(黄都:おうと)

俺の番であるMOMOが、最高じゃないわけないだろう!

ワアアァァアァッ!!

MOMO最高だよー!

MOMO大好き〜!

MOMO☆(桃也:とうや)

あはっ!

MOMO☆(桃也:とうや)

皆、ありがとう!

MOMO☆(桃也:とうや)

僕も皆の事が大好きー!!

キャアァーッ!!

OTO☆(黄都:おうと)

それじゃあ、そろそろ1曲目!

RYO☆(緑汰:りょうた)

最初はもちろんこの曲!

『FIRST CONTACT』

マネージャー

今日はお疲れ様でした

マネージャー

明日はオフにしてありますが、外出は禁止です

マネージャー

ホテル内でリフレッシュをして下さい

ROMSの全国ツアーライブは、最高の形でスタートをした

アンコール4曲をこなし、ROMSのメンバーはへとへとの体で移動バスへと乗り込む

最後に乗り込んだマネージャーが、間髪入れずにスケジュールの確認をし始めた

RYO☆(緑汰:りょうた)

えー!

RYO☆(緑汰:りょうた)

お出掛け禁止なの?

マネージャー

特にRYOは部屋からも出ないで下さい

RYO☆(緑汰:りょうた)

えぇー!?

SIO☆(紫音:しおん)

お前、すぐはしゃぎまくって体力使い果たすだろ

MOMO☆(桃也:とうや)

今日も途中バテてたよね〜

容赦の無いメンバーの言葉に、RYOは乗り出していた身を引いてトスンと座席の背もたれに体を預けた

マネージャー

RYOは絶対安静です

RYO☆(緑汰:りょうた)

...はぁ〜い

マネージャー

明後日には長距離移動になります

マネージャー

充分に体力を回復して下さいね

OTO☆(黄都:おうと)

あぁ、分かった

マネージャー

何か不都合があればいつでも連絡下さい

マネージャー

私も明日はホテル内に居るようにしますので

MOMO☆(桃也:とうや)

マネージャーも一緒にリフレッシュしようよ!

マネージャー

いえ、私は室内で出来る仕事が残ってますので

マネージャー

4人でリフレッシュして下さい

MOMO☆(桃也:とうや)

そっか、残念だなぁ

マネージャー

前もって言ってあったように、ホテルはROMSの貸し切りになっているので

マネージャー

人目は気にせず過ごして下さいね

大人気アイドルが宿泊するホテルなんて騒ぎになるのは目に見えている

ROMSの4人とマネージャーを含めた数人のスタッフでホテルを1つ貸し切っていた

SIO☆(紫音:しおん)

それは有り難い

RYO☆(緑汰:りょうた)

貸し切りなのに絶対安静なの〜ッ

マネージャー

RYOは絶対安静です

OTO☆(黄都:おうと)

しっかり俺達で見張っておくよ

マネージャー

よろしくお願いしますね

OTOが苦笑して返事をすると、マネージャーも同じく苦笑して頭を下げた

SIO☆(紫音:しおん)

明後日は朝6時出発だったよな?

マネージャー

はい

マネージャー

一応、明日の夜八時に招集をかけます

マネージャー

その時に明後日のスケジュールを伝えますね

MOMO☆(桃也:とうや)

ありがとう、マネージャー!

MOMOはマネージャーに体ごと向き、ニッコリと笑って感謝を述べた

マネージャーはふっと表情を崩し、小さく首を横に振る

マネージャー

それが仕事ですので

マネージャー

それに、ROMSの1ファンとして光栄です

OTO☆(黄都:おうと)

ははっ、大袈裟すぎるよ

SIO☆(紫音:しおん)

前のマネージャーとは大違いだな

RYO☆(緑汰:りょうた)

前のマネージャーは酷かったねぇ

MOMO☆(桃也:とうや)

僕、最後は怖くて話し掛けられなかったよ...

マネージャー

前任の方の話は、社長によ〜く聞かされました...

ROMSのマネージャーは今のマネージャーを含めて4人居た

1人目は寿退社、2人目は大怪我をし仕事が出来ない状態になってしまった

厄介だったのが3人目のマネージャーで、彼はαだった

αの特性を使い、ROMSにも周りの関係者にも圧をかけてくるような酷いマネージャーで、MOMOに手を出した事により社長から直々に退職を命じられたのだ

マネージャー

私もクビにならないように頑張りますね

OTO☆(黄都:おうと)

マネージャーをクビにする奴なんか何処にも居ないぞ

RYO☆(緑汰:りょうた)

そうだそうだー!

マネージャー

ありがとうございます

今のマネージャーはとても真面目で、メンバーの事を第一に考えてくれる

仕事の段取りも上手く、ほとんどミスをした事が無い

ROMSの4人は今のマネージャーに一目置いており、全員が日々感謝をしている

マネージャー

今日はホテルに着き次第

マネージャー

各自、自由に行動して下さって大丈夫です

マネージャー

もちろん、外出は禁止です

SIO☆(紫音:しおん)

分かったか、RYO

RYO☆(緑汰:りょうた)

うっ...分かってるよう

SIOに釘を刺され、RYOはすごすごと身を縮める

マネージャー

夕食は各お部屋に2時間後...

マネージャー

22時頃に届くようにしておきましたので

マネージャー

その時間は部屋に居て下さいね

MOMO☆(桃也:とうや)

はーい

RYO☆(緑汰:りょうた)

はぁーい

マネージャー

他に何か質問等ありますか?

マネージャーの質問に、OTOは他の3人を見渡す

それぞれに"質問は無い"と合図をくれた為、代表してOTOが答えた

OTO☆(黄都:おうと)

いや、大丈夫だ

OTO☆(黄都:おうと)

マネージャーもゆっくり休んでくれ

マネージャー

はい、ありがとうございます

キリリとした表情だったマネージャーが、すっと肩の力を抜いて4人へ声を掛ける

マネージャー

皆さん、全国ツアー開幕おめでとうございます

OTO☆(黄都:おうと)

ありがとう

MOMO☆(桃也:とうや)

マネージャー、ありがとー!

SIO☆(紫音:しおん)

これもマネージャーのおかげだな

RYO☆(緑汰:りょうた)

いつもありがとう、マネージャー!

マネージャー

いえいえ

マネージャー

皆さんの努力の賜物ですよ

優しい笑みを浮かべていたマネージャーが、再びキリッと表情を正した

マネージャー

さぁ、ではホテルまで1時間程です

マネージャー

くれぐれも寝ないように

体が硬直してしまわないようにと、ROMSに注意を促す

4人はそれぞれに返事をし、そして車はホテルへと走り出した

OTO☆(黄都:おうと)

全国ツアー1日目、大成功に

OTO☆(黄都:おうと)

乾杯!

『乾杯!』

ホテルへ辿り着いた4人は、荷物も置かずに備え付けのBARスペースに集まっていた

各々でお気に入りのアルコールを注文し、乾杯の音頭で静かにグラスを重ねる

RYO☆(緑汰:りょうた)

はぁ〜ッ

RYO☆(緑汰:りょうた)

ドームの熱がまだ抜けきらないよ〜!

MOMO☆(桃也:とうや)

本ト、すっごく楽しかった!

OTO☆(黄都:おうと)

皆頑張ったな

MOMO☆(桃也:とうや)

でも、1番頑張ってくれたのはスタッフさん達だよね

RYO☆(緑汰:りょうた)

まさかドームの外まで人が集まるなんて

RYO☆(緑汰:りょうた)

俺ら人気すぎ!?

SIO☆(紫音:しおん)

調子に乗るな

すぐさまSIOに怒られてしまい、RYOはペロッと舌を出しておどけてみせる

全国ツアーライブ初日はチケットを取れなかった人を含め、とにかく人が大勢押し寄せていた

ドームに入りきらないファンの為に急遽巨大スクリーンを設置し、ドームの外でもライブが見られるようにとOTOが提案した

その提案に対応すべく、スタッフが機敏に動いてくれたのだ

SIO☆(紫音:しおん)

でも、有難い事だよな

OTO☆(黄都:おうと)

中に入れなかった人も200%満足させられるライブにしていきたいな

SIO☆(紫音:しおん)

そういや黄都、お前途中で振り付け変えてただろ

ふと思い出した様にSIOがOTOに声を掛けた

すぐにどの場面か分かったのか、OTOは短く返事をる

OTO☆(黄都:おうと)

あぁ

OTO☆(黄都:おうと)

集中しすぎて本来の位置よりかなり右にズレていてな

OTO☆(黄都:おうと)

修正する為に少し振りを変えた

OTO☆(黄都:おうと)

よく気が付いたな

SIO☆(紫音:しおん)

なるほど、そうだったのか

RYO☆(緑汰:りょうた)

全然気付かなかった...

MOMO☆(桃也:とうや)

それ、どこの振り付け?

OTO☆(黄都:おうと)

メッセージ(曲名)の1サビだな

MOMO☆(桃也:とうや)

それ、僕隣に居たのに...

MOMOは少し寂しそうな表情を見せたが、すぐにパッと明るい笑顔を見せる

MOMO☆(桃也:とうや)

紫音はやっぱり、よくメンバーの事見ててくれるよね

RYO☆(緑汰:りょうた)

紫音すっげー!

SIO☆(紫音:しおん)

俺の立ち位置からはよく見えたってだけだ

SIO☆(紫音:しおん)

俺よりも、即興でアドリブして修正する黄都の方がよっぽど凄いよ

OTO☆(黄都:おうと)

アレくらい、この中の誰もが出来ていたさ

MOMO☆(桃也:とうや)

僕には絶対無理だよ〜

MOMO☆(桃也:とうや)

振り付け間違えちゃったら、もうその後ボロボロだもん...

RYO☆(緑汰:りょうた)

俺も、ジャンプのタイミング結構ズレちゃう事あるし...

SIO☆(紫音:しおん)

練習有るのみだな

RYO☆(緑汰:りょうた)

うへぇ

MOMO☆(桃也:とうや)

頑張りマース

RYOとMOMOは苦い表情をするが、本気で練習を嫌がっている訳では無い

SIOとOTOもそれはちゃんと分かっている

今までの練習風景を、ずっと傍で見てきたのだから

OTO☆(黄都:おうと)

ははっ、2人共ミス無くやれたじゃないか

OTO☆(黄都:おうと)

日々の努力は嘘付いてないよ

MOMO☆(桃也:とうや)

はぁっ...黄都カッコイイ!

OTOはポンッと隣に座るMOMOの頭に手を置いた

MOMOはうっとりと惚けてOTOを見る

その隣で、RYOも瞳をキラキラ輝かせていた

RYO☆(緑汰:りょうた)

俺も黄都みたいになりてー!

SIO☆(紫音:しおん)

お前に黄都は無理だ、緑汰

RYO☆(緑汰:りょうた)

そこは嘘でも出来るって言う所だろー!

MOMO☆(桃也:とうや)

あははっ!

OTO☆(黄都:おうと)

俺なんかまだまださ

OTO☆(黄都:おうと)

これからも4人で高めていかないとな

MOMO☆(桃也:とうや)

うん!

RYO☆(緑汰:りょうた)

よっしゃー!

グループのリーダーであるOTOの声掛けに、3人は力強く頷いた

SIO☆(紫音:しおん)

キリも良いし、そろそろ部屋に戻るか?

MOMO☆(桃也:とうや)

あ、もうそんな時間?

OTO☆(黄都:おうと)

元々、乾杯1杯で部屋に戻る予定だったしな

RYO☆(緑汰:りょうた)

飯だ飯〜!

MOMO☆(桃也:とうや)

僕もうお腹ぺっこぺこ...

RYO☆(緑汰:りょうた)

俺も〜

4人はそれぞれグラスを空にし、BARスペースから出る

それぞれのペアへの配慮として、2部屋の間には空き部屋が3部屋設けられていた

OTO☆(黄都:おうと)

それじゃあ

OTO☆(黄都:おうと)

また明日だな

MOMO☆(桃也:とうや)

あれ?

MOMO☆(桃也:とうや)

夜ご飯の後集まったりしないの?

OTO☆(黄都:おうと)

2人にはケアの時間が必要だからな

SIO☆(紫音:しおん)

悪いな

RYO☆(緑汰:りょうた)

体調万全にしとけってマネージャーに言われてるしな!

SwitchであるRYOとSIOには、Dom性Sub性の欲求を満たすケアが必要だった

この欲求が満たされないと、直接体調等に関わってくる

その為、今日の様な大きな仕事をした日は必ず2人でケアを行っているのだ

MOMO☆(桃也:とうや)

あ、そっか!

MOMO☆(桃也:とうや)

なら、また明日ね!

RYO☆(緑汰:りょうた)

じゃな〜!

SIO☆(紫音:しおん)

お休み、桃也、黄都

MOMO☆(桃也:とうや)

お休み〜

OTO☆(黄都:おうと)

あぁ、お休み

RYOとSIOは手を振って、廊下の左奥へと歩いていく

2人がクルリと背中を向けたのを確認し、MOMOはOTOの顔を覗き込んだ

MOMO☆(桃也:とうや)

僕達も行こっか!

OTO☆(黄都:おうと)

そうだな

OTO☆(黄都:おうと)

言っておくが桃也

OTO☆(黄都:おうと)

お前もケアが必要だぞ

MOMO☆(桃也:とうや)

えっ、僕?

少し声のトーンを落とし、OTOは真剣な表情でMOMOに告げた

MOMOは想定外の言葉に目をパチクリとさせる

OTO☆(黄都:おうと)

当たり前だ

MOMO☆(桃也:とうや)

そ、そっか...

MOMO☆(桃也:とうや)

じゃあ、よろしくお願いします!

OTO☆(黄都:おうと)

任せろ

OTO☆(黄都:おうと)

俺は桃也の番だからな

OTO☆(黄都:おうと)

責任持って調整してやる

MOMO☆(桃也:とうや)

あはっ、お手柔らかに頼むよ?

OTOの瞳の奥で揺らりと何かが揺らめいたのを、MOMOは敏感に感じ取る

不敵に笑うOTOはMOMOの手を取り、廊下の右奥へと歩を進めたのだった

この物語は

ROMSの4人を中心に起こった

様々な出来事を語る

GOSSIPなのである

ーNEXT scoopー

GOSSIP!!〜アイドルの危険な恋〜

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