この作品はいかがでしたか?
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零美
零美
零美
◤◢◤◢注意◤◢◤◢ この話は ・多少のBL要素 ・ないふ、赤組要素 ・多少のキャラ崩壊 が含まれます 苦手な方はブラウザバックを推奨します また、この話はフィクションであり、御本人様とは関係ありません
ないこ
放課後の蝉がうるさく鳴いている校舎裏で、 俺は告白をした
相手は、一学年歳下のりうら
運動も勉強も完璧にこなす彼は、 俗に言うモテ男子とやらだった
りうら
あっさりと言われたその言葉には 何の迷いも感じられなかった
ないこ
すぐに荷物を持ち、帰ろうとする俺に、 君は二言だけ発した
りうら
りうら
最後に嫌味かと思いつつ、俺はその言葉に返事をせずに その場を去った
数年後、俺は高校三年生になった
蝉は大合唱を始める、脳が溶けそうな気温で俺は体力の大半をもっていかれていた
If
ないこ
今俺に抱きついているのが恋人のいふまろ
俺は、高校に入ってからそれなりに充実した日々をおくっていた
If
ないこ
If
ないこ
なにも変わらないいつも通りが、なによりも好きだった
ピーンポーン
If
ないこ
まろは約束通りの時間に家に訪ねてきた
何をしようかと俺が迷っていると、まろが不思議そうな顔で俺に尋ねてきた
If
ないこ
まろは、確かにしぼんだ赤いヨーヨーを持っていた
捨てないのかと問われ、俺は少し間をあけて、こう返した
ないこ
If
If
ないこ
あのヨーヨーは、今から数年前の代物だった
数年前
ないこ
りうら
ないこ
りうら
幼馴染だった俺らは、毎年のように夏祭りにきていた
まわりに兄弟かと言われるほど仲が良かった俺らは、行事にも2人で参加することが多かった
りうら
ないこ
俺は、夜の街が2日間だけ賑やかになるこの瞬間が大好きだった
俺とりうらは屋台をみてまわり、気になるものを買っていった
りうら
ないこ
りうら
りうらがわたあめを食べている間、屋台を見ていると、りうらがまた俺を呼び止めた
りうら
ないこ
りうら
ないこ
俺らは早速屋台の叔父さんに100円玉を渡し、ヨーヨー釣りを始めた
りうら
ないこ
りうら
ないこ
りうら
自分の色とは、俺とりうらで決めたお互いのイメージカラーのことだ
りうらも意味をわかりきった様子で、自分の色のヨーヨーをとろうと頑張っていた
ないこ
りうら
りうら
俺は必死になっているりうらを眺めつつ、取れたヨーヨーをついて遊んでいた
りうら
ないこ
りうら
むすっと頬を膨らませるりうらが愛らしく、くすっと笑ってしまうのもいつも通り
ないこ
りうら
交換すると、りうらの手には桃色のヨーヨーが、俺の手には赤色のヨーヨーが残った
りうら
きらきらと笑う君は、誰よりも素敵だった
________________________
ないこ
まろが帰り、時刻が20時に差し掛かった頃、
俺は、赤色のしぼんだヨーヨーを机に置き、思い出に浸っていた
ないこ
ないこ
ないこ
俺は明日誘いに行こうと決め、もう少しだけ思い出を掻き回すことにした
ないこ
ないこ
ないこ
思い出を頭に巡らせると、ある疑問が頭に浮かんだ
ないこ
りうらが告白の最後に俺に発した言葉がずっと引っかかっていた
俺はずっと嫌味だと思っていたが、実際りうらはそんな嫌味を言うやつじゃない
ないこ
俺はこれ以上考えても無駄だと判断し、寝る準備を始めた
次の日の朝
俺は、早めに家を出て、近所に住むりうらの家へ向かっていた
りうらの家の前へつき、数年ぶりに俺はインターホンを鳴らす
ピーンポーン
朝には少し響くインターホンの音の後、中からぱたぱたと駆けてくる足音が聞こえた
りうら
ドアを開けたのは、寝ぼけた様子のりうらだった
俺は学校の準備が終わっているというのに、まったく準備ができておらず、パジャマ姿のままだった
ないこ
りうら
俺は、少し息を吐いて、りうらに前みたく話しかけた
ないこ
りうら
りうら
ないこ
数年ぶりにしては会話がぽんぽんと続き、俺は少し安堵していた
りうら
ないこ
また君とあの場所を見れることが少し楽しみになっていた
ふと気になったことを俺はりうらに尋ねてみた
ないこ
りうら
ないこ
何故この話題をもってきたのか自分でもわからなくなりつつ、俺は少し苦笑いをした
りうらは少し考え、はっとした表情をすると、
りうら
といい、家に戻っていった
戻ってきたりうらの手には、桃色のヨーヨーがあった
りうら
ないこ
俺自身も持っていると思っておらず、驚きを隠せない
りうら
ないこ
りうら
ないこ
りうら
けらけらと笑う君を前に、俺はもうひとつの聞きたいことを言うべきか少し悩んでいた
ないこ
りうら
俺は、覚悟を決めて、しっかりとしたトーンで君に問いを投げた
ないこ
君は少し驚いた様子で、間髪を入れず言った
りうら
なんのことだかさっぱりわからず、俺は首を傾げる他なかった
りうら
今の君は俺がみたどの表情とも一致しない、不思議な顔をしていた
少し悩んでいるような、少し照れているような、初めて見た君のその表情が、なんとなく愛らしかった
そんな君の笑みを見ていると、俺の心の奥底の鍵が開く音がした
歳上だけど、君に少しだけ我儘を
ないこ
1年に1度だけ、俺のしぼんだ赤色のヨーヨーに、空気を入れてください
零美
If
零美
零美
りうら
零美
ないこ
零美
零美
りうら
零美
りうら
If
零美
零美
零美
ないこ
零美
零美
If
零美
零美
ないこ
零美
りうら
零美
零美
りうら
零美
零美
If
零美
ないこ
零美
りうら
If
零美
零美
りうら
コメント
2件
深いストーリーですね( *˙0˙*)