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れゆ
れゆ
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れゆ
れゆ
れゆ
〜登場人物紹介〜
et
yan
jpp
na
ur
〜注意〜
この物語はご本人様に 関係は一切ありません
krptメンバーの中から何人か 最低設定で登場します
気分を害されるようであれば 見るのを中断してください
ご本人様に関係がないため ご本人様への誹謗中傷はお控えください
以上の注意が大丈夫である方は 見てくださると嬉しいです
私を"悪女"と呼んだ あなたに用はありません
start
私は今、小高い山に来ている
ここはお父さんに 教えてもらった秘密の場所
芝生の上で横になって空を眺める
淑女教育や王太子妃教育の先生に 見られたらすごく怒られそう
だけど、誰にも見られていないし もう他人の目を気にすることもない
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私だって愛されたかった
たとえ政略結婚だったとしても 私は"大好き"だったのになぁ
芝生の上をゴロゴロしたあと うつ伏せになり涙を流した
声を出さずに泣けるように なったのはいつだったか........
泣いている姿を見られないように 泣く癖がついたのはいつだったか.........
私の名前は夕日et
夕日公爵家の長女
お父さん、お母さん、 2人の兄そして私の5人家族
どうしても女の子が欲しくて 諦めきれなかったお父さん
お母さんに頼み込んで毎日土下座して もう1人の子を産んでくれと頼んだそう
生まれてくる子が もし男の子でもこれが最後!
と、お母さんは渋々(?)多分お父さんが 面倒になって(?)了承したそう
お母さんが妊娠中お父さんは常に 寄り添い毎日お腹に話しかけてたみたい
「女の子かなぁ?女の子だといいなー」
って......そんな中生まれてきたのが私
お父さんは待望の女の子誕生で 3日3晩パーティーをしたらしい
王都では家族にお酒を配り領地では 領民にお酒と料理を振る舞ったらしい
お母さんは呆れていたけど.....
それはそれは甘やかされた
お母さんもなんだかんだ言いながら 上2人が男の子ということもあって
私の服や小物を楽しそうに選んだり 上の兄たちも妹の私を可愛がってくれた
家族から、使用人たちから甘やかされて 育った私は我儘なお嬢様に育った
自分で言うのもアレだけど 小さい頃の私は天使だった
見た目も仕草も!
綺麗ではっきりとしたオレンジ髪に ピンクのぱっちりお目目
いつも笑顔で
立っただけで
座っただけで
歩いただけで
走っただけで
声を発しただけで
昔から
「本当に愛くるしいお嬢様」
と言われて育てば
「この世界は私のもの!」
って思っても仕方がないと思う
私が5歳の時、5歳年上の jpp王子殿下と婚約した
お父様は最後まで反対してたけど 王命を出されて渋々了承した
王家曰く、家柄と年齢が見合う女児が いないためって言っていたらしいけど
正確にはいなかっただけではない
王妃殿下が妊娠したら 貴族は競って子を作る
我が子が婚約者候補や 側近になれる確率が上がるから
お父さんとお母さんは王家との つながりに興味がないみたいで
王女殿下が生まれた時にも 王子殿下が生まれた時にも 合わせて子を作らなかった
次期国王になるjpp王子が生まれた年 貴族の出産があちこちで相次いだ
高位貴族は婚約者や側近に.......... 下位貴族は侍従や侍女に........
本来なら五歳年下の私に 白羽の矢は立たなかった
jpp王子が産まれた年に 高位貴族から女児が数人産まれた
その中から選ばれる予定だった
それを王家は保留にし、 次の年も保留にした
保留とはいえ、ある程度 候補は絞られていた
それでも保習にし続けたのは、 筆頭公爵家であるお父さんが ずっと女児を望んでいたから
賭けだった
でも王家はお父様の執念に賭けた
お母様が懐妊し私が産まれ 産まれてすぐに打診があった
お父様は五年間断り続け、それでも 諦めない王家から顔合わせだけでも.....と言われ、渋々顔合わせだけした
結果、私はjpp王子殿下と仲よく遊び、そのまま婚約者に内定してしまった
お父様は最後まで反対していたけど、 王命を出され泣く泣く了承した
jpp殿下が16の時に婚約式を行い 私が16の時に婚姻式を行う予定だった
当初の予定では半年後の私の誕生日に 婚姻式を行うはずだった
それがどうして?
私は泣くだけ泣いた
yan
突然声をかけられ 慌てて起き上がった
私を覗き込む青年と目が合う
私は青年を警戒しつつも、 「夕焼けを見にきたので」と返した
yan
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青年は窺うように私に尋ねた
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yan
青年は私の隣にたった
隣といっても3メートル程度は あけていたけど.........
yan
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青年はくったくなく話しかけてきた
普段なら初対面の人と話したりはしない
相手は男性だ、この場を譲り立ち去る
それでも、私は青年と話している
あの厳しかった妃教育から 解放されたからか
きっと私は知らない人と 話したかっただけかもしれない
日が暮れ始め夕焼け空が茜色に染まる
それを2人で無言で眺めていた
お父さんが言っていた通りだった
丘から見る夕焼けを見ていると 嫌なことを忘れられる
少しだけその気持ちがわかる
綺麗な景色を見ていると 心が洗われるから
王都の街並みも茜色に染まり 今私は夕陽に照らされている
その温かい色合いに包まれる 私も雄大な景色の一部
そう思うとこの悲しい気持ちが とてもちっぽけに感じる
だって私はこの夕焼けが綺麗だと思える
その感情がまだ残ってるんだから
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私は立ち上がり屋敷の方へ歩き出した
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青年が突然話しかけてきて 私は立ち止まり振り返った
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yan
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突然言われた私の苗字
まさか私のこと知ってたの?
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びっくりした
私の正体がバレたのかと思った
でもよかった、名前は明かせないし
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yan
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yan
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我ながら結構適当な 名前付けだっただと思う
でも、なぜか私はその名前 しか思いつかなかったんだ
yan
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私は歩き出しながら「じゃあね」 と赤くんに声をかけて手を振った
yan
赤くんは笑顔でずっと手を振っている
変な人......
馴れ馴れしくて警戒しないと いけないんだろうけど.....
そこまで嫌悪感は抱かなかった
あの優しそうな雰囲気?
そんなことを考えていたら いつのまにか屋敷に着いていた
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屋敷からメイドのhtr(ほたる)が 叫びながら走ってきた
htrは私より5歳年上で友達のような 存在で、とにかくとても仲がいい
そして、私のボディーガードでもある
それは元々、海賊の仕事をしていたから
とても頼りになるhtrが私は大好きだ
仕事の時はメイドとしての言葉遣い 友達としてはタメ口になる
それに物事をはっきりと いってくれるところが好きだ
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私は苦笑いをした
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htrや他のメイドに手伝ってもらい 急いで部屋の浴室で湯呑みを済ませる
夕食にはなんとか間に合ったお父さんの 泣き落としは回避できてよかった
泣かれたら手に負えないから
芝生が髪の毛についているだけでは お父さんはきっと何も言わない
「丘にいったのか?」
「綺麗な夕焼けだっただろう」
きっとそれだけ
それでも何のきっかけで泣き落とし の手を使ってくるのかわからない
この前なんて家族で食事をしてる時
隣に座ってた次兄が
「et、お前トマト苦手だろ」
って気を遣ってくれて食べてくれた
そしたらお父さんの泣き落とし.....
「お父さんがetのトマト食べたかった」
「お父さんもトマト好きなのになぁ」
って、いわれて結局
「etざ膝の上に座ってくれたら嬉しい」
と言われてお父さんが話すまで 膝の上に座らされてしまった
だから全力でお父さんの 泣き落としは回避したい
丘でのことをいろいろ聞かれても困るし
たまたま居合わせただけ とはいえ相手は男性だ
素性もわからない男性と 一緒だったなんて知られれば.....
考えたくもない