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カァー カァー

エンヴィー

(カラスがいるんだろうな…)

……

エンヴィー

(やんだ…)

『く、来るな!!』

『バケモノ!!』

エンヴィー

…?なに

扉に近ずいた。

ドンッ!

エンヴィー

なに…?

誰かいる…? お父さん、お母さん? 違う…

エンヴィー

だ、れ…?

眩しい。 どこだろう…

エンヴィー

こ、こは…?

ウィング

あら、起きたのね?

エンヴィー

だれ、ッ?

ウィング

…ウィング。吸血鬼よ。

悲鳴の正体もきっとこの人…? でも、抵抗する気はない、から_。

ウィング

あなたの名前を教えてちょうだい?

私の、名前…

エンヴィー

エンヴィー、エンヴィー・ローズ。

ウィング

エンヴィー、いい名前じゃない。

なんでだろう、 誰かと話すなんてあそこに閉じ込められてからひとつもなかったのに。 名前も、言葉も、はっきり言えた。 人でもない、吸血鬼なのに。

ウィング

あなたは今日から私のモノになるのよ。

エンヴィー

君の…モノ?

ウィング

えぇ、そうよ、エンヴィー、

正直頭が着いてこない。分からない。 どうなるんだろう、なんで私は死んでないのだろう。 みんなはどうなったのだろう。 ここはどこにあってどこに存在するのだろう。

ウィング

ここがあなたの部屋よ。

エンヴィー

え、あ、流石に…

ウィング

あら、気に食わなかった?

エンヴィー

いや、ちがく、て

ウィング

…まだ私のことを信じきれていないわよね?

エンヴィー

え、?

ウィング

『正直頭が着いてこない。分からない。
どうなるんだろう、なんで私は死んでないのだろう。
みんなはどうなったのだろう。
ここはどこにあってどこに存在するのだろう。』って。

エンヴィー

なんで…?

なんでわかったの?言葉にしてすらないのに。 全て、全くおなじで。

ウィング

まあ、いいわ_。

ウィング

私のことを信じてる信じてないなんてどうでもいいわ。

ウィング

また後でくるわ。

バタン

扉がしまった音が響いて、すぐそばにあったベッドに横になった。

エンヴィー

(こんなふかふかなベッドで寝るなんていつぶりだろう。)

エンヴィー

(意識が…)

夢、ゆ、め。

お父さん

エンヴィー、お前はなぜこんな簡単な魔法すら扱えない!

エンヴィー

ごめんなさい…お父さん。

エンヴィー

で、でもねッ?前よりかは少しだけ上達したんだよ!

お父さん

…はぁ、なぜ妹すら越えられないのだろうか。

エンヴィー

え、あ…ッ

ガチャ

お父さん!見て見て!魔法ね、もっと上達したの!

お父さん

お、どれどれ?お父さんに見せてごらんなさい。

お母さん

ちょっと、あんまりお父さんの部屋ではしゃいじゃダメよ?

いつからだろう、お父さんもお母さんも、 私が魔法を扱えないことに呆れるようになったのは。

エンヴィー

お父さんッ待って!!

お父さん

『ーーーー、!!』

なんて言ってたか、聞こえなかった。

エンヴィー

お母さんっ!

お母さん

『……』

呆れてた。

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