水谷菜穂
はああああぁぁぁぁぁぁぁっ⁉︎
ありえない。
水谷菜穂
(最近疲れてるから幻覚見ちゃってるんだ、うん。そうに違いない。)
そうやって無理矢理自分に思い込ませて結果が変わることを祈って目をこすって開けてみる。
宮田永嘉
あ〜、菜穂バカ部入部決定。
今一番言ってほしくないことを言いましたよ、この人は。
水谷菜穂
それを言うな!死んだわ。
宮田永嘉
そんなに言うこともないじゃん。まー、バカ部で頑張ってねww
くそぅ、他人事だとおもいやがって。今の言葉も馬鹿にする意味しかこもってないだろ。
水谷菜穂
呪うぞ。
宮田永嘉
うわっっ!こっっっわ!
宮田永嘉
菜穂ちゃぁ〜ん、そんなにバカ部に入りたくないですかぁ〜?
水谷菜穂
クソめが。一回死んでこい。
私は水谷菜穂。高校一年生。
ただいま、人生で嫌なことランキングTOP3に入るぐらいの事態に出くわした。
水谷菜穂
(この私が。)
水谷菜穂
(エリートだった私が。)
水谷菜穂
(バカ部に入部することになってしまった…。)
私が通っているこの塾では、テストで60点以下をとると「バカ部」と呼ばれるメンバーで復習しなければならない。
しかも、再テストでまた60点以下だった場合、バカ部でまた勉強しなければならない。
再テストで60点以上とれた場合は、バカ部に残らなくてもいい。
今回私は58点をとってバカ部に入らなければならなくなった。
水谷菜穂
あ、でも、58点ならまだ採点ミスでなんとかなるかも…。
宮田永嘉
残念ながら採点ミスは見当たらなかっ…
水谷菜穂
もうこれ以上言うな。私が悲しくなってくる。
こうして私はバカ部に入るという最悪の事態におちいった。