テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
※百合
※この物語はフィクションです
まい
春休みも中盤に差し掛かった
彼氏が会いたいと言うから外に出たが正直めんどくさい
まい
まい
そんなことを考えながら歩いていると、向こうの方から見覚えのある顔が歩いてくる
まい
まい
たまき
たまきはびっくりしたように顔を上げた
相変わらずぼんやりしたやつだ
まい
たまき
そう言うとたまきは持ってた本をぎゅっと抱きしめた
まい
まい
私服姿のたまきは初めて見る
地味だが清潔感があって中々いい
顔だって悪くない
まい
たまき
ふとたまきの顔を見ると困惑していた
まい
まい
私はいいことを思いついた
彼氏と遊ぶよりよっぽど楽しいこと
まい
まい
たまき
たまき
恐る恐る入ったまいの部屋
たまき
勢いに押し負けて来てしまった
部屋は綺麗というよりあまり物がなかった
たまき
たまき
まい
まいは何やらゴソゴソ探している
私はカーペットの上に座った。フワフワで気持ちよかった
たまき
まいとは喋れるとはいえ、やっぱり怖い
たまき
たまき
まい
そういうとまいは大きなポーチを持ってやって来た
たまき
まい
まいはニヤリと笑うとポーチを開けた
私はそのポーチの中身を覗き込む
たまき
まい
まい
そう言ってまいは笑った
意地の悪い子供のような笑顔だった
まい
たまき
たまき
まい
そういってまいに押さえつけられ、目にビューラーを当てられる
どうやらまつ毛をあげるためらしいが、得体の知れない道具すぎて怖い
まい
まい
そういってまいは手鏡を私の前に突きつける
たまき
まい
たまき
まつ毛だけじゃない、涙袋やチーク、ハイライト
たまき
たまき
まい
鏡をジッと見ているとまいが私の顎を掴み、強制的にまいの方を向かされた
たまき
目を見るのは恥ずかしく少しだけ目線を落とした
まい
まいはしばらく見た後、満足そうに頷いた
まい
たまき
私がそう言うとまいは少し呆れたような顔をした
まい
まい
たまき
たまき
たまき
たまき
私が質問すると、まいは少し考える素振りを見せた
まい
まい
まいは小さい声で少しだけ恥ずかしそうに言った
まいにしては珍しい仕草だった
たまき
まい
私が考え事をしていると、まいはバツが悪そうに話しかけてきた
たまき
まい
たまき
これはお世辞じゃない
まいは綺麗な顔立ちをしている。学校の中でも上位だろう
たまき
まい
私が褒めていると、まいが慌てて言葉を遮ってきた
照れているのだろう。顔が少し赤い
まい
まいはしばらくすると何か言いたそうにこちらを見てきた
たまき
まい
たまき
聞き取りづらい小さな声だった
私が聞き返すとまいは決心したように言った
まい