コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
※百合
※この物語はフィクションです
たまき
まい
そう言った瞬間直感的に感じた
言うんじゃなかった
まい
まい
まい
まい
私は必死に弁解して、たまきの様子を伺った
たまきは俯いている。そのせいで表情が見えない
まい
私が恐る恐る尋ねるとたまきは口を開いた
たまき
何やらいつものたまきと雰囲気が違う
まい
まい
私がそう焦った瞬間だった
突然たまきが私の方に向き合い、はっきりと言葉を発した
たまき
まい
まい
たまき
たまきは私の手を握りながら、まっすぐ目を見つめながら言った
その目はあまりにもまっすぐでキラキラして見えた
まい
その時私の脳内に電流が走ったような衝撃がきた
まい
♡
埋められていく、満たされていく
私に欠けていたものが
まい
そう私はようやく取り戻した
あの時あの女(なつみ)に奪われていたものを
そして拭い取った
あの時あの女に植え付けられた醜い負の感情を
〜数年前〜
まい(中学生)
バスケ部員A
まい(中学生)
なんとなくノリで入ったバスケ部
基本的に試合は先輩が出るから、私たち一年はほとんどが応援要員だった
まい(中学生)
バスケ部員A
バスケ部員A
私の所属していたバスケ部は強かった
どうせ勝てるだろう。みんななんとなく心の中で思っていた
でもそれが一気に覆された
〜試合後半戦〜
バスケ部員A
最初は順調に勝っていた
だが後半から一気に雲行きが怪しくなる
まい(中学生)
バスケ部員A
そういって友達は1人の女を指差した
その先にはなつみが居た
まい(中学生)
バスケ部員A
まい(中学生)
バスケ部員A
まい(中学生)
その時私の中に小さな黒い感情が生まれた
まい(中学生)
なつみ(中学生)
バスケ部員A
今まで感じたことのない感情
まい(中学生)
嫉妬、羨望、劣等感、焦燥
まい(中学生)
その瞬間、試合終了の音が体育館に響き渡る
あの一年が最後に点を入れて逆転勝ちされたみたいだ
バスケ部員A
まい(中学生)
ゆの(中学生)
なつみ(中学生)
勝利をもぎ取り、仲間たちと喜び合う姿
まるで絵に描いたような青春だった
ゆの(中学生)
なつみ(中学生)
なつみ(中学生)
まい(中学生)
その時なつみは笑った
心から温かいキラキラした笑顔
ゆの(中学生)
まい(中学生)
惨めだった
そして何よりもムカついたのは
まい(中学生)
全て(顔)において劣っていたことだ
たまき
まい
たまき
勢いあまって今日は色々言ってしまった
だけどまいは凄く嬉しそうだ。機嫌がかなり良い
たまき
たまき
喋らない
不安になって私はまいの様子を伺った
まい
たまき
その瞬間まいに優しく抱きしめられた
ふんわりとした良い香りが鼻腔を突き抜ける
たまき
たまき
まい
たまき
私がアワアワしていると、まいはゆっくりと私から離れた
そして私と目を合わせて、微笑んだ
たまき
その笑みは今までまいには考えられないほど穏やかな笑みだった
傾いた夕日がまいの頭上を照らす
たまき
まい
まいにはもうなつみの面影は無かった