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花梨
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帰り道。 夕方の風が少し冷たい。
萩原研二
松田深緒
松田深緒
萩原研二
研二が嬉しそうに笑う。
沈黙。 でも嫌じゃない。 むしろ、ずっとこのままでいたいと思った。
不意に、研二の手と深緒の手が触れた。
ビクッと肩が揺れる。
萩原研二
離れかけた手。 でも深緒は咄嗟に、その袖を掴んでいた。 研二が目を見開く。
深緒自身も、自分が何してるのか分からない。
でも。離してほしくなかった。
数秒。沈黙。 研二が小さく笑う。
萩原研二
松田深緒
恥ずかしくて顔が見れない。 次の瞬間
そっと、指が絡め取られた。 恋人繋ぎ。 どくん、と心臓が跳ねる。 研二の手、少し熱い。
萩原研二
優しい声。
萩原研二
一拍。
萩原研二
萩原研二
世界が止まる。 駅前の雑音も、人の声も、全部遠い。 深緒はゆっくり顔を上げた。 研二が困ったみたいに笑ってる。
萩原研二
松田深緒
気づけば口が動いてた。
萩原研二
松田深緒
言った瞬間、顔が熱くなる。 けど、研二は一瞬固まったあと、信じられないくらい嬉しそうに笑った。
萩原研二
松田深緒
萩原研二
松田深緒
萩原研二
繋いだ手に力が入る。 その温度が、どうしようもなく愛しかった。