テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
私達は
日々の普通を満喫していました。
出会う人も
それほど悪い人じゃなくて
反対に
優しく接して貰ったと思います。
ただ
私達が暮らすには
この世界は狭すぎたんだと思います。
まだ夢見る少女には
窮屈で
苦しかったんでしょうねぇ
だからこそ
肌寒い秋
旅をしに行ったんでしょう。
奈緒
奈緒
蒼
蒼
蒼
奈緒
奈緒
月が私達を照らす日
少女は
この狭い世界から
逃げてしまった。
少女には
広すぎたこの場所で
一体何ができるんでしょう。
案の定
というところ
これも普通ですよ。
詳しいことは省きます。
気分が悪いので。
肌寒い秋の終わり。
少女は
少女じゃなくなったんです。
彼女が帰ってきたのは
姿を消した14日後
月が欠け
寒い冬が始まった頃でした。
寒い冬にもかかわらず
彼女が着ていたのはなんだと思いますか?
白い薄着のワンピースです。
いいや
ワンピースに見えたんです。
ワンピースのスカートにしては
丈の短く
ショートパンツのような形をしていました。
ただ
スカートのように
裾幅を開かせ
風になびいていました。
彼女は一体どんな気持ちだったんでしょうね。
帰りたいでしょうね。
元の世界に
少女であった世界に。
蒼
蒼
快晴
奈緒
少女達に彼女の世界なんて
分かりやしないんです。
だからこそ
いち早く大人になってしまった彼女の心なんて
理解出来ないんです。
そう
だから
彼女は罪を犯したんでしょうね。
快晴
静かに息をする彼女は
満月を眺めていた
奈緒
快晴
双方。手は息をしていなかった。
彼女は少女を殺した
殺人鬼だ。
そして
紛れもない被害者である
誰にも言えない被害
嫉妬に狂った感情を抱えた。
皮肉なことに
殺意の衝動は
彼女の心を落ち着かせた。
蒼
快晴
蒼
快晴
快晴
彼女は少女の死体をどこに隠したと思う?
殺した後
すぐに橋の下に埋めた。
彼女だと言っても
考えは少女だからねぇ
そして
今も尚少女は橋の下に眠っている。
少女がいなくなってから
取り乱すのは
一人。
いいや
一人としていなかった。
何故かって
少女は彼女の犯行を知っていたから
そして
それを知っていながら
誰にも教えず
隠していた。
救えない少女と彼女の物語
罪人は少女か彼女か
それともまた別の愚者か
この世界は狭く広い
そんな訳の分からない世界で
人間であることを普通に生きる。
なんて息苦しい世界なんでしょうね。