最終的に全員降ろした。

すると降ろしてもらった三人は、 ジトッ として土方さんの方を向いた。

そうして二人はトイレへと歩いて行った。

あれ、土方さん幽霊信じているの?? 前まで居る訳ねぇだろ! って感じだったのに。

土方さんのこめかみに青筋が浮かぶ。

…その内血管ぶち切れるんじゃ

瞬間、 琴葉と総悟と銀時君が叫んだ。

ｺﾞﾂｯ____

新八君が続きを言おうとした瞬間。

トイレへと走った。

ドンｯｯッッ!!

土方さんがドアを足で壊した。

中では……

近藤さんが便器の中に頭を突っ込んで 逆さまになっている状態だった。

遂に近藤さんも魘されてしまった。

ｺﾞﾂｯ____

そう言って銀時君が立ち上がる。

その手にはしっかり神楽ちゃんと 新八君の手が繋がれていた。

すると総悟が庭の方を指差した。

ガシャンッッッ!!!!

銀時君が押し入れに突っ込んだ。

……ガタ、ガタガタッッ…

土方さんが壺に頭を突っ込んでいた。

クイッ

美鈴が沖田の袖を引っ張っている。

ニヤリ、 とした笑顔を浮かべる総悟。

すると。

二人の後ろに女の人が見えた。

足がすくむ私を総悟が姫抱きして、 新八君と神楽ちゃんと琴葉と一緒に走って逃げる。

バタバタバタ…ッッ!!

_____________クワッ…

後ろには……逆さまになり、 此方を覗き込んでいる、女性。

私を姫抱きにしたまま走っている総悟。

いや皆に醜態を晒すとか拷問なんだが！？

……ていうかクソ怖かったんだけど?何あの女性顔が影ってる!!

影ってたよね?!! 怖かったよ本当に

ドォン!!!

襖が吹っ飛んだ。

ドドドド……!!!

銀時君と土方さんが全速力で走ってくる。

2人が背中に先程の女性をしょっていた。

いやこわ!!!

女をしょってる以上絶対に近付かないで欲しい。

薄情だって??? ふっ、どうとでも言えば良いね。

倉庫に5人で立てこもり中。

これまでの事をゆっくりと思い出してみる。

魘されている隊員達の様子や共通点。

あれだけ幽霊怖がっていて言うのも何だけれど… あれは幽霊じゃ無い様な気がするんだよね。

そう言い指パッチンする琴葉

腰付近をなぞる手。 隣に居たのは総悟だった筈…

あっさり認めた!?!? それにセクハラじゃないかい今の?!

蚊取り線香を投げて渡してきた 総悟。

まぁ良いか。着けよ。

カチッ……

横で神楽ちゃんと総悟が喧嘩している内に、火を着ける。

ガタガタガタガタガタッッ!!!! ドゴドゴ、バキィッ……

新八君が急に叫び出した。

ガンッ!!ガンッ!!!

頭を床に打ち付けながら土下座する新八君。

ゴシャアｯｯｯ!!!!!!!

神楽ちゃんと総悟の頭を掴んで地面に打ち付けた……

隣が煩いが、試したい事がある。

＿＿＿＿＿女に少し近付いた。

え、怖くないのかって??

少し怖いけど、今となっては幽霊っぽくないって分かったしさ。

其れに天人なら怖く無いし。

隙間に居る女にフゥ……ッ、 と蚊取り線香の煙をかけた。

するとプ～～ンッ!!と音を立てて何処かへ飛んで行った。

やっぱり幽霊なんていなかった。

その後。

銀時君と土方さんが、天人を見事倒したらしく気絶させていた。

そして今現在…その天人を縛り上げて 逆さにし、木に吊り上げている。

琴葉は 「美人さんじゃないからどうでも良いや。」との事

正直私も興味は無いので２人が対処するような形になった。

縁側でお茶をすする。 因みに右に土方さん、左に銀時君。

両隣の二人がピーチクパーチク何か 言い合いしていますけども。

すると、後ろの襖が開いた。

ガラッ!

神楽ちゃんの方へ行こうとすると、隣から衝撃。

見ると、 銀時君と土方さんが首元に腕を巻き付かせる様にして抱き付いて来ていた。

そう言って2人を縁側から突き落とした琴葉。

縁側に土方さんが座り直した。

えー、一応上官なんだけど。 まぁ良いかー。

土方さんの額に青筋がピキ、と浮かんだ。

てか前から思ってたけど…… 青筋浮かび過ぎじゃないかい??

血管千切れるよ?大丈夫かな??

仕事してくれる人が居なくならないか 私は物凄く心配だよ?

二人が火花を散らした。 暑苦しい暑苦しい。

どうか100以上でお願いしまぁぁぁぁぁあす!!