ぼんじゅうるは愛される

様子がおかしくなったのは数日前から

急にスキンシップを嫌がるようになったのだ

怒らせてしまうような事をした記憶もないため、お手上げ状態である...

パタン

このまま、自然消滅....?

別れる...??

ぼんさんと別れるなんて絶対に無理!

僕がぼんさんと付き合うのに どれだけ苦労したと思ってるの?!

何度も告白して やっとの思いで付き合えたのに！

考える事を諦めて寝室に行くと 気持ちよさそうにぼんさんが寝ていた

顔にかかる髪を避けてあげる

くすぐったかったのか、少し身動ぎする

チュッ

頬にキスをし、僕も眠りにつく

日を追うごとに僕はぼんさんと 話す時間がなくなっていた

と言うよりも話しかけると 何かと理由をつけて逃げられるのだ

フッとすぐに視線を逸らされる

それなのに

この思いは、多分、嫉妬

僕は、メンバーに嫉妬してるんだ

気がついた気持ちに蓋をして

何も知らぬふりをする

その日の夜、久々に一緒に帰った気がする

最近は同じ家に住んでいても 帰宅はバラバラだった

家の中でもほとんど会話は無い

以前はくだらない話をしたりして 楽しかったのに

今は最低限の会話しかしない

僕が何をしたって言うんだろう

理由もわからず、話すことも 触れることも出来ない

好きなの人と何も出来ない

他のメンバーと話すところを見せられて

嫉妬して...

自分の中の黒い感情が

溢れて

止まらない

違う

泣かせたかったんじゃない

不安だったんだ...

貴方が他の誰かを 好きになったんじゃないかって...

誰かに、貴方を取られるんじゃないかって

自分よりもっと良い人を 見つけたんじゃないかって...

🦍×🍆前編.終