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来年受験生になる人へ。

第1話 - 来年受験生になる人へ。

2022年03月26日

#学校

#受験

#受験生へ

名無し

×××

おーい、ちょっとそこの君、俺の話を聞いて言ってくれよ

×××

いやいや遠慮すんなって、来年受験生なんだろ？聞いていって損はないはずだぜ？

×××

そうそう、気を楽にしてくれていいからさ

×××

……

×××

じゃあ、話していくか

×××

これは俺の高校受験の時の話、俺、A、Bの3人で同じ高校を目指してたんよ

×××

俺ら3人はそれなりに仲良くてさ、高校入学後の話で盛り上がったりしてた

×××

一緒に登校しようぜ、部活なにする？、だれが最初に彼女つくる？、だとか、

×××

そうだな、めっちゃ楽しかったよ

×××

願書提出のときももちろん3人で行った。

×××

一緒に行ったから受験番号が3つ並ぶんだよ、A、おれ、Bの順だった

×××

AとBの存在はめちゃくちゃ受験勉強のモチベになったし、心強かった。

×××

そして受験当日、おれたち3人は受験番号が続いた関係上、前後の席で並んで受けることになったんだ

×××

ほんと、心強かった。

×××

試験が終わってから帰宅、自己採点して俺は合格ラインはとれてた。

×××

けど、2人は違かったみたいなんだ

×××

必ず落ちるという訳じゃないけど合格できるかできないかギリギリのライン

×××

俺は3人で高校に行きたかったから2人が合格してるようめちゃくちゃ祈った

×××

そして合格発表日。

×××

俺は親と見に行くからその日は2人とは別で行ったんだ。

×××

2人も別だったみたい

×××

高校着いて合格者の受験番号がずらーっと並べられてた

×××

まずは俺の番号を探したんだ。あった。めちゃくちゃホッとしたし嬉しかった。親も一緒に喜んでくれた。……けど

×××

無いんだよ。前後の番号が。

×××

自分の合格の嬉しさの半分、なんとも言えない虚無感があった。

×××

あぁ、一緒には行けないんだな…って

×××

その日からその2人との会話は少し変わった気がするんだ

×××

普段通り話すんだけどなんか以前に比べると距離を感じるというかなんというか

×××

俺の気にしすぎだったのかもしれない。

×××

けど2人はめちゃくちゃ落ち込んでたし、その姿を見てた俺は勝ち逃げしてしまったんじゃないかなんて思うこともあった。

×××

そんなことを思うのはお門違いだと自分でも思ったけど落ち込んでる2人のことを見ちゃったらな…

×××

しんみりしちゃったな、ごめんごめん笑

×××

まあ俺の話したいこととしてはこんなとこだ

×××

お前含め、受験生にはこんな思いはして欲しくない。

×××

A、Bの努力が足りなかったなんておれは絶対に言わない。

×××

けど誰かが受かれば誰かが落ちるもんなんだよ、受験って。

×××

だからみんな受かる側になれるように勉強する。

×××

辛くても、しんどくても。

×××

こんな思いをしたくないから。自分の大好きなものを制限して、苦しんで。

×××

終わればあっという間だったと感じる。思うように伸びなくて、苦しむかもしれない。けど頑張れ、諦めるな。お前達なら合格できる。

×××

…

×××

聞いてくれてありがとう。俺は応援してる。がんばれよ。

×××

じゃあな。

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合格おめでとう。

名無し

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