廃校を利用した美術館は建物こそ古いものの、隅々まで掃除されている上冷房が付いているためひんやりと気持ちが良かった。
大翔
蓮
莉子
蓮
大翔
紗良
莉子
大翔
蓮
紗良
莉子
4人はそれぞれ各教室ごとに展示分けされたブースを回っていった。
蓮
莉子
大翔
紗良
莉子
大翔
蓮
紗良
大翔
莉子
蓮
蓮
蓮が見つけたのは教室の隅に不自然に置かれた古い木版に書かれた絵画のようだった。まるでそれは誰にも見られないようにするかのように絵の方を壁に伏せて置かれていた。
蓮
蓮
蓮
大翔
莉子
紗良
蓮が見つけた絵画には墨で森の中の山道を歩く複数人の僧侶が描かれていた。みな笠を目深にかぶり、俯き加減で杖をついて歩く姿がくっきりと木版に書き込まれていた。
蓮
その時、誰かが蓮の肩を叩いた
蓮
蓮
風間家のじいさん(美術館館長)
風間家のじいさん(美術館館長)
蓮
莉子
大翔
紗良
風間家のじいさん(美術館館長)
町内会長(坂本家)
風間家のじいさん(美術館館長)
町内会長(坂本家)
風間家のじいさん(美術館館長)
町内会長(坂本家)
町内会長(坂本家)
蓮
町内会長(坂本家)
紗良
町内会長(坂本家)
町内会長(坂本家)
町内会長(坂本家)
風間家のじいさん(美術館館長)
町内会長(坂本家)
莉子
大翔
莉子
紗良
紗良
蓮
風間家のじいさん(美術館館長)
蓮
風間家のじいさん(美術館館長)
蓮
大翔
莉子
紗良
4人は館長にお礼を言い、美術館を後にした頃には少し日が傾きヒグラシの鳴き声が響いていた。
紗良
大翔
紗良
莉子
大翔
大翔
蓮
莉子
紗良
蓮
蓮
蓮
莉子
大翔
紗良
ぐわんぐわんと目の前の景色が色褪せて崩れていく中、駆け寄る3人の背後に立ち尽くす僧の姿をみた。
蓮
みな一様に笠をかぶり、ボロボロの法衣を着て左右にゆらゆらと揺れていた。意識が遠のいていく中、耳元で複数の男の囁く声がした。 「せ…あら…ん」
蓮
蓮
紗良
莉子
蓮
大翔
蓮
大翔
紗良
莉子
大翔
莉子
蓮
浮かれる3人をよそに蓮は1人、憂鬱な気分になった。
紗良
蓮
大翔
蓮
大翔
蓮
2人は蚊帳のかかった天井を見ながら互いを見るまでもなく話していた。
大翔
大翔
蓮
蓮
蓮
そんなことを考えていると、蓮の耳には家の外からなにやら小さな鐘を鳴らす音が聞こえたように感じた。
…チーン…
蓮
…チーン…
蓮
…チーン…
蓮
大翔
蓮
大翔
ギーン!!!
蓮
大翔
大翔
蓮
大翔
蓮
2人は布団を抜け出し、恐る恐る襖を開けた。
…そこにはなにもなかった。
大翔
大翔
蓮
仏壇の鐘は真っ二つに割れ、先祖の遺影の写真にグサリと刺さっていた。
大翔
すると鐘が刺さっていた遺影から鮮血が滴り落ちてきた。
蓮
大翔
するとさっきよりも近くで鐘の音がなった。
…チーン…
音が鳴ったのは自分たちの寝室からだった
大翔
蓮
2人は息を潜めて寝室の襖の隙間を覗いた
大翔
蓮
2人がほっと胸を撫で下ろした途端、上から黒い何かがぶら下がってきた。ツンとした焦げるような匂いを感じてそれが何かわかった時、2人は声にならない叫びを上げた。
大翔
蓮
それは真っ黒に焦げた人だった。眼球、唇、鼻は焼けてなくなり、その内側からは赤黒い肉が見え隠れしていた。
そこで2人の記憶はぷつんときれた。
コメント
2件
ようやく拝読にこられたと思ったらまたしても気になるところで……! 読ませていただくまで時間がかかることもありますが、続きを楽しみにしております!
続きー!!