西月詩
あれ、、、?ここどこ、、、?
男の人が立っていた。 なぜか妙に懐かしかった。次の瞬間、この人がお父さんだと思い出した。
西月詩
お父さん、、、?
岩泉一
詩。
岩泉一
早くそこから逃げろ。
西月詩
え?どういうこと、、、?!教えて、、、!なんで逃げるの?!
岩泉一
、、、いいから早く逃げるんだ、、、皆、お前のことを待ってる、、、。
西月詩
なんで、、、?!
及川徹
詩、おはよー。
西月詩
、、、おはようございます、、、。
及川徹
どうしたの?呼吸が荒くなってる。
西月詩
なんでもないです、、、。
西月詩
、、、私、森に行ってきます、、、!
及川徹
じゃあついて行ってあげようか?
西月詩
1人で行きます、、、!
及川徹
あ、そう?いってらっしゃい!
西月詩
行ってきます。
ただ何もわからなくて。 歌っていたら楽になれるかなって。 歌ったら何かわかるかなって。 でも、歌ってもなにも変わらないのは分かっていた。
清水潔子?
詩ちゃん。
西月詩
潔子ちゃん、、、?
清水潔子?
大王様が呼んでる。行こう。
清水潔子?
そうだよ?
西月詩
うん、、、。
潔子ちゃんは座っていた私の手を掴み急ぐように引っ張って行った。あれ。潔子ちゃん、
こんなに力強かったっけ?
清水潔子?
、、、ニヤ
手下
バコン!
私は後ろから誰かに殴られ、意識を失った。
清水潔子?
こいつか、、、。早く連れ帰るぞ。
手下
はい!
目を覚ますと知らない所にいた。
西月詩
潔子ちゃん、どこ、、、?
西月詩
暗い、、、怖い、、、助けて、、、
西月詩
及川さん、、、!
清水潔子?
あ、目覚めた?
西月詩
き、潔子ちゃん、、、!
潔子ちゃんの顔を見ると、口元のほくろが無かった。
西月詩
、、、潔子ちゃんじゃない、、、?!
清水潔子?
今気づいた?
BOSS
お前のだぁいすきな"潔子ちゃん"も大王様も来ないよ〜残念でちたねぇ〜誰も来ないから助けにきてもらえないねぇ〜?どうするの〜?
西月詩
私だって、、、!一人で逃げれる、、、!
BOSS
じゃあこれはどうかな〜?
どこからか飛んできたロープで拘束された。
BOSS
制限時間は5分!逃げれなかったら罰ゲーム!さ!頑張れ頑張れ!
西月詩
ん" ん" ん"ん"!
ずっと引っ張っていたらミシミシと音がなってロープが取れていた。
逃げなきゃ
逃げなきゃ
逃げなきゃ
西月詩
ハァッハァッハァッハァッ、、、!
西月詩
及川さんっ、、、!潔子ちゃん、、、!
後ろからさっきの奴らが追ってくる。
夢じゃないんだ。
ドォォン‼︎
前の扉を誰かが壊した。
あいつらの味方かもしれない。 そう考えた。 でも目の前にいたのは及川さん達だった。
西月詩
及川さんっ、、、!!
私が名前を呼んだその瞬間、強風と眩しい光に襲われた。
うめき声がする。
後ろを見るとさっきの奴らが倒れていた。
西月詩
え、、、?え、、、?
何か分からず混乱していた私を及川さんは抱き締めた。
及川徹
ごめんね!怖かったでしょ?!
及川徹
もう1人にしないからね!
清水潔子
詩ちゃん!!よかった、、、!
小爪研磨
焦ったんだからね、、、。
及川徹
もう外行く時は誰かを一緒に連れて行くこと!分かった?!
西月詩
分かった、、、。