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痛みさえも幸せで

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痛みさえも幸せで

3 - 痛みさえも幸せで

♥

310

2022年12月31日

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ジジッ

インカムの音が総統室に響く

sm

「緊急会議、直ちに会議室に集合」

smが一言だけ言うとインカムは切れた

nk

まじかぁ...

俺は先程眠ったばかりの緑色を見る

nk

疲れてるだろうけど...

会議なのだから、起こさない訳にも行かず、俺は彼の体を揺さぶる

nk

起きろ〜

nk

...起きて〜

一向に起きる気配のない彼

nk

う〜ん

俺は腕を組み彼を起こす策を考える

nk

......!

nk

あー...shkに専属メイドつけよっかな〜

nk

起きないなら起こす人が必要だもんね〜

俺が独り言のように言うとガバッと顔を上げる

shk

起きるから!起きるから!

nk

おはよ、w

nk

会議室行こっか

shk

え...?あ、うん

shkは寝ていて会議のことを知らなかったのか呆然としていた

nk

ごめん、遅れたッ...

sm

いいから、早く座れ

smは何故かとても機嫌が悪そうだった

shk

う、うん

俺とshkは速やかに椅子に座った

sm

じゃあ、会議を始める

kr

え、ちょっと...!

当たり前のように会議を始めるsm、違和感に気づいたのかkrが口を開く

sm

どうした?

kr

どうしたもこうしたも、まだbrとknが来てねぇだろ!

sm

その2人は今回来れないから...

何かを知っているのだろうか、smは言葉を濁す

sm

今からそれについて話すから

nk

.........?

sm

実は...

少し間を開けて衝撃の一言を放った

sm

"brが倒れたんだ"

shk

はぁ!?どういうことだよ!それ、

sm

いいから、聞け

smは内心焦っている俺らと比べ比較的に平然としていた

sm

brは今、knが診てる

sm

ストレス...によるよるものらしい

nk

ストレス...?

心の問題、と聞いて俺が何かをしたのではないのかと不安が募る

sm

詳しくはbr本人に聞かないと分からないけど...

sm

話はこれだけだ

shk

brは今も、目を覚ましてないの?

sm

あぁ...多分

sm

目が覚めたらknからインカムで連絡が来ると思うよ

shk

そっ...か

会話が終わるとsm、shk、krの順でみんなは会議室から去っていった

nk

br...なんで気づけなかったんだろ...

朝まで元気そうだったのも笑ってたのも全部無理してやってたのかな...

nk

俺って頼られてないのかな...

nk

もっと頼られるように頑張らないとッ...

嫌われたくないッ...

nk

あっ...仕事組み直さないと

brが倒れた、ということはbrは書類が出来ない

起きたとしても暫くの休養を必要とするだろう

knの書類も減らす必要がある

nk

どう振り分けるか...

knしかできない医療の書類もあるので誰でもできる書類だけを取る

shk、sm、krの3人の名前が頭をよぎる

nk

いや、俺が全部やるべきか

頼られるような存在になるにはそれが得策だと思った

nk

shkとsmの書類も俺ができる分は...

最近は忙しくてbrと同じようにみんなも疲れて来ていると思う

俺が少しでも負担を負えばいい

nk

ははッ...

俺は自虐的に笑いながら山のような書類を見上げた

nk

こりゃまた暫く徹夜だなぁ

徹夜をしても終わるのか、というくらいたくさんの量だった

nk

頑張れ俺ッ!

両手で頬を叩き自分にエールを贈る

俺はそのまま周りの音も遮断して書類に取り掛かった

kn

br...

ただただ寝てるだけのような姿のbr

疲れが溜まっているとは分からない程だ

kn

ストレスが溜まってるなら俺に相談してくれてよかったのに...

医者なんて心と体のケアぐらいしか出来ない

出来ることだって少ないのだから、俺にも出来ることぐらいはやりたかった

kn

これからはもっとみんなを見るようにしよう

俺は前向きに考えることにした

だって__

医者が病んでたら、患者にも不安を与えてしまうから

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