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なんか最近……

翔陽、もっと腰低くして重心前にしてみ

そしたらもっと上手くレシーブ出来ると思うで

日向

うす!!

 

 

あんま急いで食べやんでも飯は逃げへん

ゆっくり噛んで味わって食いな

日向

んすっ…!

日向

ん…ゴクン、うす!

あ、頬っぺにご飯粒付いてるで、

日向

えっ!?どこっすか!?

ここ、ここ、

ん、取っといたで

日向

あ、あざっす!!

 

 

……

なんかサムと翔陽くん距離近ない!!!??

日向

〜♪

あ!

翔陽くn

翔陽、レシーブ練しよ

日向

え!?またレシーブですか!?

翔陽レシーブ下手やからなぁ

日向

サムさん酷いです…!!

でも翔陽ならすぐ上手くなると思うで

日向

えぇ〜??そっすかぁ?//

(な…な…)

(なんやねん!!!!!!!)

なんでアイツ翔陽くん独り占めしとん!?

バレー以外でもサムずっっっと翔陽くんの隣に居るし!!

まるでオカンやん!!

家でも翔陽翔陽うるさいったらありゃしない!

(俺も翔陽くんと話したいのに…!!!)

(クソ〜…)

(…)

(でも…)

なんやろ

翔陽くんと話す時のサム

(飯食ってる時みたいに楽しそうや…)

そう思ってサムを見る

……

サムが翔陽くんをしながら舌なめずりをする

(は…)

その翔陽くんを見るサムの目にゾワッとした

バレーの時とは全然違う目をしとった

その目は獲物を狙う 肉食動物の目と似てるけど

ちょっと違う

サムの中にドロッとしたなにかがある気がした

練習後 クールダウンのストレッチ中

サムが周りに人が居らんのを確認してから

なぁ、ツム

俺もしかしたら翔陽の事好きかもしれん

と言ってきた

は…??

あまりに驚きすぎて思わず動きが止まる

ん?え?好き?

翔陽くんの事?

そー言っとるやん

後輩として…?

恋愛対象として

は……

はぁぁああ!!??

嘘やろ!?

俺も翔陽くんは後輩として大好きやけど

まさか兄弟が後輩をそんな目で見てるとは!!!

あかん!!翔陽くんは俺が守らな!!!

あの目はそういう目やったんや!

理解はできたけど

理解したくなかったわ!

翔陽くんをこれ以上サムに近付けるんは危険すぎる!!

うっさいねん

心配せんでも翔陽の嫌がることはせんわ

そんな口だけで安心出来るか!!

それにサム、翔陽くん独り占めずぅ〜っとしとったやん!!

当分翔陽くんと接触禁止や!!

俺も翔陽くんとバレーしたいもん!

はぁ!?

ふざけんな!

俺が翔陽と話す事は飯食うぐらい必要なことになってんねん!

俺に死ねって言ってんのか!?

あかん!重症や!!!

サムがポンコツになってもたぁ〜〜!!

あ″ぁ?

そうやって喧嘩とはちょっと違う言い合いをしていると

色んな人たちがワラワラと集まってきた

そのうち普通の喧嘩になって取っ組み合いになった

 

それにお前あの時俺のプリン食ったやろ!

ふざけんな!!あれは俺が買ってきとったんや!

お前が勝手に俺のやって言ってただけやろ!

俺らの喧嘩をやばいと思ったのか後輩達が止めに入る

日向

日向

サムさん!ツムさん!

トイレから帰ってきてすぐ俺らの喧嘩を見た翔陽くんが

俺らに声をかける

あ″?今大事な話しとんねん

翔陽、邪魔すんなや、

その俺らの圧に怖くなったのか

翔陽くんは怯えた顔で1歩後ずさりするが

大きく深呼吸すると

日向

俺!!宮さん達と仲良くバレーしたいです!!

日向

だから!!け、喧嘩!辞めて下…さい…!!

その言葉を聞いて俺らはハッとする

翔陽くんの目が少しうるっとしている

怖いんだと思う

翔陽くん…

翔陽…

日向

あっ…えと…

日向

俺、プリンなら…奢ります!

……ははっ

ごめんな怖がらせてもて

その光景にその場にいる全員がざわついた

サムと俺との喧嘩を止めた翔陽くんにもそうだが

その後のサムの態度が驚く程素直だったのだ

サムが翔陽くんの涙を人差し指で拭い

翔陽くんの意見をしっかりと聞いた上で肯定し

翔陽くんの頭を優しく撫でながら謝り…

……

いや誰やねんこいつ

サムか??ほんまにサムか????

え???

なんやコイツ、違和感すごくて鳥肌立つわ

いつからサムは少女漫画の住人になったん??

いや、そうなったら翔陽くんヒロインやん

そもそも俺はなんでこの光景みとんの??

あかん!情報多すぎて着いていかれへん!!

(いやでも流石にこれ以上変なサム見るんは嫌すぎる)

そう思って俺は翔陽くんとサムを引き離す

何すんねん、ツム

いや、今のお前変すぎて見てるこっちが気持ち悪いねん

はぁ?どー言う意味や

とりあえず、明日の早朝自主練

翔陽くんは俺と練習するから

は…?

日向

えっ、でも俺サムさんと練習する約束…

〜ッ…

最近サムばっかでずるいねん!

朝ぐらい別にええやろ?!

…やから明日の朝ぐらい一緒に練習してくれへん?

日向

あ…えと、

めっちゃいいトスあげたるで!

日向

えっ!!!

翔陽くんは嬉しそうに目を輝かせたあと

ハッとしてサムの方を少しちらっとみる

約束してたから、俺と練習すんの申し訳ないんかな?

…翔陽、俺変やったか?

日向

ん〜、確かに今日のサムさん異様に優しいです

日向

距離も近いっていうか…

嫌やった?

日向

イェ!その事は嫌では全然ないんですけど

日向

俺に優しくなった分ツムさんといつもより険悪な気がするのは嫌かも…

…そか、

じゃあちょっと俺、頭冷やさなアカンかもな

明日、練習後に約束してた練習やろか

日向

あっ、ハイッ!!

そう言ってサムは翔陽くんに微笑む

その後俺の方を見て

俺の事ばっか言うけど

お前の翔陽に対する執着も異常やで

いつものお前じゃない

まぁ今回は早朝練譲るけどな

くれぐれも翔陽に変なことすんなや

そう言って片付けを始めるサムを見ながら

執着してんのはどっちやねん と

ため息をついた

翔陽くんは俺のもんや

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