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翔陽くん、サムがごめんな?

日向

え?

早朝自主練の準備をしながら謝る

翔陽くんはなぜ謝られたのか分からず ポカンとしてた

いや、サムずーっと翔陽くんの近くに居るし

なんなら学年ちゃうのに

翔陽くんの教室に乗り込んで

昼飯一緒に食っとるし…

日向

別に俺嫌じゃないので、大丈夫っすよ!

ボールを出してくる翔陽くんはそう言いながら元気に笑った

日向

反対にお世話になりすぎてて

日向

俺の方が申し訳ないです…

翔陽くんはそう言って下に目線をやる

ええねん、ええねん

サムが好きでやっとることやから

日向

ならいいんすけど…

少し沈黙が続く

会話が途切れてなんとなく気まずい

そう思っとったら何か考えてた翔陽くんがパッとこっちを向いて

日向

俺的にはなんで侑さんが

日向

俺の練習に付き合ってくれるのかの方が気になります

って言ってきた

え、

もしかして一緒に練習嫌やった?

少しショックを受けて眉を下げる

日向

いえ!そういうんじゃなくて…

日向

他の部員が

日向

『侑はヘタクソが嫌いで、

日向

自分のセットに絶対的な自信持っとるから

日向

決めれやんかったらキレる』

日向

って言ってたので…

日向

俺、ヘタクソ…だし

日向

めっちゃブロックに捕まるし……

日向

ツムさんが俺の事好きになる要素一個もないじゃん!

日向

……って

翔陽くんがしょんぼりしながらチラリとこっちを見る

ヘタクソって自覚はあるんやなぁ

……確かにヘタクソは嫌いや

翔陽くんを傷つけたくない

やけど

翔陽くんの事も上手くなるまで無視しとことか思っとったよ

俺の想いを翔陽くんに知ってもらいたい

速攻のタイミングも全く合わんかったしな

そもそも翔陽くん、速攻が何かも知らんかったし

……けど

思ってること共有したい

自主練のサムのトスミスの時みたいなブロード

はしからはしまでギュン!って行くブロード!

あれ見て、かっこええって!!

俺は翔陽くんと試合で凄い事してみたい!!

ブロードじゃなくても

翔陽くんのその運動神経活かして

何かしてみたいんや!

そう言って翔陽くんの瞳を見る

翔陽くんは一瞬ポカンとして

その後すぐに嬉しそうに笑った

でも翔陽くん、あれどうやったか覚えてへんのやろ?

日向

そうなんす…打ったって事は覚えてるんですけど、

日向

どうやったのか覚えてなくて…

翔陽くんのバネとスピードと体力を活かした攻撃

やり方は工夫して考えればいっぱいある

けど、それを最大限使った状態で攻撃を成立させるには……

……ならボールは俺が持ってく!

日向

え?

翔陽くんは多分トスに合わせてたら

あのスピード出せやんのちゃう?

だから俺が持ってく!

翔陽くんはブロック躱してジャンプしてスイング!

日向

えっ、ツムさんが俺のスイング位置

日向

ドンピシャにトスするってことですか!?

そや!…けど

そんな神業、出来へんって知ってる

知ってるけど挑戦したい!

まだ俺にそんなことする技術ない

でも俺がもっとすごい技術を身につけて、

ドンピシャに上げれるようになったら

俺を信じて飛んでくれへん?

翔陽くんに聞く形になったけど

翔陽くんがどう返事してくれるかは 知ってる

日向

勿論!!!!

予想通りの返事にこんなに 嬉しくなったんは

初めてかもしれへん

よし!そう決まれば練習や!

俺も翔陽くんももっと上手くならんとあかんからな!

日向

うす!

俺の卒業までにはせめて1回は成功させたいよなぁ…

日向

侑さんが卒業したら俺宮城に帰んないとだし

そやった!!翔陽くん1年しかこっちおらんのやん!

日向

はい…

なら尚更!絶対この1年で成功させよ!!

日向

……!はい!!!

翔陽くんは俺のもんや

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