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蒼太

つまり…

蒼太

この世界はあの世とこの世の境目で、

蒼太

「審判の国 ヘルン」という名前

蒼太

この国は死んだ魂が天国と地獄どちらに行くのか定めるための場所

ノワール

飲み込みがいいな。そういうことだ

蒼太

それで、僕は一時的な仮死状態だから、生きてる記憶もあって、性格とか、自分を形成する自分の「色」があると

ノワール

おう

蒼太

僕みたいな自我のある魂のことを彩人(ざいにん)と呼んで、彩人は生前やばいことをした人が多いから

蒼太

「役職」について罪を償った後転生への道へと進む必要があると。

ノワール

そうだな

蒼太

だから、役職につく前の僕は裁判を受けて割り振りの終わった一般の魂から避けられてたんですね

ノワール

しかもお前は特例だ。死んで彩人になってないから、まだ死んでない魂とか、アイツらにはしんどいんだよ

蒼太

なるほど…

蒼太

……特例故にどうするかの判断の時間がかかるんですかね

ノワール

あぁ

ノワール

ひとまず、判断をして頂くために女王様に謁見しなくちゃな

蒼太

じゃあ、善は急げですね。今から行きましょう!

蒼太

女王様はどこにいるんです?

ノワール

まぁ待て。急いでしまうのは分かる。

ノワール

でも、俺たち彩人は女王様に気に入られる必要があるんだ

蒼太

え…なんでです?

ノワール

交渉をしに行くんだから当たり前だろ?ましてや高貴な役職の奴だ。

ノワール

ドレスコードくらいしっかりしなきゃな?

蒼太

…そういうもんですか?

ノワール

あぁ

蒼太

分かりました…

蒼太

ここの世界についてまだ分からないことだらけなので…まだご教授願えますか?

ノワール

もちろんいいよ。お前面白そうだしな

蒼太

(イケメンの言う面白い女って実際言われるとこんな感じなんだ…)

ノワール

というか、随分礼儀正しくなったなぁ

蒼太

え?そうですか?緊張してたのが溶けたのかもしれません…

ノワール

ふぅん…?

蒼太

(説明聞くに一人じゃ絶対帰れないし、情報くれる人は大事にするべきだってゲームで覚えた。……何よりかっこいいし)

ノワール

あー…とりあえずと言っちゃなんだが、そろそろ場所を移動しないか?

蒼太

え?いいですけど…

ノワール

そろそろ日が暮れるからな。夜は危ないんだ。

蒼太

死後の世界なのに時間の概念があるんですか?

ノワール

おう。真ん中の国だからな。

そう言って先生は広場に そびえる時計台を指さした。 文字盤は───…

蒼太

(普通の時計じゃ、ない…?)

ノワール

天国は朝から昼、地獄は夕方から夜

ノワール

ここは全部ある。

蒼太

変なの…

蒼太

あ、でも、僕泊まる場所とか…

ノワール

俺が何やってるって言ったか覚えてるか?

蒼太

?町医者、ですか?

ノワール

そうだ。個人診療所みたいなとこに住んでてな

ノワール

一つ部屋が余ってんだ

蒼太

なるほど!じゃあ、お世話になります

ノワール

おう。よろしくな、アリス

蒼太

はい!先生

蒼太

(ありす…?有栖川…から取ったあだ名かな…)

 

異彩の国のアリス

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