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お疲れな貴女に捧げる、一夜の愛のメッセージ
日が落ち、星空が煌めく深夜3時の事
最近寝付きが良くない、積み重ねるストレスのせいだろう、寝返りを打ちながらため息をついていた
時計を見ても秒針は進んでいくばかり、その音がだんだん自分を置いていく感覚がして妙に嫌だった
ぼんやりと立ち上がり自分の部屋を後にする
廊下は電気が付いていたが魔法使いの気配ひとつせず、静かな空気に包まれている。自分の足跡が響くばかりだ
賢者
賢者
そう呟く、少し夜景でも見て就寝しようとおずおずと玄関の扉を開けるとそこには見慣れた姿があった
夜景でも見てから寝ようと玄関の扉を開けると、そこには見慣れた姿があった
シャイロック
シャイロック
まさか私がこの時間に起きていて、偶然居合わせるなんて想像していなかったのだろう。 びっくりしたかと思えばくすりと笑いだす
シャイロック
彼はいつも通り私に微笑みながら目配せする
賢者
彼に迷惑はかけたくなかった、ストレスのせいで…などと話せる勇気が自分にはなかった。シャイロックは世話焼きな面があるから余計に手間を焼いてしまうだろう
それに彼が何故ここに居るのかを聞いていない、邪魔してしまったらと思うと申し訳なく思うのだ
一瞬言い淀んだ私を見つめ、ふっと微笑みながら彼は続けた
シャイロック
シャイロック
賢者
賢者
シャイロック
賢者
シャイロック
シャイロック
シャイロック
賢者
彼の持っているストールを肩にふわりとかけられる
こんなにふわふわだったのか、初めての感触に思わず声が出る。 ストールから彼の甘い、華やかな、それでいて上品な香りが香った。
シャイロック
賢者
シャイロック
そうからかうように彼は笑うのだった
それからというものの、私とシャイロックは星空を見ながら長く語り合っていた。
彼と話すとやっぱり…落ち着いて、癒される感覚に至る。 聞き上手で、優しくて、包み込んでくれそうな彼にすっかり心を許していた
そういえば、さっきのことを話すのを忘れていた。
賢者
賢者
賢者
賢者
そうポツリポツリと話し出す、さっきまで笑っていた彼も動きを止め、真剣に聞いていた
シャイロック
シャイロック
賢者
くすりと微笑みそう言う彼に疑問を覚えて顔を上げると頭に手が乗る。そのままゆっくりと頭を撫でられた
シャイロック
シャイロック
シャイロック
可愛い動物を見るかのような暖かい眼差しで見つめられ、思わず視線を逸らす
賢者
シャイロック
賢者
シャイロック
賢者
しれっとした様子で返す彼に何も言えず、ただされるがままになっていると、撫でていた手を離される。 やっと終わったと一息つくが、その瞬間そっと手を取られ 手の甲に口付けられる
わずか0.5秒、時間の流れが遅くなったかのようにゆっくりと、ただゆっくりと手の甲から唇を離される
彼の瞳はどこか怪しげで、ただそこに一筋の愛情があった
賢者
シャイロック
私の手から完全に手を離すと、またからかうように彼は笑った
シャイロック
シャイロック
シャイロック
そう優しく彼は微笑むのだった