赤
なにをどうがんばっても
板書が追いつかなくて
配慮してもらってるのに
それでも出来ない自分に嫌気がさして
イライラしてしまう
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赤
赤
赤
赤
赤
いつも持ってるカッターがなくて
イライラが抑えられなくて
クッションを思いっきり扉に投げ付ける
ぼふっっっ!!
くっしょんでも投げる力が強ければ
充分いい音が鳴る
紫
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あぁ、きちゃった
ななにぃがきちゃった
クッション投げたせいかな
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紫
赤
赤
紫
赤
イライラが抑えられなくて
頭をゴンゴンと殴る
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紫
赤
赤
紫
紫
赤
紫
紫
赤
紫
赤
紫
紫
赤
半ば無理やり頓服を飲ませる
イライラした時に飲む頓服
炭酸リチウムっていう名前の
少し大きめの錠剤
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紫
紫
赤
少し時間が経って落ち着いてきた
紫
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紫
赤
赤
紫
紫
紫
赤
紫
紫
紫
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元々は俺らの子供じゃなくて
従兄弟だった莉犬くん
両親は厳しい人たちで
出来ないを強く責める親だった
凸凹が大きく得意不得意の差が激しい莉犬くんは
人より出来ないの度合いがとても強く
いつも強く責められていた
親元を離れ数年経った今でも
トラウマとして強く根付いており
病院でPTSDの診断が降りるほど
彼を強くしばりつけ苦しめている
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紫
紫
赤
紫
赤
赤
紫
紫
桃
紫
紫
桃
紫
紫
赤
桃
紫
紫
桃
赤
紫
桃
紫
桃
桃
赤
紫
カッターの刃をカチカチとだし
腕に当てて切る様子は何度見ても慣れない
本当はとめたい
だけど、それをすれば苦しいのは本人
傷付けることで気持ちが落ち着くのなら
安心するのなら、楽になれるのなら
俺には止めることができない
莉犬くんが楽になれることを
何よりも、願っているから
誰よりも願っているから
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