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#オリジナル
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翌朝
残響の消滅が確認され、辺りには規制線が張られ、数人の保全局職員がこそこそ話をしていた。
そんな光景を横目に、山田鈴子は今日もボカロを聴きながら登校していた。
山田鈴子
山田鈴子
山田鈴子
山田鈴子
鈴子は机に突っ伏していた。 昨日のことを思い出すだけで疲れる。
残響。銃撃戦。 そして、「月蝕執行者」
山田鈴子
思わず変な声が出た。 教室の数人がこちらへ振り返る。 鈴子は慌てて顔を伏せた。
忘れようとしていたのだ。 昨日、みんなの前でめちゃくちゃ恥ずかしいことを言ったことを。
山田鈴子
消えたい。今すぐに。
山田鈴子
山田鈴子
山田鈴子
鈴子の心臓はばくばくと鳴る。 自分から先生に会いに行くなんてはじめてだった。
山田鈴子
鈴子はプリントを持って教室を出た。
山田鈴子
職員室の扉を開けた。 先生たちの声。キーボードの音。 コピー機の音。
いつもの職員室だった。 鈴子は目的の机を探した。
清水ヤマト
見つけた。先生は真剣な顔で書類を読んでいた。 それだけなのに、心臓が跳ねる。
山田鈴子
清水ヤマト
山田鈴子
清水ヤマト
山田鈴子
清水ヤマト
その時、プリントを受け取った手が一瞬だけ鈴子の手に触れた。
山田鈴子
清水ヤマト
清水ヤマト
ヤマトは小学生への対応かのように恥ずかしげもなく鈴子のほっぺに手の甲を当てた。
山田鈴子
清水ヤマト
山田鈴子
鈴子は自分から鼻血が出ているのに気づかずに手で鼻のあたりを拭ってしまった。
山田鈴子
当たり前だった。拭った手には鮮血がべっとりと付いていた。
山田鈴子
山田鈴子
鈴子が廊下の角を曲がろうとしたその時だった。
山田鈴子
誰かの胸板に顔からぶつかった。顔は見えなかった。とにかくいい匂いがした。
山田鈴子
清水ヤマト
山田鈴子
清水ヤマト
清水ヤマト
山田鈴子
清水ヤマト
山田鈴子
放課後
更衣室で着替え、第七部隊の部屋に入る。 ソファの上で龍太がだらけ、メグはスマホをいじり、孝太郎はお裁縫をしていた。
昨日は死ぬかと思ったのに、今日はいつも通りだ。そのことに安心していたその時だった。
高橋龍太
安心は1秒で消えた。 鈴子は無言で扉を閉めようとした。
高橋龍太
龍太がにやつきながら止める。
高橋龍太
山田鈴子
夏目孝太郎
山田鈴子
まさか孝太郎まで乗ってくるとはおもわなかった。鈴子はその場でしゃがみこみたくなった。
昨日のことはあまり思い出したくない。 怖かった。本当に怖かった。 怖すぎてキチガイになってただけなのに。
夏目孝太郎
山田鈴子
夏目孝太郎
鈴子は顔を伏せた。 もうここには来れない。恥ずかしすぎる。 その時、扉が開いた。
清水ヤマト
ヤマトだった。 後ろには早苗と和彦もいる。
全員が揃ったことを確認すると、ヤマトは資料を机に置いて椅子に腰掛けた。
清水ヤマト
その言葉で部屋の空気が少しだけ引き締まる。 とはいえ、ヤマトの声はいつも通り穏やかだった。
怒鳴る訳でもないし、威圧感もない。 ただ、自然とみんなが話を聞く空気になる。
清水ヤマト
清水ヤマト
高橋龍太
八木沢和彦
清水ヤマト
坂口メグ
答えた声は少しだけ小さかった。 ヤマトは一瞬だけメグを見る。 何かを察したような顔だったが、それ以上何も聞かなかった。
清水ヤマト
ヤマトは資料を1枚めくる。
清水ヤマト
坂口メグ
清水ヤマト
怒られると思っていたのか、メグの肩が僅かに固くなる。
坂口メグ
清水ヤマト
坂口メグ
素直だった。 龍太が驚いた顔をしている。 多分鈴子も同じ顔をしていた。
ヤマトは頷く。 それ以上責めることはしなかった。
清水ヤマト
山田鈴子
噛んだ。龍太が吹き出す。 鈴子は机に頭をぶつけたくなった。
清水ヤマト
山田鈴子
清水ヤマト
山田鈴子
叱られているのか心配されているのか分からない。多分両方だった。
清水ヤマト
清水ヤマト
一ノ瀬早苗
早苗が勢いよく立ち上がる。
清水ヤマト
一ノ瀬早苗
結局立ったままだった。 ヤマトは少し困ったように笑った。
清水ヤマト
一ノ瀬早苗
清水ヤマト
早苗は目を丸くした。 褒められると思っていなかったらしい。
一ノ瀬早苗
清水ヤマト
耳まで真っ赤になっている。 鈴子は少しだけ親近感を覚えた。
龍太も孝太郎も和彦も、それぞれ短く注意や評価を受けた。 そして最後に、ヤマトは資料を閉じる。
清水ヤマト
清水ヤマト
清水ヤマト
清水ヤマト
早苗が小さく肩を揺らした。
清水ヤマト
清水ヤマト
清水ヤマト
清水ヤマト
清水ヤマト
しみじみとした空気が流れる中、ヤマトは手をぱん、と叩いた。
清水ヤマト
清水ヤマト
高橋龍太
一ノ瀬早苗
坂口メグ
清水ヤマト
高橋龍太
高橋龍太
清水ヤマト
夏目孝太郎
清水ヤマト
高橋龍太
八木沢和彦
その時だった。 コンコン、と部屋の扉が叩かれる。 全員が振り返る。
ヤマトが少しだけ表情を変えた。
清水ヤマト
扉が開く。 そこに立っていた人物を見た瞬間、第七部隊の空気が変わった。
その人物は静かに言った。
???
鈴子は思わず背筋を伸ばした。 どうやら、本当に昨日の事件は終わっていないらしい。
コメント
1件
ああー、第8話読み終わったわ。鈴子の恋心が尊すぎて鼻血出るのほんと草。ヤマト先生のリーダーシップもかっこいいし、メンバーそれぞれの関係性がちょっとずつ見えてきた感じがする。でも最後に来たあの人物、絶対ただ者じゃないよな。次が気になるー!