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もぶちゃむ

路地裏で見つけたのは喋る猫でした

もぶちゃむ

りちょしろ

もぶちゃむ

表紙絵:@x8qMTpOE6X5F81E

もぶちゃむ

くすこさんありがとうございます!

もぶちゃむ

不定期で更新していきます。

もぶちゃむ

次タップで始まります。

いつも通りの道、ではなくて今日はちょっと近道をしようと狭い路地裏を通る。

ふと、ユラユラと揺れる尻尾が見えた。

りぃちょ

……猫?

珍しい色だな、と思った。それと同時に顔に何かが書いてあるのが見えて。

りぃちょ

ようじゅう…ろく?

りぃちょ

何の数字だろ?

りぃちょ

…てかこれ入れ墨?

顔に入れ墨入れるとかどんな飼い主だよ、と思ったがよくよく見ると首輪が付いていなくて。

りぃちょ

あれ、野良猫?

不意にバシンッと猫パンチをされる。

りぃちょ

いたっ…えっなに

まるで早くを俺を連れてけ、と言わんばかりの眼力で此方を見上げてくる。

りぃちょ

…連れてけってか

りぃちょ

我儘猫すぎない?コイツ

りぃちょ

いたっ、おい叩くなよクソ猫

りぃちょ

ただいまぁ…

ガチャリと玄関の扉を開けて、重い荷物をその場に下ろす。

身体に抱えていたはずの猫はいつの間にか家に上がり込んでいて。

りぃちょ

もう自分家だと思ってる?もしかして

りぃちょ

家主僕なんですけど

そういえば、と気付く。

りぃちょ

猫のご飯とかどうしよう…

道中に買ってくればよかったと思ったが、お金も持っていなかったので仕方ないと割り切る。

りぃちょ

……え~、お前何食うの?

冷蔵庫の中身を思い出して、頭の中で猫が食べれる物を探す。

りぃちょ

牛乳はあるけど…

りぃちょ

てかお前全然鳴かないね

拾ってからここまで一回も鳴いていなくて、流石に心配になる。

もしかして、

りぃちょ

……病気?

しろせんせー

誰が病気じゃボケ

何処からか声が聞こえた。

疑問に思ってキョロキョロするも、この家にはコイツと俺しかない。

考えられる可能性は一つで、しかしそんな事があるのだろうかと困惑する。

しろせんせー

クソ猫とか言いやがってほんま…

りぃちょ

しゃっ、しゃべっ、はっ…夢!?

しろせんせー

現実逃避すんな

しろせんせー

目の前におるやろ

猫が喋るなんて聞いたことがない、というか動物って喋らなくない?普通

りぃちょ

じゃっ、

りぃちょ

じゃあなんで猫が喋ってんの!?

しろせんせー

猫だって喋る時代やろ

りぃちょ

いやいやいや

りぃちょ

無理がある無理がある

面倒臭いと思ったのか、「チッ」という舌打ちが小さく聞こえた。

りぃちょ

おい舌打ちすんな

りぃちょ

化け猫ぉ…?

何やかんやで"喋る猫"という事実に驚きはなくなったが、まだ疑問は残るばかりで。

何故喋るのか、本当に猫なのか、1から10まで疑問に思ったことは全て聞き、質問攻めにした。

向こうは嫌そうな顔をしながらもきちんと全て答えてくれて、案外優しいヤツなんだな、と少し見直した。

しろせんせー

信じとらんなぁその顔は

りぃちょ

だって急に言われても分かんないもん

しろせんせー

マ、餓鬼に何言っても分からんのは承知の上やから別にええけど

りぃちょ

餓鬼じゃないし

しろせんせー

いやどう見たって餓鬼やろ

りぃちょ

はぁ!?

りぃちょ

俺もう12ですけど!?

しろせんせー

…餓鬼じゃねぇか

しろせんせー

つかまぁ俺にとって人間は大体餓鬼みたいなもんやけどな

りぃちょ

……餓鬼じゃないし

しろせんせー

ハイハイ笑

りぃちょ

笑うなよクソ猫

しろせんせー

クソ猫って言うな

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