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ヤンデレ物語

第3話 - 束縛彼氏と歳下後輩___『後編』

2020年06月28日

#ヤンデレ物語

#長編物語

🍓*.いちごあめ.*🍬

Hatuki/波月

うっ…

私は、目を覚ました。

Hatuki/波月

また…初めから…？

Hatuki/波月

…Yukiくん？

私の傍に、Yukiくんはいない。

Kageto/影斗

…あっ、起きた？

優しい笑顔で接する彼。

…笑っていない。

Hatuki/波月

Yukiくんはどこ…？

Kageto/影斗

…なんで。

私達の声が重なった。

Kageto/影斗

なんで、男の名前を呼ぶの？

Hatuki/波月

はやく…っ…

Hatuki/波月

行かなくちゃ…っ。

Hatuki/波月

…きゃっ。

立ち上がろうとすると、左足が思った通りに動かせない。

Kageto/影斗

…あぁ、あいつなら殺したよ。

そのとき、私は希望を失った。

Hatuki/波月

嘘…

Hatuki/波月

なんで…？

Kageto/影斗

俺以外の男と話した
Hatukiがいけないんだよ？

Kageto/影斗

俺は、こんなに愛してるのに。

Hatuki/波月

…いや…っ。

Hatuki/波月

やめて…っ…。

私は、悲しみのショックで泣き出してしまった。

Kageto/影斗

…本当に可愛いね。

Kageto/影斗

笑っている顔も、泣いている顔も、
怒っている顔も、困っている顔も。

Kageto/影斗

…全て、俺だけのものにしたい。

Hatuki/波月

怖い…っ…。

Hatuki/波月

私の…運命…？

Kageto/影斗

俺が、お前の運命を握っているんだ。

Kageto/影斗

気がついていないと思うが、
お前の左足に付けてある鎖___

Kageto/影斗

反抗したら、このスイッチで
電撃が流れる。

私は___何も、抵抗できないの…？

そのとき、1人の男の子が部屋に入ってきた。

Yuki/悠希

センパイを…

Yuki/悠希

離してください…っ…！

扉を開けたのは、Yukiくんだった！

Hatuki/波月

Yukiくんっ！

Kageto/影斗

…ちっ、もう少しで
いけると思ったのに。

Kageto/影斗

…でもな。

Kageto/影斗

お前は、甘いんだよ…！

グサリッ

Hatuki/波月

いやぁぁぁっ、Yukiくん！

私の目の前で、彼は死んだ。

Yuki/悠希

…僕は…センパイを守るって
決めたんです…っ！

凄まじい生命力だ。

Hatuki/波月

Yukiくん…っ…。

私達は、手を組み Kagetoの暴走を抑えることにした。

Kageto/影斗

…くそっ、離せっ！

Hatuki/波月

Kageto…っ。

私は、押さえつけられている Kagetoをこう言った。

Hatuki/波月

Kagetoは、捕まるよ。

Kageto/影斗

…はっ…？

Hatuki/波月

だって、Yukiくんを
殺そうとしたんでしょ？

Hatuki/波月

それって、殺人犯じゃん。

Kageto/影斗

…違う。

Kageto/影斗

俺は、お前のことを思って___

Hatuki/波月

ちょうどいいし、
私言うね。

Hatuki/波月

私が本当に思っていること。

Hatuki/波月

Kagetoは、昔殺人鬼だったんでしょ？

Yuki/悠希

（ここは、観戦しておこう…）

Yuki/悠希

Hatuki/波月

ニュースで大量に取り上げられて。

Hatuki/波月

そのとき、私はあなたに出会ったの___

Hatuki/波月

…初めて出逢ったのは
満員電車だったね。

Hatuki/波月

私を、痴漢から助けてくれた。

Hatuki/波月

私、まだ覚えてる。

Kageto/影斗

…まだ、覚えてくれてたんだ。

Kageto/影斗

俺も、お前と会えて
本当に嬉しかった。

Kageto/影斗

Hatukiとの2年間___

Kageto/影斗

とても楽しかったよ。

Kageto/影斗

思い返したら、
俺って本当にバカだよな。

Kageto/影斗

関係ない人を殺してさ…

Kageto/影斗

人として、どうしてこんなことに
なってしまったんだと、
今でも後悔してる。

Hatuki/波月

…私も、楽しかった。

そのとき、遠くからパトカーのサイレンの音が聞こえた。

Hatuki/波月

もう少しで、お迎えが来るね。

Kageto/影斗

あぁ、そうだな。

Kageto/影斗

…Hatukiと過ごせて
とても楽しかった。

Hatuki/波月

何年、懲役が付いても…

Hatuki/波月

ずっと…

Hatuki/波月

待ってるから___

こうして、彼は警察に連行されていった。

Yuki/悠希

…センパイ。

Yukiくんに止められた。

Hatuki/波月

…どうしたの？

Yuki/悠希

…思いを伝えてもいいですか？

Hatuki/波月

…いいよ、何？

Yuki/悠希

こんな、事件の後で引き受けたく
ないと思いますが…

Yuki/悠希

ずっと、センパイのこと好きでした。

Yuki/悠希

僕と、結婚を前提に
付き合ってくださいっ！

私は、驚いてしまった。

まさか、そこまで考えていたなんて…

Hatuki/波月

断る理由も無かったので

Hatuki/波月

…もちろん。

Hatuki/波月

これから、よろしくお願いします。

私は、引き受けた。

Yuki/悠希

…最後に、1ついいですか？

Hatuki/波月

うん、何？

Yuki/悠希

僕のこと、Yukiって
呼んでくれませんか？

Hatuki/波月

それなら、私もHatukiって呼んで。

Hatuki/波月

…あと、敬語やめたら？

Hatuki/波月

私、歳下の子でもそんなに
気にしないから。

Yuki/悠希

うん…っ。

Yuki/悠希

これから、よろしく。

Yuki/悠希

Hatuki。

Hatuki/波月

こちらこそ、よろしくね。

Hatuki/波月

Yuki___

私は、第2の人生として 1つ歳下の後輩 Yukiくんと新たな人生を歩むのだった___

Mazyu/魔珠

ご閲覧ありがとうございました。

Mazyu/魔珠

ナレーター及び、物語製作者の
Mazyuです。

Mazyu/魔珠

『束縛彼氏と歳下後輩』の
物語完結しました。

Mazyu/魔珠

実は、これ…

Mazyu/魔珠

パッと思い浮かんだやつを
そのまま、忘れないうちに
入れたので、今日中で全て書き
終わってしまって…（笑）

Mazyu/魔珠

短いヤツ思いついてよかったなぁ…と
思っていたりしています。

Mazyu/魔珠

今日は、もう疲れたので
書きませんが、近いうちに
『番外編』を制作するかも？

Mazyu/魔珠

それでは、次回作か番外編で
お会いしましょう___

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