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コメント
2件
おおぉ…そうくるんですねぇ… 3人とも闇落ちしちゃった… 3人が3人とも「自分はいらない」って思ってるからすれ違っちゃうのかなぁ…
うおぉ、、、、そうくるか、、、、、 きついよ💛ちゃんも💙さんも、、、 お互い絶対誰かに求められているのにそれに気づいてないのが悲しいなぁ… 声が届かなくなる前に救われてほしいな…!
若井滉斗side
今日ももっくんかっこよかった〜♡ また出てくれないかなぁ…
正直言うけど、もっくん以外あんまいらないよね、笑
まぁ、ソロあるわけだし。私達はソロ応援すりゃいいじゃん
たしかに!
というか今度テレビにもっくんでるらしいよ
え、楽しみ!
そんなつぶやきを見ている、自分の夢を見た。
ひどく目覚めが悪い
あんな夢を見たからだ
あの夢は本当の話。
この前の音楽番組出演の感想をSNSで見たけれど、大森元貴の感想ばかりだった
朝起きて洗面所で顔を洗う
鏡を見ると目の下に大きなクマ
最近変な夢のせいでうまく眠れない
ふいに夢に出てくる 『二人なんていいから』 の言葉。
冷たい水で目が覚めた俺はカッターを手に取る
そのまま刃を手首に滑らせる
醜いミミズ腫れに今日もまた新しいメンバーが加わった
赤い血が腕から溢れ出す
いつの間にそんな力が入ったのか腕にちくっとした痛みが走る
深く切りすぎた
血がどんどん出てくる
ティッシュで血を乱暴に吸い取って包帯を巻く
リストカットを始めたのは結構前からだ
世界が「大森元貴」だけを必要としているってわかった日から。
あの日の夜は確か土砂降りの雨が降っていたか。
なんでかよくわからないのに心が落ち着くリストカット。
腕の傷を隠すための包帯はもうなくなってしまった
買いに行こうと靴を履いて家を出る
おじさん.
藤澤.
右から左に聞き流す雑音の中に聞き覚えのある声
すると後ろには誰かわからないおじさんと腕を組んだ涼ちゃんが立っていた
二人は嫌に親しげで、俺の中に嫌な予感が浮かぶ
もしかしたら、涼ちゃんは
そういうことが趣味の人と遊んでいるのかもしれない。
男の人が好きなおじさんだって沢山いるだろう
しかも涼ちゃんの見た目だ。 おじさんの好みに当てはまるに違いない
とりあえず、涼ちゃんを止めないといけない
若井.
藤澤.
若井.
藤澤.
涼ちゃんはそう言って目を逸らした
おじさんの瞳はいやらしく涼ちゃんの方を見ている
やっぱりそうだ。
涼ちゃんはおじさんと関係を持って遊んでいる
若井.
藤澤.
若井.
藤澤.
涼ちゃんは俺の手を振りほどいて俺を押しやった
涼ちゃんはにっこり笑っていらやしい目つきのおじさんに言う。 「先行ってて?」
今日できたばかりの傷に涼ちゃんの腕が当たって痛かった
でもそれよりも俺の心に響いたのは涼ちゃんの
『求められている人』という言葉。
俺が、求められてる?
『若井滉斗』なんていいから『大森元貴』出せって言われるのに?
ねぇ、涼ちゃん。本気で思ってるの?
俺は求められてなんかない
世間はいつだって『大森元貴』だ
涼ちゃんは可愛いし綺麗だし人気があるよ?
でも俺はなにもない。 一番平凡で目立たない
そんな人が、求められてるわけないじゃん
若井.
藤澤.
藤澤.
若井.
藤澤.
涼ちゃんはそう言っておじさんの歩いていった方に走っていった
その日のうちに元貴に送ったメッセージには既読さえつかなかった
その日のうちに涼ちゃんにかけた電話は一回も繋がらなかった
その夜、俺はまた腕に深い傷を増やした。
一個だけではない。何個も何個も。
こんにちは✨
700いいねありがとうございます😭 感想も嬉しいです✨
この作品もいいねと感想よろしくお願いします🤲
次はいよいよ涼ちゃんサイドになります 楽しみにしておいてくれると嬉しいです✨
それではまた!