テラーノベル
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五十嵐大呉の住む現実世界ではとある育成シミュレーションゲームが一大ムーブメントを起こした。それはある一人のキャラクターの動画投稿を協力するという内容のゲームである。
そのキャラクターの愛称はりょうぼーという。プレイヤーはりょうぼーの幼馴染となり、12歳から動画投稿を始めると言い出したりょうぼーの協力をすることになる。時にはりょうぼーの動画を編集し、時には動画のネタをりょうぼーと共に考え、時には誹謗中傷など動画にまつわることで精神を病んでしまったりょうぼーを立ち直らせたりして、動画投稿アカウントを人気にさせるのである。
そのゲームの特徴としてはりょうぼーというキャラクターの性格がかなり細かく作り込まれていることだ。りょうぼーがまるで実在する人物であるかのような印象をプレイヤーに与えるほどに。
りょうぼーはNPCとは思えないようなゲームによる制限を受けない自由な振る舞いをする。そのことによってゲームの中では何十もの様々なエンディングを迎えることができる。 時にはショート動画を研究し、チャンネルの認知度を高めるエンディングであったり、時にはスローライフゲームのリスのキャラクターを虐める動画でチャンネルを伸ばす特殊なエンディングもある。
どのようなエンディングに辿り着いたとしても、何十時間もりょうぼーと共に過ごしたプレイヤーは、最終的にりょうぼーに対して、なんらかの様々な情を持つことになる。彼の才能に対する憧れ、彼の努力に対する尊敬、彼の思想に対する共感、彼の容姿に対する親しみ。そのゲームをプレイした人々の多くはりょうぼーというキャラクターに愛着を抱く。
五十嵐大呉もその一人である。しかも、青春時代をそのゲームにほとんど費やしていたせいか特にその傾向が強い。そのゲームの全てのエンディングを回収するため百時間ほどプレイするうち、大呉はりょうぼーに対する確固たる解釈を打ち立ててしまっていた。
そんな五十嵐大呉の前にりょうぼーは現れたのである。
コメント
1件
うわあ……これは刺さる設定だわ。百時間全エンディング回収して確固たる解釈を築いた先に、まさか“本人”が現れる展開はズルすぎる。ゲーム内でりょうぼーに愛着持った層なら誰でも「ああ、わかる」ってなる描写の解像度がすごい。次でどんな対面になるのか、続きガチで気になる🔥