続き〜
今度こそ銃口を俺の足に向け、そのトリガーを引いた……。
だが。
銃声は鳴らなかった。
俺とこの「カラクリ」を知っている者以外の、この教室にいる者全てに動揺が走る。
そして、なおもHP100%の俺がグッチーを追い詰める。
円世
円世
井口
井口
円世
俺の意味深な発言に、教室中が静まり返る。
無条さん
そう俺に訊いてきた無条さんを含む、低レベルなC組の生徒たち全員に、
俺の言葉の真意を説明する。
円世
円世
円世
無条さん
さらに困惑する無条さんとグッチーに向けて、
もう一度丁寧に説明する。
円世
円世
円世
俺はそう言いながら無条さんに目配せする。
足元にハンドガンが転がってくる。
それを右手で拾い、
地面に向かって一発撃ち込む。
″ドン″
銃声と共に再び静まる教室。
円世
円世
円世
円世
と言い放ち、
銃口をあえてグッチーの額へと向ける。
井口
怖気づいたかれを殺傷するために、トリガーを引く……
直前に、グッチーは絶叫した。
井口
バックスクリーンにはグッチーのHPは0%、対闘不能と表示されている。
無条さんの方をチラリとみると、
俺の圧倒的な行動力に驚嘆しているようだった。
残る一人、西野サポーターを倒すべく、
彼に向き直す。
円世
円世
すると、彼は大げさに慌てた素振りを見せた。
西野
西野
西野
西野の言葉が終わる前に、
彼に自分が持っていたハンドガンを投げ渡した。
無条さん
俺の行動に無条さんは驚きを隠せないでいた。
彼女のHPが100%から、70%に変化する。
ここまでも、俺の予想していた通りの展開だった。
西野
次の瞬間、
西野の中にあったなにかが弾け、
轟音が炸裂した。
西野
西野
西野
西野
西野
西野
西野
そして彼はトリガーを引いた。
続く。
コメント
2件
ありがとうございます!
面白かったです!