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乗馬に失敗してから15分程が経過した私。
練兵場脇に置かれてる長椅子に腰掛け、 黄昏ながら広がる光景を眺めていた。
兵士
保安官
私を助けてくれた兵士が横に座り、こちらの顔をよく見ている。
己の情けなさに大声上げて泣いた結果どこかスッキリしたような感覚に襲われている…
さっきコーヒーで失敗した時と全く同じ、所謂唐突な『無』だ。
兵士
う〜ん耳が痛い…
な〜んにも言い返せない…
保安官
兵士
保安官
兵士
保安官
目線のみ兵士を見た。 概ねの西部出身者にとって馬は人生の相棒。 乗りこなしてくうちに多方の場合、所作というものも磨かれていく。 無論、日頃から馬との接し方や所作はかなり気を使っていたが… 今回は今までの経験を元に挑んだまでの事。
兵士
保安官
おっと、これはこれは… 言葉によるご褒美のお時間かな?
『ウェヘヘヘ✨』
おいよせよせ、そんな手放しに人の事持ち上げるもんじゃないぞ若手兵士よ✨
兵士
保安官
上げて落とされた… そういうオチを用意してるならやっぱり人の事持ち上げるもんじゃないぞ若手兵士よ…
まぁ馬は繊細で、人の心や感情を読める生き物だ。それ故にこちらが怖気付くと向こうも不安を覚えて乗られることを嫌がる… 私はあの栗毛に怖気付いていた 振り落とされたのは…情けないがつまりそういう事だ。
だからこそ、いずれ必ず乗りこなしてみせる。 これで終わりにはしない… 厩舎の方を眺めたあと立ち上がった。
保安官
兵士
手を振る兵士に一礼して、練兵場を後にした。
続いて、書庫に立寄る。
保安官
書士官
保安官
書士官
保安官
書士官
保安官
書士官
保安官
また小難しい名前がでてきた…
書士官
保安官
書士官
書士官の人が、執務席に『退室中』と書かれたプレートを置いて扉をひねる。
廊下を歩きながらいくつかの話をした
保安官
その言葉を聞いた書士官が気まずそうな顔を浮かべる。
書士官
あぁなるほど…要するに…変人ということか…
保安官
書士官
保安官
なるほど…クセが強いの評価に偽りなしだ…
書士官
…書士官が指さした先、宝石の装飾が埋め込まれた鋼鉄の扉が見えてくる…
保安官
書士官
『ドガァァン!!!バゴォォォン!!!』
『見たまえ学徒達よぉぉ!!詠唱を1文変えただけでこんなにも威力が変わった!!
我々の理論が以下に優れているかの証明だァァァ!!!』
『『『おおおおぉ!!!』』』
保安官
扉の中から、爆薬が引火したのかと思う程にけたたましい音が響いてきた…
加え、共に聞こえた荒ぶる程の声…
半狂乱になった者が挙げる声だ…
書士官
保安官
…扉の淵のレンガ壁が煤けてるのに気づいた。
中では相当な所業が繰り広げられているに違いない…
書士官が扉の取手を握りながらこちらを見てきた…
書士官
生唾を飲み込んで、覚悟を決める…
こくりと頷くや、扉が開かれた…
部屋の中に入るや、青白い煙と共に猛烈な突風が迫ってくる。
それと同時に、何十枚もの紙が風に煽られて飛び出してきた。
保安官
そのうちの1枚が顔に張り付いてきて前が見えなくなる。
書士官
顔に張り付いた紙を取り払うと、煙の中から十数人の学団員、そして、中央に1人格好の異なる人物が両手を広げ天を仰いでいた。
???
学徒
「おおおおぉ!!!!」
???
「おおおおぉ!!!!」
???
保安官
書士官
先程から部屋の中央にて声高々と叫ぶ人物が周りの学団員らしい人物に呼びかけていると、こちらに気がついた
???
書士官
スチュアートと呼ばれたその人物が目を見開いてこちらを見てきた。
スチュアート
保安官
スチュアート
保安官
スチュアート
保安官
『魔導書…!』
『研究資料…!』
『新たな探求を御所望とは…!』
『なるほどなるほどぉぉぉ…!!!』
周囲にいた人物達の目の色が変わる…
書士官
スチュアート
保安官
その空気は目の前のスチュアートさんも同じであり…薄気味悪い笑みを浮かべていた。
スチュアート
ブゥゥゥン!ブンブン!! ブゥゥゥゥン!!!
保安官
その音と共に、周囲の学団関係者達の顔色が青ざめ始める。
特にスチュアートさんに至っては、そのお顔から多量の脂汗が滲み出ていた。
スチュアート
そうして、部屋の橋に置かれていた水晶の方に恐る恐る近づくや、スチュアートさんが手を置いて口を開いた。
スチュアート
次の瞬間、水晶が等々に光り始める!!
保安官
水晶
保安官
またよく分からんことが起こった…!
光を発した水晶……まずこの時点で意味がわからんものだが!
そこから今度はマクスウェル様の声が聞こえる!?
保安官
書士官
保安官
書士官
なんなんだその反則級に便利な代物そんなものあったら、わざわざ伝令兵とか必要無くなるぞ!?
もっと言えばどこの軍隊も伝達に齟齬なんてでなくなるし…!
だとすればこの世界の軍隊の水準凄まじいことにならないか!?
そんな世界で私やってけるのか!?
書士官
保安官
どうやらそこまで融通きくものでも無いらしく、少しほっとした…
水晶
スチュアート
水晶
スチュアート
水晶
スチュアート
水晶
スチュアート
水晶
ブゥゥン…
その音と共に、念話水晶とやらが静かになる…
肩を落としたスチュアートさんがこちらを振り向いた。
スチュアート
その言葉に、他の学団員が了解の旨を告げていた。そうして、部屋の鋼鉄扉を開くと同時に…
スチュアート
「「「!!!!」」」
保安官
全身の産毛が逆立つ感触を覚えた…
何やら、これからとても恐ろしい出来事が始まるような気がして…
書士官
保安官
書士官がそう言ってすかさず、スチュアートさんが閉めかけた扉へそそくさと吸い込まれて行った…
なんてやつだ!こんな異様な空間に私一人だけ残していくのかぁぁぁ!!!汗
扉が大きな音を立てて閉まる…
「「「✧✧✧✧」」」
保安官
その部屋にいた全員が、怪しい光を目に浮かべながらこちらを見る…
「魔力はそこまで無い様子…」
「つまり法術…あまり経験無しと…!」
「今なら覚え放題…詰め放題…!」
保安官
狼狽えながら後ろに後ずさりしていくも…学団員達が怪しい笑みを浮かべてジリジリと詰め寄ってくる。
「怖がらなくていいんですよおぉ…?」
「そうそう…別に取って食うわけじゃないのだからァ…」
「さぁ転生者殿…お勉強していきましょうねぇぇぇ…」
保安官
学団員達が、どこから取りだしたのかいくつもの怪しい書物を懐から出して来た…
保安官
「逃げた!! 捕まえろ!!!」
一斉に襲いかかられ…見事捕まった…!
「新しく学ぶのであれば是非とも古典から!!古代魔法は全てに通づるぅぅ!!!」
「イヤイヤイヤ!!! より効率よく!より理論的に! 学ぶのであれば最先端こそ至高の探究!!!」
「五大元素は全てにおいて真髄も真髄!!! この本私が描きましたっ!!!!」
もみくちゃにされながら、学団員たちの魔の手に襲われていく…
保安官
それから数時間… 先日同様とにかくエライ目に会う…