蘭side
結局ミーティングは 1時間ほどで終了した。
私の体感時間では倍近く あったような気がしていたから 時計を確認して驚いた。
桃瀬らん
美術室へと移り作品づくりを 再開したはいいが心ここに 在らずの状態が続いている。
それぞれ理由は違っていても 先程のミーティングが きっかけであることは 間違いないだろう。
結果的に幼馴染達が迷惑を かけてしまい私は申し訳なさで いっぱいだった。
桃瀬らん
なんだか落ち着かなくて早速 威榴真にLINEで確認する。
私が手伝うのは構わないのだが これまでの小道具のように 分担できる訳でもない。
何より恋醒にしても美琴にしても どうしたってやりにくさが 残るだろう。
桃瀬らん
桜黄みこと
そう呟いた美琴の声は酷く静かで 危うく聞き逃してしまいそうだった。
もしかしたらひとりごと だったのかもしれない。
恋醒も同じように思ったのか 返事をする迄に少し間が空いた。
雨乃こさめ
LINEを送り終えた私は 恋醒の言葉に窓の外を覗き込む。
桃瀬らん
桃瀬らん
振り返るとどちらからとも なく賛同の声があがった。
下校時刻までは余裕が あったけど気分が乗らないのでは 意味がないと思ったのだろう。
桃瀬らん
桃瀬らん
桃瀬らん
雨乃こさめ
桜黄みこと
殊更明るい声を出して私は 2人に笑いかけた。
いつものように恋醒が屈託なく頷き 一拍置いてから美琴も微笑んだ。
コメント
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一気見させていただきました!紫くんがなんか…もう…可哀想すぎて…😢完結するまで見続けます!続き楽しみにしてます!