訳ありでデキています

ざわざわざわざわ

｢あっあの人じゃない???｣

｢わぁっ､確かそんなことしてそ~...｣

｢もう顔から怖いもんっ><｣

ジミニ先輩が指さしてたチラシは

項目に｢2年キムテヒョン風俗に行く現場発見?!?!?!｣

｢学校の女数人と何十股をかけていた!!!!!!｣

というチラシが掲示されていた

ひょんの顔が一瞬で真っ青になる

ひょんは思いっきり走って何処かへ去っていった

ひょんのことだからきっと屋上にいる

屋上に向かいながら走っていて

ジミニ先輩の方を振り向いたら

彼奴は笑っていた

ひょんは思いっ切り涙を流しながら抱き着いてきた

相当怖かったんだろう

恐怖と不安と信頼

他にもこの先のこともきっと考えていたんだろう

これが本当だとしても嘘だとしても

俺はひょんが大好きだ

だって俺を愛してくれたから

愛してくれてるから

この先もずっと

その事を信じてひょんと呼ぶ

きっと教室に戻る事さえ辛いだろう

朝からあんなに大騒ぎになっていたんだから

もう学校中に広まっている

もしかしたらsnsにも広がってるのかもしれない

でもひょんはきっと俺がいれば大丈夫

お互い支え合って過ごす

俺は朝から放課後まで一日中探し回って

手掛かりを見つけ出して

犯人を見つけるのに必死だった

ここ1週間ずっと先輩等にも話を聞いた

そして俺は最後に

ジミニ先輩に話を聞いた

俺が最初に問いかける質問は

｢チラシの犯人は貴方ですか???｣

と。