テラーノベル
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叶結 夜鈴
夜は好きだ。
音が減って、考えが整理されるから
誰もが眠る時間は、嘘を付かなくていい
私は部屋の灯りを落として、本を閉じた
読んでいた内容は、もう頭に入ってこない
よりぃ
境界の気配が少し近い。
怖いかとそう聞かれたら
そうでもない。
私はちゃんと知っているから。
外に出たらどうなるか。
選ばされたら何が失われるか
よりぃ
小さく呟く
よりぃ
誰かに決めて貰えたらきっと簡単だ
守る側に委ねるのも、
連れ去れ側に身を任せるのも
でも。
よりぃ
私は静かに笑った
掟は、絶対じゃない
でも、無意味じゃない
よりぃ
誰にも聞かせない声で、続ける
よりぃ
外を否定している訳じゃない
中を信じきってるわけでもない。
ただ__
よりぃ
それだけ
影が足元で揺れた
よりぃ
声を出さなくてもわかる
結影は、静かにそこに居る
何も言わない。
否定もしない。
それでいい。
結影
結影
そして。
結影
それを私は知っている。
知っていて、
何もしないことを、私は選んだ
よりぃ
穏やかに目を細める
よりぃ
これは、私の選択だから
夜は、まだ静かだ
でも__
境界は、確実に息をしている
コメント
5件

Kami
意味深ペア好きすぎる🫵🏻💖