薬

それから1年がたった

ガチャ

そこには涙を流していたお母さんがいた

私のために嘘をついていた

お母さんは笑っていても悲しそうだった

それからお母さんは

人身売買をしてしまった

私は5歳から15年経って20歳になってすぐだった

大好きなお母さん。クマができるほど、頑張っていた

お父さんとは私が3歳の頃に離婚お父さんはお母さんに暴力をしていた

誰も頼れない…そんなことで頭がいっぱいだったんだろう

人身売買をして、借金はなくなった。そして最後に残した言葉は

お母さん…頑張って借金なくすからね

何もできなかった…

そこにはメモと日記

メモには　　こんにちわ佐藤さん、いつも私の子供がお世話になっております。私はもうそろそろいなくなってしまうかもしれません…そのときに佐藤さんが、みゆと一緒にいてあげられないですか？

みゆは1人の私の子供なんです。すごく優しい子で…もしかしたら、私がなくなって悲しいかもしれません。どうか支えてあげてください。　　　田中夕美より

家に帰った

日記1ページ

今日はみゆのために手袋を編んだすごく喜んで付けてくれた

日記2ページ

今日はランドセルを買ってあげた。みゆは高いものが、買いたいと言ってた。ピンクのキラキラ、安いものしか買ってあげれなかった

日記3ページ

みゆが始めて編み物をしたいと言った。みゆはすごく苦戦していたけど、上出来だった。

日記4ページ

みゆがお母さんの手伝いをしてくれた。お皿がピカピカだった

日記5ページ

みゆの中学卒業！すごく嬉しそうだった。楽しみにしていた高校にも入れて、すごく嬉しそう。もっと頑張ろうと思った

日記6ページ

母の日にはじめて大きな花束、メモと一緒に渡してくれた

日記7ページ

みゆが、高級レストランに連れて行ってくれた。

日記8ページ

みゆは、新しい友達ができた。みゆは楽しそうだった。だから、私の借金を繋ぐわけにはいかなかった

日記9ページ

みゆごめんね

日記10ページ

日記11ページ

最後のページ

みゆお母さんみゆのこと大好きだよ

ページは終わった

お母さんは何も頼らなかった。私が働いても、好きなことに使いなさい。と言ってた

私はお母さんの借金には気付かなかった

私はずっとお母さんのことで頭がいっぱいだった

それで１つ思い出した。お母さんは薬を飲めば全て治る　と言っていた

私はそれから薬をたくさん飲むようになっていた

頭痛薬、睡眠薬、麻薬その他もろもろ

それから

1年後

それから1年後

健太くんが、告白してくれた

嬉しかった

それからどんどん薬をやめた

初めて家に人を入れた

それは、隠していた麻薬の取引先の連絡

薬のせいで離れていく。

だけど、薬はやめられなかった

そして1年後

私は出会い系サイトで仁という人と会った

薬なんて言えない…

そして20分後

誰も見てないところで薬を飲んだつもりだった

また壊れてしまう。もし、この関係も壊れたら、もっと薬を飲んでしまう…悪いとは思っていた。

なぜか、心配してくれた

普通だったら嫌がられているはずなのに

私はなぜか涙が止まらなかった

麻薬はだんだんやめていった

大好きな彼のために